- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620322551
作品紹介・あらすじ
もう黙っていられない-最前線の腫瘍内科医が、魂を賭けて語る「がんの真実」近藤誠医師に告ぐ!
感想・レビュー・書評
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抗がん剤治療を全面否定することでセンセーションを巻き起こした近藤本に、腫瘍内科医の著者が理路整然と反証している本です。データの読み込み方や、診療ガイドラインの成り立ち、ガイドラインにない研究的・実験的な治療の倫理を担保する考え方など、近藤本が唱える「放置療法」が的確に反証されていきます。根拠を一つ一つ丁寧に正確に論理展開していくので、多少難しいところもありますが、医学者が常識と思っていることを一般向けに書いてくれて、極端な言説に振り回されないようにとの著者の思いが伝わってきます。
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苦痛を伴う抗がん剤。
病人ではない場合、「治療しないと死ぬ確率が高いから、治療(抗がん剤)した方がいいに決まってる」と常識的に考えられますが、がん当事者になるとラクな説(抗がん剤使わない治療)に飛びつきたくなります。
本書では抗がん剤治療したほうがいい理由を論破してくれているので、冷静になれました。
星が一つ少ないのは、データが古くなってしまったため。
(癌治療は日進月歩だから、説が変化してる可能性もあるかなぁと)
それ(古さ)を差し置いても良書です。 -
本書を読んで、癌に対しては自分の生き方を信じていくしかないと感じた。がんを放置するのも抗がん剤を飲むのも自分が決定するしかないことだ。著者も正しい情報を選択できる知識が必要だと言っている。正しい情報とは、「1回百万円」もする免疫療法はやらない方がいいということだ。その他にも、民間療法も気休め程度だと考えておく方がいいみたいだ。
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2001/9/4
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感情的な反論ではなく、一人の医師としてがんに悩む患者の迷いを解きたい、という想いで書かれていると思う。しかし、もとになった本と同様、がんは一人一人全部違うため、一概に抗がん剤は必要だとばかり主張しづらいのではないか。自分も、抗がん剤治療を受けていて、今まさに副作用にはとても悩まされており、あとわずか2か月ではあるが、体力的にぎりぎり続けられるかどうか、という中で、もとの本と合わせて同時に読んでみた。結局、どちらも結論めいたことを納得できるような内容ではなかったが、それもやむなしかな、と思う。それぞれきちんと書かれた本だとは思った。
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ガンもどきであろうと癌であろうと自分の人生自分で決めよう!それには迷っても情報を自分で集めよう!
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現在のがん治療を強烈に批判している近藤誠先生に対して正面から批判する本です。
近藤先生の主張も、勝俣先生の主張もどちらももっともなところがあります。
両者に共通している点は、治療の選択を医療にまかせっぱなしにせずに自分の病態にあった治療をうけられるように考えようということです。
ぜひ両者の本を読むことをお勧めします。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11911497953.html -
近藤誠医師の「抗がん剤は効かない」「がんと闘うな」「がんもどき」「がんは放置しろ」という理論を鵜呑みにしてしまう一般の人たちも少なくないと思う。この本を読めば近藤理論の放置療法などには倫理的にも大きな問題があることがわかる。近藤理論に対して、感情的にならずに、冷静かつ公正に反論している良書。
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反論。こちらは理論的