OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来:エージェンシー、資質・能力とカリキュラム

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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本棚登録 : 153
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623090440

作品紹介・あらすじ

OECDが世界に影響を与えた「キー・コンピテンシー」から15年余。OECD Education2030プロジェクトは、AIの発達や移民の増加などの社会変化の下で、2030年という近未来に必要となるキー・コンピテンシー、さらには、それを育むためのカリキュラムの方向性を示すものである。とりわけ、「エージェンシー」や「カリキュラム・オーバーロード」などに関する考え方は、今後の我が国の教育を考えていく上で必須の概念となるだろう。OECDと文部科学省両方の立場からプロジェクトにかかわり、その全貌を知る著者による渾身の一冊。

感想・レビュー・書評

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  •  前田康裕氏の本に、この本が薦めてあったので読んでみました。しかし、難解なところも多く、私にはあまり頭に入ってきませんでした。
     ラーニング・コンパスなど、新しい情報を得られたのは、収穫でした。
     しかし、この白井氏は、どんだけ頭がいいんだと思いました。

  • タイトルの通り、OECDによるプロジェクト「Education2030」についてまとめられた本です。
    「Education2030」について、日本でいえば、「学習指導要領の未来を考えるプロジェクト」ということになると思います。
    これまでの学校教育は、コンテンツの伝達に重点が置かれていましたが、環境が大きく変わるであろうこれからの世の中では、コンテンツよりも、コンピテンシー(スキル)に重点を置いた教育に変えていくべき、という内容です。

    とはいえ、コンピテンシー重視の教育の効果については、まだまだエビデンスが少ないようです。
    また、現場の教員たちも、コンピテンシー重視の教育については、経験が少ないのも事実。
    さらに、この本も、データに基づいての記述もありますが、著者の考えに基づく記述も多々あるので、この本に書かれている内容については、「そんな気もするけれど、本当にそうかなあ?」ぐらいのスタンスで読むのがよい気がします。

    とはいえ、この本が書かれた背景には、OECDや、各国の教育関係の省庁による多くの知見があるのは事実。
    そのことには敬意を表したいと思います。

  • 滅多に読まない、仕事と関連する書籍だが、今まで部分的に切り取られ、メディアで扱われた内容が全て網羅されてる上、最後のまとめを読めば、教育者として改めて足下を見直さなければと考えさせられた。

  • 教育学のトレンドを理解したい人には最適

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50229556

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50229556

    OECD Education2030プロジェクトのキー・コンピテンシー、「エージェンシー」や「カリキュラム・オーバーロード」などに関する考え方は、今後の我が国の教育を考えていくうえで必須の概念となるだろう。OECDと文部科学省両方の立場からプロジェクトにかかわり、その全貌を知る著者による渾身の一冊。
    (生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

  • 「子供が教育を選ぶ時代へ」と併せて読んだ。

    本書は鳥の目
    「子どもが教育を選ぶ時代へ」は虫の目・魚の目
    で見た世界の教育の未来。

    私は教育のプロではない、イチ親に過ぎないので、内容を理解できていないところもあるが、よく教育本に出てくるPISAの背景にあるOECDの描く教育をふわっと理解できた。

  • 東2法経図・6F開架:372A/Sh81o//K

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著者プロフィール

文部科学省文部科学省国際統括官付国際戦略企画官 [第5章執筆]
現在, 文部科学省において国連, ユネスコやG7などに関する業務に携わるほか, 国立教育政策研究所フェロー, 東京学芸大学客員教授も務める。主著に『OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来』ミネルヴァ書房がある。

「2022年 『探究モードへの挑戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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