通い猫アルフィーと海辺の町 (ハーパーBOOKS:【通い猫アルフィー】シリーズ第4弾)
- ハーパーコリンズ・ ジャパン (2018年6月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550897
感想・レビュー・書評
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通い猫アルフィーのシリーズ4作目。
お気に入りのシリーズなのに、なぜかレビューをこれだけ書いていなかったことに気づいたので…
大きな灰色の猫アルフィーは、近くに住む一家3組を回って暮らしている通い猫。
メインの飼い主?であるクレアが海辺の別荘を相続し、魅力はあるが維持するのが難しい、という問題に突き当たります。
女性陣が結束してシェアすることになり、共に滞在しながらリフォームをすることに。
なんて仲がいいんでしょう!
猫たちも縄張りを離れても大して動揺することもない、アルフィーは性格が良くて世話焼きだし、この子達はそういう猫。
初めての海を楽しむジョージ(猫ですよ)は、初恋にも目覚めます。
リフォームは何かとトラブル続きなのは、まぁ、ありがち?
別荘にも何だか謎の現象が…
さらに隣家の女主人と娘たち、そこの美形の猫はなぜかアルフィーたちを敵視してきます。
謎の現象は、ギルバートという猫が元々そこに暮らしていたせい。
深刻になりそうなトラブルはそこまでいかないうちに解決、丸く収まるのがこのシリーズのいい所。
「猫には人間がいないと」と思うアルフィー! そうよね(笑)
楽しく読めました。
作者の日本訪問記もあり、楽しんでもらえたようです。
この作者さんの発想もなかなかですね☆ -
シリーズ4作目。
今回は3家族が、別荘でよりたくさんの時間を一緒に過ごすのが良かった。
いつものように問題も勃発するけれど、頼りになるアルフィーと、時にはジョージ、新しい仲間のギルバートが人間を助けて解決へ導いてくれる。
別荘の立地やリフォームして素敵になっていく様子を想像しては、いいなーと羨ましく思っていた。 -
アルフィー第4弾。
飼い猫を作中に登場させる権利をオークションにかけて、利益を災害復興に寄付って考え方に目から鱗。まだ本文1文字も読んでないのに★5個付けそうになった(笑)
今回は、クレアが相続した海辺の家での話。
クレアは思い出がつまった家だから持ちたいと言うが、リフォーム代等経費がかかり、別荘として使うには維持費が高すぎるとジョナサンが反対する。そんな中での女性陣の結束と、ビジネスとして相手にプレゼンする有能さ…!すごい!
隣人とそれだけ仲良くできるって素敵。
ジョージは相変わらず可愛くてやんちゃで、大変だけど憎めない。そしてジョージを見守るアルフィーの大人ぶる姿勢にほほえんでしまう。
(蝶や草に飛びかかって遊ぶのも好きだけど、ジョージの前では興味無い振りをするアルフィーの痩せ我慢にニマニマ)
そんな彼もジョージが海辺の町でお高くまとったMrs.ゴールドの飼い猫に一目惚れしたときはお手上げ状態。しかし自分も身に覚えがあるから強く言えない(笑)
明らかに冷たい態度で嫌われてるのに、自分のことを好きだと思い込めるジョージはかなりの大物。幸せそうだ(笑)
リフォーム中のクレア達の家に執着するMrs.ゴールドは何やら企んでいるが、男性陣は彼女の美貌にやられて全く頼りにならない(笑)
最近態度が急変したというMrs.ゴールドに何があったかは何となくわかったけど、なぜ家に執着するのかは悟れなかったなぁ。
やっぱりどんな人間も余裕がなかったり、危機に瀕したときは相手に対して攻撃的になるんだろうね。子どもも敏感だからそれに影響される。
トビーが言われた言葉は残酷過ぎるのに、それを許すトビーの優しさが逆に切なくなる。クレアがトビーにもっとワガママを言って欲しいと願う気持ちがわかる。
今回活躍したと誉められた英雄はジョージだけど、クレア達の別荘を守るために暗躍したのはアルフィーとギルバート。功績を子供に譲る親のアルフィーに尊敬。 -
今作は、人間の生活の方に比重があったように思ったけれど、イギリスの地名を検索し海辺の町をイメージしながら読みました。
著者さんが来日された時の滞在記もあり、私も訪れてみたい場所のことが綴られていて、楽しませてもらいました。 -
アルフィーシリーズ第4弾!
またもやアルフィーが人間のために頑張る。
アルフィーの家族たちがリンストーにある海風荘をリフォーム中、隣に住むアンドレアとリフォーム屋のリーアムが計画を妨害していく。
今回は息子ジョージに気を配り、大人の問題にも注意して、子供たちに目を配り、お隣のアンドレアの様子を伺い、リフォーム屋のリーアムの行動を見張り…アルフィー忙しいなぁ!いつも以上に忙しいんじゃないかな?笑
海風荘に住んでいたギルバートの協力もあって、なんとか全てに手を回せたアルフィー。なんだかんだ忙しく人間のお世話をするのが好きなんだよね。
今回も読んでいて、アルフィーの思考にフッと笑ってしまう。 -
通い猫アルフィーの第四弾。
アルフィーの飼い主クレアが大おばさんから海辺の家を相続し、
アルフィーの取り持った仲良し三家族で共有しようという話になる。
夏の間、その家にみんなで住んでリフォームを進めることにするが、
なぜかリフォームには次々とトラブルが起こり、隣人が意地悪をしてくる。
クレアたちが迎えた養子との初めてのクリスマス、
アルフィーの息子ジョージの初海に初恋、
新しい友猫ギルバートとの出会い、
放火未遂といろいろあるが、ラストはお約束のハッピーエンドで良かった。
アルフィーの親馬鹿ぶりもかわいいけど、
一番印象的だったのは、作者あとがきの日本滞在記。
招き猫の部屋に泊まって、豪徳寺や猫カフェ、猫スポットに行って、
ニタマ駅長に会って、猫電車に乗ってと、
日本で「猫」を満喫できたようで、嬉しかった。 -
読了。シリーズ4作目。今度は、海辺の町にある海風荘を巡って起こる騒動をアルフィーが地元の猫達と協力しながら解決していく話。
前作までと同様にアルフィー目線で書かれていて、人間の描写も楽しく読める。1作目からすると、人間の子供達も随分と成長しており頼もしく感じるところもある。
実際、猫がこんな風に考えながら暮らしているのかもと思うと、それも楽しい。
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通い猫アルフィー・第四弾。
海辺の町にある別荘・<海風荘>に滞在する事になった、エドガー・ロードの面々。勿論アルフィーとジョージも一緒です。
隣人の嫌がらせに悩まされるロンドン組。楽しい夏休みを台無しにないため、アルフィーがまたまた奮闘します。
今回はいつもの猫仲間達がいないので、海風荘に住み着いていた猫のギルバートを味方に引き入れようと、真摯に口説くアルフィーの姿にほっこり。
子供達も良かったです。アレクセイは頼もしいお兄ちゃんになったなぁと感心。そして、トビー!この子は本当に幸せになってほしいです。
で、色々ありつつも、心温まるラストが待っているのがこのシリーズの好きなところ。
今回は巻末に、作者のレイチェルさんが来日した時の事が書かれていて、興味深く読ませて頂きました。