両義の表現

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 74
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622090144

作品紹介・あらすじ

「私は制作行為はしているが、アートを作っているのではない。私は筆や絵具やキャンバスに働きかけて、アートを引き起こす作業をしている。まるで近代的な植民地のように、キャンバスをアーティストの理念の実現で埋め尽くすこととは違う。私は自己を磨き限定しつつ、世界と刺激的に関わり、アートが発生するよう願う」――
練磨された自己の身体を介して、描かざるものと描くもの、作らざるものと作るものが出会う時、作ること自体の出来事性、現場性の中で、まわりの空間が刺激され、見る者をも関わらせながら、ぶつかり合い、響き合う。
「もの派」運動の支柱として芸術を解体構築し、新たな地平を拓いた1970年代から、東洋的、オリエンタリズムというレッテルを峻拒して、独自の作品を生み出してきた半世紀におよぶ道のりの中で、絵筆とともにつねにペンを握り、書きつづけてきた李禹煥の文章を編む。

感想・レビュー・書評

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  • もの派を代表する美術家・李禹煥(リ・ウーファン)|現代アートの歩き方
    https://www.contemporaryart-walk.com/artist/lee-u-fan.html

    李禹煥美術館 | アート・建築をみる | ベネッセアートサイト直島
    https://benesse-artsite.jp/art/lee-ufan.html

    両義の表現 | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/09014/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      李禹煥の初期作から最新作が集結。8月開幕の「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥」会見レポート|Tokyo Art Beat
      https:/...
      李禹煥の初期作から最新作が集結。8月開幕の「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥」会見レポート|Tokyo Art Beat
      https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/lee_ufan_press_conference
      2022/06/13
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著者プロフィール

1936年大韓民国慶尚南道生まれ。美術家。1956年来日し、以降、日本を拠点に世界的に活動。
1960年代末~1970年代初頭の日本美術の大きな動向である「もの派」の理論的主導者として有名。
現在、香川県直島に安藤忠雄とのコラボレーションによる「李禹煥美術館」を開館する他、釜山市立美術館(韓国)に「Space Lee UFan」、フランス・アルルに「Lee Ufan Arles」を開設するなど、国際的に活躍する。多摩美術大学名誉教授。

「2022年 『李禹煥 全版画 1970-2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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