- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622078128
作品紹介・あらすじ
パウル・ツェラン(1920-1970)と石原吉郎(1915-1977)。ともに第二次大戦と強制収容所をくぐり抜け、語りえない出来事を語る証言者としての使命を自らに課すことによって、かろうじて戦後を生き延びた詩人である。詩の印象こそ違うもののそこには、帰郷、死者、祈り、対話といった、多くの共通するモチーフがある。二人の作品を対位法的に論じながら、非人間的なものに対抗する詩の倫理のありかを探る力作評論。
感想・レビュー・書評
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腰を据えて読まないと消化できない。心惹かれるものはあるが、今これに取り組んでいる時間はないので、通りいっぺんの読みとなる。
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冨岡悦子『パウル・ツェランと石原吉郎』みすず書房、読了。二人は語り得ない出来事を語る証言者として、ジェノサイドと収容所の20世紀を生き抜いた詩人。言語化を徹底的に拒む戦争を言語化する二人の詩を徹底的に読み直す一冊。http://www.msz.co.jp/news/topics/07812.html
「主よ 私たちに向かって 祈りなさい」(ツェラン)、「君は呼吸し かつ挨拶せよ」(石原)。人間が人間としての非人間と対峙する意義としての「証言」を本書は腑分けする。非常に読み応えがあり、読み進めるのがもったいない一冊だった、衝撃