小早川隆景・秀秋:消え候わんとて、光増すと申す (ミネルヴァ日本評伝選)
- ミネルヴァ書房 (2019年3月15日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623085972
作品紹介・あらすじ
小早川隆景(1533?97)・秀秋(1582?1602) 戦国・織豊期の大名。
毛利元就の三男に生まれ、国衆小早川家を継承し、豊臣政権の中枢にまで上り詰めた隆景。天下人秀吉の養子から隆景の養子となり、関ヶ原合戦での「裏切り」で汚名を残した秀秋。大きく変転した小早川家二代の実像を探る。
感想・レビュー・書評
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後世に対照的な評価が残された小早川家二代について、同時代史料を元に実像を明らかにする一冊。小早川家の歴史的な位置、家中も含めた詳細な活動内容、隆景から秀秋への継承と断絶の両面、と興味深い内容だった。
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東2法経図・6F開架:289/Mi43/193/K
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気になっていた家臣団についてよく解った。秀秋には妻に付いた国司以外、毛利系や小早川系の家臣はあまり従わなかった。隆景ゆかりの井上らは毛利に帰還したが、やがて出奔。江戸時代には毛利系や椋梨や乃美など上層部以外は長州藩には見られず。細川、黒田などに仕えた者もいる。
また、隆景は最初から賢将ではないし甘いところもあった。若い頃は毛利元就や隆元など肉親にも対抗心を露にした。
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