- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621088289
作品紹介・あらすじ
「あるサッカーチームが勝つ確率は?」「さいころを1回振って3の目が出る確率は?」上の二つのように、一言で確率といっても、考え方に違いがありそうな気がしませんか?中学・高校のころに勉強する"確率"では、何度も実験を繰り返して物事の起こりやすさを対象とする場合がほとんどですが、日常生活ではそのような実験ができないこともあります。私たちは、起こるか起こらないか不確かさを伴う中で、物事を決断しなければならない場合があり、確率とはそのような場合で真に役立つものなのです。本書は、そもそもの確率の考え方やその起源からはじめ、確率に関する陥りがちな誤解や多分野にわたる応用例をわかりやすく解説します。
感想・レビュー・書評
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腑に落ちない!文系の我々にも理解できる解説にして欲しい!!!
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モンティ・ホール問題=ヤギと自動車
二人の子供問題=子供がふたりとも女の子である条件付き確率について
ふたつの事象が独立でないのに独立と勘違いしてしまう間違い。学生のうち半分が女性、1/5が工学専攻の場合、女性で工学専攻である割合は1/10ではない。
サイコロを2回振って少なくとも1回6が出るのは、1/3よりも少ない=(36-25)/36
ド・モアブルとニュートン
中心極限定理
ポアソンの少数の法則
対数の強法則
競馬のトート方式とパリミューチュエル方式
本命ー大穴バイアス
相対リスク減少と絶対リスク減少の違い
効用関数の違いから家の保険と家電の保険の差がでる。
宝くじは、期待値の残りで夢を買っている。
ランダマイズドレスポンス法=直接尋ねずに、全体の割合を知る方法 -
★2.5かなぁ。
面白いようで面白くない本というのが率直な感想。
当方がついて行けてないだけなんだろうけれども、起承転結というかリズム感がないのが難点では?読む人が読めば各章の連関は明らかなんでしょうが、いかんせんトーシローの当方にそれを求めるのは酷かと思われ。相当に噛み砕いた説明でることは認めるのですが。 -
オックスフォード大学出版Very Short Introductionシリーズの1つ"Probability"の翻訳書だが門外漢にとっては十分すぎる内容。数式を極力用いずに読者の興味を引き付けようとする工夫が随所に表れており、つい陥りがちな確率に関する誤解に触れた箇所が特に面白く読めた。
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新聞書評で絶賛。しかも、おシャレなたたずまいの本。
ということで読んでみたが、結構難しい。正直に言えば、自分の頭が必ずしも論理的でないということが骨身に沁みて分かった。それに、「確率」は学校の数学で習ったと思っていたのに、確率に「客観説」やら「頻度説」やら「主観的解釈」という異なるアプローチがあるなんて。混乱のきわみ。
でも、確率というものの持つ可能性、危険性、面白さに少しだけ目覚めた気がする。どんな分野でも、一冊で丸わかりなんてあり得ない。もっともっと「確率」の入門書や一般書を読んでみたいという気持ちにさせられたのは収穫。