近代日本の社会事業思想: 国家の「公益」と宗教の「愛」 (MINERVA人文・社会科学叢書 166)
- ミネルヴァ書房 (2011年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623058228
作品紹介・あらすじ
近代日本の社会事業はどのように形成され、どのような特徴があったのか。本書では、国家と宗教の関係を基本視座にして、宗教的愛により自発的・散発的に起こった慈善事業が、国家の政策介入によって組織化され近代的社会事業に変貌していった過程を明らかにする。宗教と国家両者の緊張、協力関係の分析を通じて、「愛」(宗教)と「公益」(国家)の思想の特徴をそれぞれ明らかにし、そのあるべき姿を追求する。
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内容(「BOOK」データベースより)
『近代日本の社会事業はどのように形成され、どのような特徴があったのか。本書では、国家と宗教の関係を基本視座にして、宗教的愛により自発的・散発的に起こった慈善事業が、国家の政策介入によって組織化され近代的社会事業に変貌していった過程を明らかにする。宗教と国家両者の緊張、協力関係の分析を通じて、「愛」(宗教)と「公益」(国家)の思想の特徴をそれぞれ明らかにし、そのあるべき姿を追求する。』
目次
儒学思想と近代社会事業
第1部 愛から社会事業へ(治国平天下―渋沢栄一の慈善思想;信仰への献身―石井十次の思想新論;個人の信仰から国民的宗教へ―留岡幸助の社会事業思想;現世の浄土信仰―渡辺海旭の社会事業思想)
第2部 近代社会事業のプランナー(「衛生警察」の真義―後藤新平の初期思想と著書;人生と衛生―後藤新平の衛生国家思想;近代日本社会政策の準備―衛生局長時代の後藤新平;自助と共済―窪田静太郎の初期防貧思想)
近代社会事業の形成期における国家と宗教の位相
『近代日本の社会事業思想―国家の「公益」と宗教の「愛」』
著者:姜 克實(ジャン・クーシー)
出版社 : ミネルヴァ書房
単行本 : 301ページ