身体(からだ)の言い分

  • 毎日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620317311

感想・レビュー・書評

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  • 帯背
    からだに聞けば、すべてうまくいく
    帯裏
    「エゴイスティックに生きなければいけない、というとんでもない結論になりました(笑)」(本書p215参照)
    第一章 今の自分を肯定する
    第二章 解釈するのは頭じゃない
    第三章 感動体験すればいい
    第四章 チャンスはつかむものではない、やってくるものである
    第五章 快適に生きるには
    第六章 現実から出発しよう

  • 対談ということですが、池上六朗さんの発言が少なかったのが残念。

    内田樹さんの発言は鋭いなあ、と思いつつもなんとなく違うなあ、という感覚が少しある。

    とはいえ内容も濃く読み応えがあり、非常に面白かったです。

  • 楽しい

  • 以前から内田氏の文章にちょくちょく出てきていた池上氏との対談本。
    池上氏のロンを聞いているとかなり直感の人なのだろうなと思う。天才的で理論はあとづけにしている感じ。
    この書籍の内容は難しいことは書いてなくて、未来のことほどわからないことはないのだからそれを考えすぎて悩むのはつまらないこと、考えすぎずにできることをやんなさいと、大御所二人が太鼓判を押してくれています。

  • こういうこと考えるのは養老孟司先生だけじゃないんだってことがわかりました。

  • 池上氏の治療の話、「さっきと違うことをする」。
    しばし考えさせられる。
    治療者のはしくれとして参考になること多々あり。

    それ以前に、一個人として、
    生き方の参考になった本でした。

  • 身体を通して人間とは何か、どうやって幸福に生きるかなどのテーマについて、内田樹さんと池上六朗さんが語り合った本。
    内田さんの十八番の身体論に対して、三軸修正法を唱える池上さんも全然負けていない。
    とにかく、次元が高い本です。うんうんと頷ける部分もあるにはあるのですが、まったく共感できないというか、そんな感覚があるのか、と思わされる部分もちらほらと。
    でも、全体的にかなりおもしろい本です。チャンスはやってくるものである、以降の章が特に刺激的でした。
    本当にこのお二人は、いい意味で力を抜いて生きているねんなあと思わされた。

  •  内田氏の本は、なぜか読み通せない。難しい本であることもあるが、話のたとえに興味を失い面倒くさくなってしまうのだ。この本は、彼の発想の仕方が種明かしされているようで、読み方もわかってきたようだ。対話の相手、池上氏のことは、最後まで人柄も仕事もつかめないままであったが。でも、思わぬ発想のヒントがちりばめられて、それなりに刺激的ではあった。ある時、すべてが見通せることがある。非言語的であってもその場の人々に伝わってしまうことの確かさへの共感。以上二つが収穫。最後は、老人の繰言っぽくなっている。

  • 内田樹さんの武道・身体に関する本にはまっている。
    これは三軸修正法という治療を提唱する治療家の人との対談。

    武道や治療などの身体の使い方からコミュニケーション、
    現代社会での生き方、考え方全般に話がわたっている。
    しかも話題にのぼる事柄が幅広くて、どれもとにかく説得力がある
    ・・厳しい意見も多々だけど。

    たとえば身体のことでへぇーと思ったのは「アラインメント」という言葉。
    武道では稽古前に合掌するが、それは正しいとき、正しい場所に、
    正しい仕方でいることを目指し断定して、整えるための照準を決めること。
    人間関係でも同じ、組織のアラインが身体で直感的にわかる人は
    自分の立ち位置とすべきことがわかるもの。

    身体治療のことで面白かったのは、
    いろんな治療法に共通することは「さっきじゃない状態」をするってことだとか。
    「相手のことを考える」よりも「自分が心地よくあり、それを相手に伝える」ことで結果相手のためになる、とか。
    あとは、「ご縁」やチャンスの捉え方とか、気付くべきものごとに気付き、悩まず生きるための考え方など。

    なかなか凡人には簡単にはできずらいぞ!と思うところもありながら、
    お二人がただすごいだけじゃなく思い切り生きている勢いも手伝って、
    力になる言葉になっているような気がする。
    視点をちょっと変えるだけで日常の捉え方を変えられるヒントが、たくさんもらえる。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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