OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来:エージェンシー、資質・能力とカリキュラム
- ミネルヴァ書房 (2020年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623090440
作品紹介・あらすじ
OECDが世界に影響を与えた「キー・コンピテンシー」から15年余。OECD Education2030プロジェクトは、AIの発達や移民の増加などの社会変化の下で、2030年という近未来に必要となるキー・コンピテンシー、さらには、それを育むためのカリキュラムの方向性を示すものである。とりわけ、「エージェンシー」や「カリキュラム・オーバーロード」などに関する考え方は、今後の我が国の教育を考えていく上で必須の概念となるだろう。OECDと文部科学省両方の立場からプロジェクトにかかわり、その全貌を知る著者による渾身の一冊。
感想・レビュー・書評
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前田康裕氏の本に、この本が薦めてあったので読んでみました。しかし、難解なところも多く、私にはあまり頭に入ってきませんでした。
ラーニング・コンパスなど、新しい情報を得られたのは、収穫でした。
しかし、この白井氏は、どんだけ頭がいいんだと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルの通り、OECDによるプロジェクト「Education2030」についてまとめられた本です。
「Education2030」について、日本でいえば、「学習指導要領の未来を考えるプロジェクト」ということになると思います。
これまでの学校教育は、コンテンツの伝達に重点が置かれていましたが、環境が大きく変わるであろうこれからの世の中では、コンテンツよりも、コンピテンシー(スキル)に重点を置いた教育に変えていくべき、という内容です。
とはいえ、コンピテンシー重視の教育の効果については、まだまだエビデンスが少ないようです。
また、現場の教員たちも、コンピテンシー重視の教育については、経験が少ないのも事実。
さらに、この本も、データに基づいての記述もありますが、著者の考えに基づく記述も多々あるので、この本に書かれている内容については、「そんな気もするけれど、本当にそうかなあ?」ぐらいのスタンスで読むのがよい気がします。
とはいえ、この本が書かれた背景には、OECDや、各国の教育関係の省庁による多くの知見があるのは事実。
そのことには敬意を表したいと思います。 -
滅多に読まない、仕事と関連する書籍だが、今まで部分的に切り取られ、メディアで扱われた内容が全て網羅されてる上、最後のまとめを読めば、教育者として改めて足下を見直さなければと考えさせられた。
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教育学のトレンドを理解したい人には最適
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摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50229556 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50229556
OECD Education2030プロジェクトのキー・コンピテンシー、「エージェンシー」や「カリキュラム・オーバーロード」などに関する考え方は、今後の我が国の教育を考えていくうえで必須の概念となるだろう。OECDと文部科学省両方の立場からプロジェクトにかかわり、その全貌を知る著者による渾身の一冊。
(生命融合科学分野 大塚正人先生推薦) -
「子供が教育を選ぶ時代へ」と併せて読んだ。
本書は鳥の目
「子どもが教育を選ぶ時代へ」は虫の目・魚の目
で見た世界の教育の未来。
私は教育のプロではない、イチ親に過ぎないので、内容を理解できていないところもあるが、よく教育本に出てくるPISAの背景にあるOECDの描く教育をふわっと理解できた。 -
東2法経図・6F開架:372A/Sh81o//K