日本民衆史〈2〉山に生きる人びと

著者 :
  • 未来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784624221027

作品紹介・あらすじ

〔日本民衆史〕山にはどのような人たちが暮らしていたのか。平地との連絡はどうだったのか。本書は足で歩き、山の民の声をじかに聞く著者の豊富な見聞資料にもとづく山の生活と文化である。
目次
一 塩の道
 二 山民往来の道
 三 狩人
 四 山の信仰
 五 サンカの終焉
 六 杣から大工へ
 七 木地屋の発生
 八 木地屋の生活
 九 杓子・鍬柄
一〇 九州山中の落人村
一一 天竜山中の落人村
一二 中国山中の鉄山労働者
一三 鉄山師
一四 炭焼き
一五 杣と木挽
一六 山地交通のにない手
一七 山から里へ
一八 民間仏教と山間文化

 附録 山と人間
  一 山中の畑作民
  二 畑作民と狩猟
  三 狩猟・漁撈・籠作り・造船
  四 木工民
  五 山岳民エネルギーの去勢

感想・レビュー・書評

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  • 狩猟の歴史を知りたくて手に取る。古典をしっかりと踏まえて自らの足で集めた情報が集積網羅されているのに難しくない。流石である。服部文祥氏の本に足りないのはコレだと思う。温故知新。古今照稽。

  • 山に生きる人々

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著者プロフィール

1907年(明治40)~1981年(昭和56)。山口県周防大島に生まれる。柳田國男の「旅と伝説」を手にしたことがきっかけとなり、柳田國男、澁澤敬三という生涯の師に出会い、民俗学者への道を歩み始める。1939年(昭和14)、澁澤の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、五七歳で武蔵野美術大学に奉職するまで、在野の民俗学者として日本の津々浦々を歩き、離島や地方の農山漁村の生活を記録に残すと共に村々の生活向上に尽力した。1953年(昭和28)、全国離島振興協議会結成とともに無給事務局長に就任して以降、1981年1月に73歳で没するまで、全国の離島振興運動の指導者として運動の先頭に立ちつづけた。また、1966年(昭和41)に日本観光文化研究所を設立、後進の育成にも努めた。「忘れられた日本人」(岩波文庫)、「宮本常一著作集」(未來社)、「宮本常一離島論集」(みずのわ出版)他、多数の著作を遺した。宮本の遺品、著作・蔵書、写真類は遺族から山口県東和町(現周防大島町)に寄贈され、宮本常一記念館(周防大島文化交流センター)が所蔵している。

「2022年 『ふるさとを憶う 宮本常一ふるさと選書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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