岩倉具視: 幕末維新期の調停者 (日本史リブレット人)

著者 :
  • 山川出版社
3.80
  • (0)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634548749

作品紹介・あらすじ

幕末維新期の大きな変革の時代の中、国家建設のために生涯を奉げた岩倉具視。明治維新の立役者、民主化を抑制する保守派代表、といった彼に対する賛否両論ある評価を再検討しながら、政治家岩倉の等身大の姿を描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「国葬」が世論を賑わしていますが、日本で最初に「国葬」が行われた人物が岩倉具視です。
    明治天皇の信頼も厚く、天皇自ら病床の岩倉を見舞う事もあったそうです。
    倒幕の密勅のために暗躍したり、王政復古の大号令以後は参与、そして右大臣と政府の中枢に長く居座り、「岩倉使節団」として不平等条約の改正(失敗しましたが)と欧米視察をするなど、日本史の教科書にも度々出てくる人物です。

    最近では、「せごどん」で笑福亭鶴瓶が、「青天を衝け」では山内圭哉が演じていましたが、どうしてもクセのある「悪役」よりの人物であるという印象がついて回ります。

    明治政府の黒幕として、また民権派の前に立ちはだかる保守派の代表的な政治家として描かれることが多い岩倉ですが、岩倉だからこそ成し遂げられた(岩倉が主導した)歴史的事件、というのもパッと思い当たりません。
    では、なぜ岩倉は国葬を賜ることができたのでしょうか。
    冷静な目で岩倉の生涯をみつめると、彼の果たした役割の大きさが見えてくるように思います。

  • 東2法経図・6F開架 289.1A/I93s//K

全3件中 1 - 3件を表示

坂本一登の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×