最上義光 (人物叢書 新装版)

著者 :
制作 : 日本歴史学会 
  • 吉川弘文館
4.40
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642052788

作品紹介・あらすじ

出羽五七万石の礎を築いた南奥羽の戦国武将。山形城を本拠とし、家督を継ぐと対立する一族や白鳥・寒河江ら国人衆との争いに勝利して領国拡大、奥羽仕置の後「公家成」大名の地位を築く。“北の関ヶ原”を勝ち抜き、甥の伊達政宗と双璧をなす南奥羽の雄として君臨するまでの生涯を描く。連歌などに才を発揮し、改易後に伝説化された人物像にも迫る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 従来、ご当地山形はともかく、遠くにいると江戸時代に最上氏が改易されたこと、伊達政宗が有名なこと、大河ドラマでの陰湿なイメージがあること等が理由で実像は解らなかった。

    本書は羽州探題斯波氏から続く最上氏の位置づけ、義守との対立、領国拡大、内政・宗教・文化、一族、豊臣政権、そして「北の関ケ原」、義光死後の最上氏改易など解りやすく書かれている。

    興味深かったのは、伊達氏が奥州探題に拘ったのと同様、最上氏も羽州探題の矜持があったこと、ご多分に漏れず一族の天童氏らと対等な力関係からスタートしたことなど。また、一貫して最上氏を称していたわけではないことなど。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1948年生れ、山形大学地域教育文化学部教授。主な著書に『霊山と信仰の世界』(吉川弘文館)、『中世の城と祈り』(岩田書院)、『中世出羽の領主と城館』(高志書院)などがある。

「2014年 『最上氏と出羽の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤清郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×