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- Amazon.co.jp ・本 (632ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622095132
作品紹介・あらすじ
◆よく知られるとおり、量子力学の誕生は実在性、因果性、客観性、状態といった物理学の基本概念の意味を変えてしまった。本書は、そのような変革の時代の主要な科学論文を読み込み、量子物理学の建設に携わった人々がその時・その場で何を考えていたのかをつぶさにたどる。
◆今日の教科書では顧みられなくなった根底的な模索や問いの数々が、そこにはあった。量子論の枠組みを通して初めて発見された現象の不可思議さ、理論の規格外の可能性に、かつて俊才たちが出遭い、戸惑い、行き詰まり、打開した道のりを、読者は圧倒的な臨場感とともに追体験するだろう。そしてその途上で、日常感覚では実感しづらい量子の理論に、確かな手ごたえを感じるだろう。実際、量子物理学はそのようにして受容されていったのだ。
◆本書はボーアとアインシュタインという二人の巨人の思索を軸に描かれている。ときに直接衝突しながら、それぞれの苦闘を通して異なる物理観へとたどり着く二人の思想の変遷は、合流しない二つの筋道でありながら終始絡み合い、さながらこの時期の物理学を貫いて伸びる二重螺旋のようだ。
感想・レビュー・書評
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請求記号 421.3/Y 31
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