- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620323640
作品紹介・あらすじ
暴かれる「名門」の正体。「チャレンジ」という魔の言葉で始まった驚くべき紛飾。歴代トップと監査法人の責任は?隠蔽された米原発子会社「減損」の意味は…。地獄はまだ続く!
感想・レビュー・書評
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連結売上高6兆円、自己資本1兆840億円、従業員数20万人、財界総理と呼ばれ経団連会長を2人輩出した旧三井財閥系の名門企業、東芝。
ウェスチングハウスの減損を二重基準で見送り、チャレンジと称した利益水増しの不正会計処理に発展。何故、これだけ多くのスティクホルダーを不幸に陥れるまで悪化させたのか?非常に悲しい事例。
M&Aの難しさ、経営陣の無責任さ、監査法人、第三者委員会やガバナンスの機能不全。
いち金融マンとして社会に貢献できるよう、切磋琢磨しなければいけない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023.04.07 読了
思っていたより難しくなく、スラスラと一気に読み終わる。
既に相当な予備知識があったが、本書は東芝不正会計問題について思い出したり、人に説明したりするときに役立つ。細かいセリフや、経緯などよく調べられている。
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不正会計って後を絶たないよね
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東芝の不正の全容について、新聞社の編集者が綴った書籍。不正が起こった要因として、1.過度な利益目標2.ウェスチングハウスの不発3.新日本監査法人の節穴監査を挙げている。経営陣が絡む過度な利益目標については詳細に書いてあったが、他2つの内容については希薄。特に、監査に関する内容は全体の5%にも満たない。監査に携わる人間もして、外部の人や会計に無知な人は「監査法人は何をしていたんだ」と結論だけ書いて終わり。その背景や会計処理についたはほぼ触れず。また、同じ内容を何度も書いており、結局何が言いたいかわからなかった。
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毎日新聞の記者の本。
東芝の決算延期、配当延期の記事、他の新聞は小さい記事でしか書いてないけど、毎日新聞は一面でデカデカと書いてたよね。といううさんくさい出だしだった。買っちゃったから読まないともったいない精神から、仕方なく続きを読むことに。
『チャレンジ』と『ウエスチングハウス』
チャレンジで、残り3日で120億円の利益水増しを求めた。
土光さんの使った言葉チャレンジが、時代が流れて『利益水増し』の意味で使うようになってしまった。
派閥争い、米ウエスチングハウス、新日本監査法人の責任。がポイント。
説明責任を果たさない役員。広報担当に丸投げ。 -
毎日新聞経済プレミアの編集長の本。
ちょっと、経済プレミアを宣伝しすぎの嫌いがあるが、
仕方がないか。現在の東芝を書くためにも、
そのポジションが必要かもしれない。
2015年5月8日東芝による「不適切会計」の発表があった。
何故、「粉飾」ではなく「不適切」なのか?
もしくは「不正会計」なのか?
どう考えても、「粉飾決算」なのであるが。東芝への遠慮?
西田厚聰、佐々木則夫、田中久雄の 三バカ社長が、
東芝を 毀損した。社長のクオリティが悪すぎる。
一番の真犯人は、西田厚聰かもしれないな。
それを、あばくことができない 社外取締役。
調査委員会、新日本監査監査法人。
まさに、日本と言うブランドの品質劣化。
リーマンショック、そして 福島原発事故によって、
東芝は、その向かうべき方向性を見失った。
ビジョンや理念もなく、闇の中に 落込んでいく。
何故、外部から プロの経営者を ハンティングできなかったのか?
日本の財界の 総本部まで 侵食する テイタラク。
読めば読むほど、あきれて、モノが言えない。
東芝は、上場廃止が 適切な処理なんでしょうね。 -
東芝の不正会計を同社の動向を追いながら、著者の見解とともに書いた一冊。
報道でなんとなく理解していた部分はありましたが、本書を読んでその時なにが起こっていたのかや同社の対応のずさんさを知ることができました。
西田、佐々木両氏の対立やウェスチングハウスののれん代を巡る経営の問題、新日本監査法人の監査体制などリーマンショックと東日本大震災という2つの出来事を契機に歯車の狂った日本を代表する大企業の迷走のなかでなにが起きていたのか?そして著者の見解から知る深い闇。
財務諸表などの会計書類から解説されている部分もあり、会計用語や仕組みに関しても解説されていました。
本書を読むことで報道で知ることのできない姿を知ることができました。 -
少し物足りない感じ。でもアウトラインを掴むのには有益でした。
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特になし