通い猫アルフィーと海辺の町 (ハーパーBOOKS:【通い猫アルフィー】シリーズ第4弾)

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550897

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第4弾は"通い猫"ならぬ"旅猫アルフィー"。
    通い先の3家族と共に、ロンドンを離れ海辺の別荘〈海風荘〉でひと夏を過ごすことになったアルフィー。
    場所が変わっても3家族の仲の良さは相変わらず。
    そして騒動に巻き込まれるのも相変わらず。
    アルフィーの息子・ジョージの初恋(父親に似て面食い?)に、〈海風荘〉を手に入れようと企む隣人からの妨害、そして〈海風荘〉の家事室に残る謎の猫のにおい…。
    けれど、またいつものようにアルフィー指導の元(?)、3家族が一致団結して数々の困難を乗り越え、更に絆を深めていく。

    一番印象深い言葉は
    「猫は自立するのに必ずしも人間が必要じゃないけど、人間は猫がいないと自立できない」
    アルフィーの機転が人間の家族をまたしても救う。
    やはり人間は猫がいないと、猫の肉球の上で転がされないとだめだな、とつくづく思い知らされニンマリ。

    新たな仲間も増え、素敵な別荘も出来てますますこれからの展開が楽しみになった。
    今回は残念ながらちょっとしか登場しなかったアルフィーのガールフレンド・タイガー。
    次回は私も大好きなタイガーがたくさん活躍するといいな。

  • 通い猫アルフィーのシリーズ4作目。
    お気に入りのシリーズなのに、なぜかレビューをこれだけ書いていなかったことに気づいたので…

    大きな灰色の猫アルフィーは、近くに住む一家3組を回って暮らしている通い猫。
    メインの飼い主?であるクレアが海辺の別荘を相続し、魅力はあるが維持するのが難しい、という問題に突き当たります。
    女性陣が結束してシェアすることになり、共に滞在しながらリフォームをすることに。
    なんて仲がいいんでしょう!

    猫たちも縄張りを離れても大して動揺することもない、アルフィーは性格が良くて世話焼きだし、この子達はそういう猫。
    初めての海を楽しむジョージ(猫ですよ)は、初恋にも目覚めます。

    リフォームは何かとトラブル続きなのは、まぁ、ありがち?
    別荘にも何だか謎の現象が…
    さらに隣家の女主人と娘たち、そこの美形の猫はなぜかアルフィーたちを敵視してきます。
    謎の現象は、ギルバートという猫が元々そこに暮らしていたせい。
    深刻になりそうなトラブルはそこまでいかないうちに解決、丸く収まるのがこのシリーズのいい所。
    「猫には人間がいないと」と思うアルフィー! そうよね(笑)
    楽しく読めました。

    作者の日本訪問記もあり、楽しんでもらえたようです。
    この作者さんの発想もなかなかですね☆

  • アルフィ―の活躍が気になってしょうがない。今回はアルフィ―の人間の家族が所有するイギリスのロンドン郊外(リンストー)の海辺の家を別荘地として利用しよう!というお話し。しかし、この別荘地の隣人のアンドレア、娘×2、猫のシャネルがアルフィ―の家族達を毛嫌いし、更にはこの別荘地を買い取りたいと申し出る。買い取るために、アンドレア、娘達はアルフィー一家に様々な嫌がらせをする。最後にはライター男に噛みつく大ジャンプ!人間関係、猫関係も奇麗に大解決。アルフィ―の勇気、ジョージの可愛さ・無邪気さに直ぐにでも会いたい。

  • シリーズ4作目。
    今回は3家族が、別荘でよりたくさんの時間を一緒に過ごすのが良かった。
    いつものように問題も勃発するけれど、頼りになるアルフィーと、時にはジョージ、新しい仲間のギルバートが人間を助けて解決へ導いてくれる。
    別荘の立地やリフォームして素敵になっていく様子を想像しては、いいなーと羨ましく思っていた。

  • アルフィー第4弾。

    飼い猫を作中に登場させる権利をオークションにかけて、利益を災害復興に寄付って考え方に目から鱗。まだ本文1文字も読んでないのに★5個付けそうになった(笑)

    今回は、クレアが相続した海辺の家での話。
    クレアは思い出がつまった家だから持ちたいと言うが、リフォーム代等経費がかかり、別荘として使うには維持費が高すぎるとジョナサンが反対する。そんな中での女性陣の結束と、ビジネスとして相手にプレゼンする有能さ…!すごい!
    隣人とそれだけ仲良くできるって素敵。

