ひそやかな花園

著者 :
  • 毎日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620012773

感想・レビュー・書評

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  • ざっくり言ってしまうと「血の繋がりは親側にとってものすごく大切」ということかな。「八日目の蝉」とは真逆の作品。なんの繋がりかわからないけど毎年夏にいくつかの家族が集まるサマーキャンプ。子供の視線から楽しいけれど何か不自然な親達の様子が語られる。突然、中止になったサマーキャンプ。親達がひた隠しにするそのメンバーたちの消息。中盤まではミステリー仕立てで、その後は出生に関してのそれぞれの複雑な心境や苦悩が描かれている。親の立場から、子供の立場から。両方の立場から読んでみるのも楽しいかもしれない。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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