小早川隆景・秀秋:消え候わんとて、光増すと申す (ミネルヴァ日本評伝選)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623085972

作品紹介・あらすじ

小早川隆景(1533?97)・秀秋(1582?1602) 戦国・織豊期の大名。
毛利元就の三男に生まれ、国衆小早川家を継承し、豊臣政権の中枢にまで上り詰めた隆景。天下人秀吉の養子から隆景の養子となり、関ヶ原合戦での「裏切り」で汚名を残した秀秋。大きく変転した小早川家二代の実像を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 後世に対照的な評価が残された小早川家二代について、同時代史料を元に実像を明らかにする一冊。小早川家の歴史的な位置、家中も含めた詳細な活動内容、隆景から秀秋への継承と断絶の両面、と興味深い内容だった。

  • 東2法経図・6F開架:289/Mi43/193/K

  • 気になっていた家臣団についてよく解った。秀秋には妻に付いた国司以外、毛利系や小早川系の家臣はあまり従わなかった。隆景ゆかりの井上らは毛利に帰還したが、やがて出奔。江戸時代には毛利系や椋梨や乃美など上層部以外は長州藩には見られず。細川、黒田などに仕えた者もいる。

    また、隆景は最初から賢将ではないし甘いところもあった。若い頃は毛利元就や隆元など肉親にも対抗心を露にした。

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著者プロフィール

1963年、大阪府に生まれる。2006年、九州大学大学院比較社会文化学府博士課程修了。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院特別研究者 ※2020年12月現在
【主要編著書】『中・近世移行期大名領国の研究』(校倉書房2007)、『毛利輝元』(ミネルヴァ書房2016)、『関ヶ原前夜』(角川ソフィア文庫2018)、『小早川隆景・秀秋』(ミネルヴァ書房2019)、『本能寺前夜』(角川選書2020)

「2020年 『天下人の誕生と戦国の終焉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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