    ジョージは相変わらず可愛くてやんちゃで、大変だけど憎めない。そしてジョージを見守るアルフィーの大人ぶる姿勢にほほえんでしまう。
    (蝶や草に飛びかかって遊ぶのも好きだけど、ジョージの前では興味無い振りをするアルフィーの痩せ我慢にニマニマ)
    そんな彼もジョージが海辺の町でお高くまとったMrs.ゴールドの飼い猫に一目惚れしたときはお手上げ状態。しかし自分も身に覚えがあるから強く言えない(笑)
    明らかに冷たい態度で嫌われてるのに、自分のことを好きだと思い込めるジョージはかなりの大物。幸せそうだ(笑)

    リフォーム中のクレア達の家に執着するMrs.ゴールドは何やら企んでいるが、男性陣は彼女の美貌にやられて全く頼りにならない(笑)
    最近態度が急変したというMrs.ゴールドに何があったかは何となくわかったけど、なぜ家に執着するのかは悟れなかったなぁ。
    やっぱりどんな人間も余裕がなかったり、危機に瀕したときは相手に対して攻撃的になるんだろうね。子どもも敏感だからそれに影響される。
    トビーが言われた言葉は残酷過ぎるのに、それを許すトビーの優しさが逆に切なくなる。クレアがトビーにもっとワガママを言って欲しいと願う気持ちがわかる。

    今回活躍したと誉められた英雄はジョージだけど、クレア達の別荘を守るために暗躍したのはアルフィーとギルバート。功績を子供に譲る親のアルフィーに尊敬。

  • 今作は、人間の生活の方に比重があったように思ったけれど、イギリスの地名を検索し海辺の町をイメージしながら読みました。
    著者さんが来日された時の滞在記もあり、私も訪れてみたい場所のことが綴られていて、楽しませてもらいました。

  • アルフィーシリーズ第4弾!
    またもやアルフィーが人間のために頑張る。
    アルフィーの家族たちがリンストーにある海風荘をリフォーム中、隣に住むアンドレアとリフォーム屋のリーアムが計画を妨害していく。
    今回は息子ジョージに気を配り、大人の問題にも注意して、子供たちに目を配り、お隣のアンドレアの様子を伺い、リフォーム屋のリーアムの行動を見張り…アルフィー忙しいなぁ!いつも以上に忙しいんじゃないかな?笑
    海風荘に住んでいたギルバートの協力もあって、なんとか全てに手を回せたアルフィー。なんだかんだ忙しく人間のお世話をするのが好きなんだよね。
    今回も読んでいて、アルフィーの思考にフッと笑ってしまう。

  • 通い猫アルフィーの第四弾。

    アルフィーの飼い主クレアが大おばさんから海辺の家を相続し、
    アルフィーの取り持った仲良し三家族で共有しようという話になる。
    夏の間、その家にみんなで住んでリフォームを進めることにするが、
    なぜかリフォームには次々とトラブルが起こり、隣人が意地悪をしてくる。

    クレアたちが迎えた養子との初めてのクリスマス、
    アルフィーの息子ジョージの初海に初恋、
    新しい友猫ギルバートとの出会い、
    放火未遂といろいろあるが、ラストはお約束のハッピーエンドで良かった。

    アルフィーの親馬鹿ぶりもかわいいけど、
    一番印象的だったのは、作者あとがきの日本滞在記。
    招き猫の部屋に泊まって、豪徳寺や猫カフェ、猫スポットに行って、
    ニタマ駅長に会って、猫電車に乗ってと、
    日本で「猫」を満喫できたようで、嬉しかった。

  • 読了。シリーズ4作目。今度は、海辺の町にある海風荘を巡って起こる騒動をアルフィーが地元の猫達と協力しながら解決していく話。
    前作までと同様にアルフィー目線で書かれていて、人間の描写も楽しく読める。1作目からすると、人間の子供達も随分と成長しており頼もしく感じるところもある。
    実際、猫がこんな風に考えながら暮らしているのかもと思うと、それも楽しい。

  • 通い猫アルフィー・第四弾。

    海辺の町にある別荘・<海風荘>に滞在する事になった、エドガー・ロードの面々。勿論アルフィーとジョージも一緒です。
    隣人の嫌がらせに悩まされるロンドン組。楽しい夏休みを台無しにないため、アルフィーがまたまた奮闘します。
    今回はいつもの猫仲間達がいないので、海風荘に住み着いていた猫のギルバートを味方に引き入れようと、真摯に口説くアルフィーの姿にほっこり。
    子供達も良かったです。アレクセイは頼もしいお兄ちゃんになったなぁと感心。そして、トビー!この子は本当に幸せになってほしいです。
    で、色々ありつつも、心温まるラストが待っているのがこのシリーズの好きなところ。
    今回は巻末に、作者のレイチェルさんが来日した時の事が書かれていて、興味深く読ませて頂きました。

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