毎日かあさん14 卒母編

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  • 毎日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620770949

感想・レビュー・書評

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  • もう何にも言うことはありません。私も我が子二人の後ろ姿を見送りながら涙が出る。

    きっといろいろなことがあるだろう。つらいこと、苦しいことがあっても、小さい頃とは違って私がしてやれることは何もない。これまでの家族としての暮らしが、生きていく力になればいいと願うだけだ。

    長いこと楽しんで来たシリーズの終わりは、自分の子育ての終わりを告げているような気がして、胸がジーンとしました。

  • 読了後、だばだばと落涙。これで本当におしまいなんだなと思うと寂しくって、自分でもびっくりするほど体内の水分が放出されました。
    サイバラさん同様、自分自身の子育ても、子供を見守るだけしかできないことが増えてきた。大きくなり、手がかからなくなった半面、してあげられることが少ないということの、歯がゆさよ。でも、「毎日かあさん」を読むことで心が軽くなった。今回も名言がたくさんあり、笑いながらウルウルしながら、しっかり心に刻みましたよ。特に「お互い元気でやってくれれば 家族仲良くなくてヨシ」が好きです。
    私もいずれ「卒母」を迎えるにあたり、寂しさをうまく乗り越えられるように何度でも読み返したい。

  • かあさん終了なんて! 子供はいつまでも子供、タイトル変えるだけでも続きを望む! うちも十八になったら好きにしてもらって自分で生きてけれるように育てなきゃねえ。シリーズ通して、自虐的な内容だけでなく、時々ジーンとくる内容があり、よかったなあ〜。

  • ついに最終回。
    16年分を8か月で読んでしまいました。
    しかも最後の一か月で14冊中の6冊を読んで
    このラストスパートぶりに夏休みの宿題を思い出した私。

    さてその最後の数冊は(だから数年に及ぶのですが)、娘の反抗期。
    二年経ったけど、その後どうなったのかなあ。

    私が思うに、だいたいフィクションだったとしても、
    こういう形で自分がマンガに登場してきたこと、
    お嬢さんにとって嫌になってしまったのではないかと。
    小さい時は歓迎していたのだろうけど。

    反抗期は「近づきすぎた親にもっと離れてほしいときに行動するもの」なのではないか。
    だから反抗期無しで来た子は、
    「反抗する力に欠ける」
    「反抗したいと思うほど親の距離が近すぎない」の二通りと思う。

    私の場合は後者だったんだけど、それは「当時、親が近すぎていることに気づかなかったから」で、大人になってから理路整然と反抗しました。
    そのためにたくさんの本を参考にしました。
    おかげで遅ればせながら母が成長したと思う。
    今、すごく仲良しです。

    いつかまた、この息子さんとお嬢さんの様子を紹介してほしいなと思います。
    もう少し大人になれば。

  • 図書館で。
    最終巻を借りてみました。いやぁ、人様の子供の成長は早いなぁ~と。たくましく育ってるようで何よりですねぇ。

  • 子供たちが自分たちの道を進みはじめ"卒母"になる14巻。そっかあ。としみじみ読み終わりました。そして新連載『りえさん手帖』!人生は止まらない列車ですね!西原センセイ(笑)!

  • 2020.05

    ついに最終巻。子育て終了なんですね。
    私もついに親になり、最終巻を読んでからまた最初から読みたくなり読み返しはじめた。

    いがぐり頭でバカの筆頭だったお兄ちゃんも背が高くなって髭も生えて自分の足で歩ける大人になってしまった。あんなに素直で可愛かったお姫様みたいだった妹も反抗期になり自分の世界を見つけた…ここまで本当にあっという間だったんだろうな。
    きっと私もそうなんだろうな。今大変なことがあっても10年後、20年後にはいい思い出なんだろうな。

    全巻ずっと手元に置いておいて、子育ての節目節目で読み返したいなぁと思う漫画です。出会えて良かった。

  • 50歳を過ぎて下の娘さんも16歳。息子さんは無事に大学に入学。
    人生たそがれで、オバさんだからわりと何でも楽しいというサイバラさんの母親エッセイまんがの最終巻。

    人のことを憎み始めたらヒマな証拠…とか、ありがとうって言ってもらえる仕事は続くよ…とか、けっこうハッとさせられることばがたくさんありました。

    やりたい放題やっているようで、睡眠薬がないと眠れないとか、サイバラさんもいろいろあるんだよね。
    グチばかりの人からは速攻逃げて、いつも笑っている人と仲良くなったほうが良いって本当だよね。

    男の子を育てる大変さをずっと楽しく読ませてもらったけれど、大学合格の報告の最初が「今まで本当にありがうございました。」だったんだから、サイバラさんの子育ては間違っていなかったと思う。

    いろんなお話があったけれど、この巻で感じたほかのことは…。

    体罰厳禁とか、キレイごとを言っている政治家どもは、この作品の「教師」とか、リアルを読んどいたほうがいいよ。
    サイバラさんは東京在住だけど、お子ちゃまの頃に地方のリアルを体験しているから、そういうリアルが現実として日本という国にあることを知っておかなくちゃダメだと思う。

    あと、一番面白かったのは「ヅラの心」です。

  • 非常にあっさりとした終わり方だけれど、大団円。たぶん意図的に、最終回を盛り上げようという意図は無かったのだろう。それくらい凪が訪れているような、既にわたしたちは見送る側でしかないことを感じざるを得ないような、穏やかなフィナーレ。素晴らしいシリーズでした。

  • そうか、母業をあちらも卒業したか。こちらはそろそろだけど、もうちょっと。頑張ろう。やっぱすごいなあ。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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