- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620324463
作品紹介・あらすじ
近年、「女性の活躍」「マタハラ」「保活」「妊活」「待機児童」「ワンオペ育児*」など、仕事と育児に関する用語がメディアに頻繁に登場しており、旬のテーマでもあります。
政府は女性の活躍を推進し、企業は、表面上はワーク・ライフ・バランスを掲げ、また共働きの増加をビジネスチャンスと捉えます。しかし、働く母親たちと話していると現状に疲れている人、怒っている人が少なくありません。家では大半の育児・家事をワンオペで担当し、仕事では子育ての制約ゆえにマミートラックに追いやられ、悔し涙を流しています。しかも、働く母親の多くは非正規雇用。「正社員の夫を持つ妻が家計の補助でパートに出る」という前提のため、低い賃金で働いています。女性の多くは、職場では男性よりも低い賃金の仕事、家では誰かのためにタダの仕事という二重の労働を担い、毎日十数時間働いています。まるでブラックな労働です。これは、古くて新しい問題だといえるでしょう。
本書では、社会学の研究者であり、また教員であり、さらに4歳の男の子の母親でもある著者が、子育て真っ最中の男女をめぐるミクロな状況とマクロな仕組みを、当事者の立場から伝え、読み解き、乗り切る方法を提案します。
感想・レビュー・書評
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まだ生まれたばっかりだけど、あとから読み返したらズシンとくるのかも。
日本のお母さんの普通はアメリカの高学歴の女性が頑張ってやることと同じレベルです。日本のお母さんは頑張り過ぎですってところ読んだあと、罪悪感なくスッキリした気持で昼寝できた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半、子育てをめぐる実態については大きな発見はなかったが、最後の「ワンオペ育児の乗り切り方法」については興味深く読んだ。ただ、どれも根本的解決には繋がらないな、という印象だ。「家事の期待値を自分で上げない」「周囲を頼る」など、さんざん言われているが、私はほぼすべて試したが、スッキリはしなかったなあと思う。
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育児、家事は無償の労働。
価値がないから賃労働にならないのではない。
賃労働でないから、価値がないと見なされてしまっている。変な現象。
本書では孤独に育児に向き合うお母さんの実例が多数紹介されています。
育児、家事は毎日が平日の二十四時間労働であることを胸に刻みました。
ワンオペ育児に頑張るお母さんに最大の敬意を。
そして、彼女たちが孤独にならないよう、配偶者は戦友に、職場の人は良き理解者になってほしいものです。 -
わかる(わかる)。第6章までは育児を取り巻く辛い現実を論理的にわかりやすく説明している。自分と重なり切なくなる。
救いの第7章は、短いけれど乗り切る方法について。これができれば苦労しないよ…とも思うが、まずは自分自身の意識を変えなければね。
できれば子育て中の父親や、企業のマネジメント職に読んでほしい一冊。 -
2階書架 : 367.21/FUJ : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410166763
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00580604
最近、「マタハラ」「保活」「妊活」「待機児童」「ワンオペ育児*」など、育児に関する言葉がメディアに頻繁に登場し、旬のテーマとなっています。
実のところ、子育て中の女性はたいていヘトヘトです。早朝から夜遅くまで家事に育児に、さらに仕事にと一日中働きづめ。自分の髪の毛はパサパサ、爪はネイルケアどころかささくれも放置。職場では早退や急な欠勤を繰り返しペコペコ頭を下げ続け、休日に子連れで街に出ればベビーカーがじゃまだと舌打ちされます。帰宅した後は、「お腹すいたー」「ゲーしたー」と次々突き付けられる子供の要求に休む間もなく対応。家では誰かのためにタダの仕事、職場では男性よりも低い賃金の仕事という二重の労働を担って、毎日「ワンオペ」で十数時間働き続けています。まるでブラックな労働です。疲れ切った心身が叫び声をあげます。「私、もうヘトヘトなんですけど! 」
本書では、社会学の研究者であり、また教員であり、さらに4歳の子の母親でもある著者が、子育て真っ最中の男女をめぐる現状を取材し、当事者の立場から伝え、読み解き、乗り切る方法を提案します。
(出版社HPより) -
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB23943412
推薦コメント
−自称イクメンという言葉が突き刺さる−“女性活躍”社会が,女性にとって圧力や負担になっていないか−「父親=イクメン」とみなしてくれる風潮の影にある,「女性のワンオペ育児」という現状。夫婦関係から社会のあり方も含めて考えさせられました。育児中の人のみでなく,学生や働く人みんなに読んでほしい。 -
わかるわかる、というだけの本だけど。
「子育て中の女性が有休や育休を取得するのはいいけれど、だったら自分も有休や長期のリフレッシュ休暇を取らせてほしいと思っています。実際、社内には制度があることはあるのですが、世間の雰囲気が後押しする育休取得とは違って、休暇を取りたいと気軽に言える空気はありません。」
「老いも若きも男も女も お互い様 の職場に」 -
統計データや、事例を上げて
ワンオペ育児の現状をわかりやすく伝えてくれる本
実際ワンオペ育児になりがちな自分と重ねわあせて
『あぁ分かるなぁ』と思うことがたくさん。
しかしこの本、本当に読んでほしい人(男性上司や夫)は読むかな。読んでほしいなぁ。