こども論語塾: 親子で楽しむ (その2)

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  • 明治書院
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (61ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784625664120

感想・レビュー・書評

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  • その2。
    コンセプトは同じ。今回は「仁」にまつわる文章が多いが、これ単体で読むと、いかにも退屈だな。
    それ以外は面白い。
    「君子は周して比せず、小人は比して周せず。」なんか、身につまされる。。

    曽子曰く
    「君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く。」
    君子は、文(詩書礼楽などの古典)の学習のために友達を集め、その友達のおかげで、仁の徳をみがくことができた。

    「君子は諸を己に求む。小人は諸を人に求む。」

    「君子は周して比せず、小人は比して周せず。」
    君子は、誰とでも広く公平につき合って、偏った付き合い方をいない。小人は、それと反対に、一部の人とばかりつき合って、広く人と付き合うことをしない。

    「学は及ばざるが如くするも、猶之を失わんことを恐る。」
    学問は、<いくら追いつこうとしても追いつけない>というような気持ちではげむことだ。それでもなお、(目標を)見失うことを心配し続けるというような心がけが必要だ。

    「之を如何せん、之を如何せんと曰わざる者は、吾之を如何ともすること末きのみ。」
    <どうしたらよかろう、どうしたらよかろう>と苦しまないような人を、私はどうしても導いてやることなどできないのだ。

  • 図書館。第1巻が良かったので引き続き2、3巻を借りた。やはりこのシリーズの、変に他の人の教訓めいた言葉が入らず、素直に孔子の言葉をそのままわかりやすく教えてくれるような解説が、好感が持てて好きだ。購入候補にしよう。著者の他の著作も読みたい。2017/1/27

  • (2013-08-25)

  • その1が良いと思ったらぜひ!
    その1より長めの言葉が多いです。

  • ★読む目的 !
    先人の知恵を学ぶ!

    ★読書方法
    点検読書

    ★メインブランチ
    『はじめに』 『君子』 『仁』 『おわりに』 

    ★INPUT  
     ・子曰(しのたま)わく、『詩に興(おこ)り、礼に立ち、楽(がく)に成る』
     →孔子先生がおっしゃった。「人は詩によってふるい立ち、礼(人の守るべき礼儀やきまり)によって行動し、音楽によって(人格)を完成する」詩と礼と楽とは、心豊かな人になるために是非とも必要なもの。  
     
     ・子貢(しこう)、君子を問う。子曰わく、『先(ま)ず行う、其(そ)の言(げん)は而(しか)る後に之(これ)に従う』
     →子貢が、君子について質問した。すると孔子先生はおっしゃった。「まず実行すること(が第一)だ。言葉で言うことはそのあとでよい」※子貢は、孔子先生のすぐれた弟子の一人。
     
     ・子曰わく、『知者は惑わず、仁者は憂(うれ)えず、勇者は懼(おそ)れず』
     →「知者はいろんなことをよく知っているので、迷うことがない。仁者は、優しい広い心を持っているので、おだやかな気持ちで過ごせる。勇者は、強い心があるので恐れることがない。」この知、仁、勇の3つが素敵な人の条件。  
     
     ・子曰わく、『剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し』
     →「心が強くしっかりしていて、口下手で飾り気がない人は、仁者に近い人いうことができる」たとえ態度や言葉ではうまく表わせなくても、強い心を持って、正しいことをやり通す。そんな人こそ素晴らしい。
     
     ・子曰わく、『由、女(なんじ)に之(これ)を知るを誨(おし)えんか。之を知るを之を知ると為(な)し、知らざるを知らずと為す。是(こ)れ知るなり』
     →「由(子路「しろ」)よ、お前に知るということについて教えよう。わかってるいることはわかっている、わからないことはわからないと、はっきりさせること、それが知るということ」知ったかぶりはよくない。知らないことは、これから学べばよい。※「由」は、孔子先生の弟子である子路(しろ)の別名   

    ★ウガンダの感想  
    ウガンダ曰わく、『孔子先生、恐れ入りました』

    ★一言で言うなら  
    『先人は偉大!』

    ★OUTPUT  
     ・子曰わく、『利に放(よ)りて行えば、怨み多し』
     →「利益利益と、利益ばかりを求めすぎると、人のうらみを買うことが多い」自分より相手のことを考える。  
      
     ・子曰わく、『人にして仁ならずんば、礼を如何(いかん)せん。人にして仁ならずんば、楽を如何せん』
     →たとえきまりやお約束がきちんと守れても、よい音楽を奏でることができても、心がこもっていなければ、相手に伝わりません。それほど思いやりの気持ち、つまり仁の心は大切。 
     
     ・子曰わく、『仁に里(お)るを美と為(な)す。択(えら)びて仁に処(お)らずんば、焉(いずく)んぞ知なるを得ん』
     →「仁の心を大切にするという態度が、美しいのである。自分が選んで、仁から離れてしまっては、どうして知恵のある立派な人と言えようか」素敵な人とは、どんな時にも思いやりの気持ちを持っている人。  
     
     ・子曰わく、『君子は諸(これ)を己に求む。小人(しょうじん)は緒を人に求む』
     →「君子は何事も自分の責任であると考えるが、小人は(その反対にすべての責任を)他人に押し付けてしまう」自分の責任で行動する。  
     
     ・子曰わく、『教え有(あ)りて類無し』
     →「教育による違いは生じるが、生まれつきの人間の(上中下の)種類などというものはない。(人はすべて平等であり、よい教育を受ければ誰でも立派になれる)」生まれた時は、みな同じ。学ぶことによって、差が生まれる。

  •  1巻を読んだ後に、論語はよいが付加価値が少ない本などと文句を言っていたわりに2巻も買って読んでしまいました。それというのも子供たちが1巻の読後しばらくたってからも気に入った句をまだ覚えていてたまに口走るなどしており、そうして1句でも覚えるのだとしたら価値があることと考えたからです。やらせてみると案外楽しがって一緒に音読までするのは、やはり音が心地よいからでしょうか。子供に対して道徳のお説教をするよいきっかけにもなります。小1男児のお気に入りは「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」。これは読んだばかりのオズの魔法使いの仲間3人と対応してるから。小3女児のお気に入りは「父母は唯其の病を之れ憂う」と「三人行えば、必ず我が師有り」。わかりやすかったようです。

  • 一つずつ丁寧に、親子で読みたい。

  • 1巻に続けて、2,3と借りて読みました。

    やっぱり読むと元気になるというか、自分も君子みたくなりたい!って思っちゃう(苦笑


    日々の自分を見つめなおすということにおいては、年齢関係なく(少なくとも上にいく分には)読みたい本ですね。

  • 実行することが第一

  • 著者の安岡さんが、
    たとえ こどもは意味は分からなくても、
    たちどころに そのリズムを覚えてしまい、
    親はその ことばの深さに充実感を覚える。
    その時間を親子で重ねていく内に、
    こどもは、人を思いやったり、
    人の話をしっかり聴くことができるように
    変化していきます。
    “心の教育は小さいときでないと間に合いません”と
    書いていらっしゃいます。

    大人のあなたにもお薦めしたい一冊、
    必ず声に出して読んでください。

    一度だけでなく、なんども繰り返して♪

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著者プロフィール

安岡定子事務所代表

「2018年 『壁を乗り越える論語塾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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