- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642058902
作品紹介・あらすじ
戦国史最大の謎、本能寺の変の首謀者。その若き日の姿を知る術はないが、将軍足利義昭に従って歴史の表舞台に登場。織田信長に臣従して、卓越した行政能力を発揮する一方、有力な軍事指揮官として各地を転戦する。連歌や茶道にも長け、織田家中随一の重臣に上り詰めながら、なぜ主君を襲撃したのか。謀反の真相に新たな見解を示し、人間像に迫る。
感想・レビュー・書評
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NHK大河ドラマ「麒麟が来る」に便乗した歴史学の本は、他に金子拓『信長家臣明智光秀』や藤田達生『明智光秀伝』も読んだが、本書は他書に比べてある意味最もオーソドックスな、古典的先行研究(奥野高広や桑田忠親や高柳光寿ら)の成果を重視した内容で、それだけに新鮮味は全く無い(独創性がない)。元々文化史・文芸史畑の研究者なので、茶の湯や連歌など「文化人としての光秀」像に紙幅を割いているが、他方で政治史・経済史の叙述は詰めの甘さがあり疑問な点も少なくない。本能寺の変に関しては近年の主流である「四国説」だが、その無計画性と杜撰さを強調している。
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今年の大河ドラマの予習に、と思って読みました。
織田信長を討った超有名人にも関わらず、その生涯には不明な点が多く、謀叛の理由にもさまざまな説があります。著者は信長の四国政策の変更をその理由としています。
ただ……、仕方ないのかもしれませんが、著述には推測が多く、読後感はあまりスッキリしません。人名を中心に誤字・脱字等も目につきます。(例)細川幽斎と書いてある同じ段落の数行後に「幽歳」とあったり、参考文献として松山西中等教育学校教諭の中平景介氏の論文が掲載されている(!)けど、文中には「中平啓介」となっています(^_^;) また、文には主語・述語対応の怪しい箇所が見られました。ちゃんと校正したのでしょうか? -
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00605811
戦国史最大の謎、本能寺の変の首謀者。その若き日の姿を知る術はないが、将軍足利義昭に従って歴史の表舞台に登場。織田信長に臣従して、卓越した行政能力を発揮する一方、有力な軍事指揮官として各地を転戦する。連歌や茶道にも長け、織田家中随一の重臣に上り詰めながら、なぜ主君を襲撃したのか。謀反の真相に新たな見解を示し、人間像に迫る。(出版社HPより)