明智光秀・秀満:ときハ今あめが下しる五月哉 (ミネルヴァ日本評伝選 196)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623086566

作品紹介・あらすじ

明智光秀(1528??82)・秀満(1536??82) 戦国武将。
織田家重臣として活躍しながらも、主君信長への謀反を起こした明智光秀とその女婿秀満。本書では、謎に包まれた二人の前半生、そして行動と人となり、さらには本能寺の変に至った動機と背景を解明する。

感想・レビュー・書評

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  • 明智光秀とその女婿である秀満の評伝。信長出仕前の前半生にも多く記述を割いているが、やはり論拠が弱い印象で史料的制約の大きさを感じる。本能寺の変については著者の論も含め各説が整理されていて現状が分かりやすい。

  • 小和田さんの作風はこうか、王道よりやや読み難い

  • 麒麟を待つ間、大河ドラマの時代考証者でもある著者の本書をお勧めします。最新の研究も踏まえて、丁寧で押し付けがましくなく、確か光秀好きを公言されておられた著者の人柄も出ている良書だと思います。巻末の年譜、事項・人名索引もお役立ち!
    光秀本が多過ぎで本屋で迷ったら是非手にとって見てください(^-^)

  • 大河ドラマ「麒麟がくる」の時代考証を務める筆者による、最新の研究による明智光秀と娘婿の秀満像。ドラマの予習に最適。

    近年の日本史ブーム。歴史という過去の出来事に関する学問でありながら最新の研究や新たな資料の発見により塗り替えられていくところが何とも面白い。

    そんな日本史の謎として、邪馬台国、龍馬暗殺と並んで多くの学者、作家を魅了する本能寺の変の動機の部分。何より動機以前に、そもそも明智光秀の生年から前半生が謎に包まれているのが面白い。

    本書は明智光秀の出生地から織田信長に仕えるまでの経歴、信長家臣としての活躍、本能寺の変の謎解きから構成されている。

    このレビューを書いている時点では「麒麟がくる」は桶狭間の戦い。その前にこれも謎に富んだ斎藤道三との関係が丹念に描かれていた。多くの説の中から筆者はそれなりに妥当な説を支持している。
    油売から身を起こし一国一城の主となった斎藤道三が実は親子二代であったり、光秀がイトコであったり。もちろん大河ドラマに反映されている。

    本能寺の変の動機、ある人のカウントでは全50説もあるという。筆者はその中から「信長非道阻止説」を採用している。

    司馬遼太郎など歴史小説の魅力が歴史ファンを増やすのに大きく貢献している。だがあくまでも小説フィクションの世界。史実を素材に作家の虚構や誇張の部分があることは否めない。

    学問として歴史を見た場合は学者の想像の部分を裏付けるだけの論拠が求められる。それだけ厳しい選択を経てきたのが本当の歴史だろう。

    時には正統な学問としての歴史に触れるのも悪くはない。
    実にタイムリーな時期に力作を読むことができました。

  • なぜ明智光秀は信長を討ったか?歴史のテーマを、史実を紐解きながら書き記した本
    歴史は勝者が書く勝者の歴史であると言われる。戦いに勝った側が自分の正当性を誇示しようと、敗者を貶めるため、実際以上に敗者が悪人にされる傾向があるが、その最たる例が明智光秀ではないかと私は見ている

  • 光秀の行跡を淡々と叙述しており、とても分かりやすい。
    本能寺の変の解釈も素直ではないかと思う。

  • みつひで、ひでみつ、がこんがらがって大変w 岐阜から順番に明智光秀ゆかりの地を訪ねてみたくなった。

  • 2020年1冊目。大河ドラマに備えて読みました。
    大河の監修に小和田先生も関わっているということで、この本のスパイスがふんだんに盛り込まれた作品になるであろう。

  • 真面目な歴史の本。
    教科書や参考書みたいな真面目な文章で、
    歴史が苦手な私には眠くなる・・・笑

  • 真面目な文体の割には面白かった。
    堅い話なのに話が多岐にわたり中々読ませる。

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著者プロフィール

1944 年、静岡市に生まれる。1972 年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。2009 年3 月、静岡大学を定年退職。静岡大学名誉教授。著書本、監修本、多数。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の時代考証も務める。

「2021年 『東京の城めぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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