通い猫アルフィーとジョージ (ハーパーBOOKS:【通い猫アルフィー】シリーズ 第3弾)

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550637

感想・レビュー・書評

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  • なんて温かい話なんだ!この本は多くの人に読んで欲しい。雄猫アルフィ―が人間の3家庭を行き来して、各家庭でゴタゴタして疲弊した飼い主を元気付けていくお話し。更に、このロンドンの町(エドガー・ロード)の大問題についても町の猫とともに協力して解決していく。今回、アルフィ―は初恋の相手との別れ、仔猫(ジョージ)との同居、町の猫の失踪、家庭のゴタゴタ。これを一気に解決するための作戦により、アルフィ―は一番愛する存在(タイガー)に気付く。アルフィ―を取り巻く家庭、友人、3匹の家族。今後の冒険も読みたくてたまらない。

  • 通い猫アルフィーのシリーズ第3弾。

    アルフィーは通い猫。
    最初の飼い主が高齢でなくなり、いきなり家を失って、通い猫になったほうがいいと決めたのだ。
    今では、クレアとジョナサンとの夫婦が住む家をメインに、3つの家を巡り歩いています。
    それぞれが知り合い、飼い主たちも仲良くなる結果に。

    アルフィーには、近所に住む白い猫スノーボールというガールフレンドがいました。
    楽しく付き合っていたが、飼い主が引っ越すことになり、突然の別れがやってきてしまう。
    元気をなくしたアルフィーを見て、飼い主が考えたのは‥

    突然現れた小さな子猫に驚き、人間の単純な発想に憤慨するアルフィー。
    しかし、ジョージはとっても可愛い子猫だった。
    誰も長くは抵抗できないほどで、いつの間にかアルフィーは子育てに奮闘。
    ご近所の猫仲間も皆、可愛がり始める。
    中でもタイガーは、ほとんど母親代わりに。

    クレアとジョナサンには娘サリーが生まれたが、もう子供を生めないと知ったクレアは養子を迎えたいと願う。
    及び腰のジョナサンと夫婦の危機?
    他の夫婦にも、それぞれ問題が‥

    一方、街灯の柱に猫の顔が描かれたビラが貼られて、それが増えていった。
    何かわからないでいたアルフィーたちだが、行方不明の猫がいるのだと気づく。
    そして、怪しい家を見つけ‥?

    可愛い子猫ジョージの登場に加え、アルフィーの活躍と愛の行方がほのぼの。
    事件は深刻になりそうで、そこまでは行かないのがいいところ。
    猫は事件のことなどは、ここまでは考えないだろうけど~(笑)
    猫同士の愛情はあるし、人間のこともよく観察していて、飼い主に寄り添う気持ちはちゃんとある。
    ふくふくと可愛らしい猫たちの真剣なようでとぼけた様子が思い描けて、和みます。
    楽しく読めました。

  • シリーズ3作目。これまで以上に心温まるストーリーだった。
    私も飼い猫を自分の子供のように思っているので、深く共感できた。

    「愛情にルールはない、お互いに相手の面倒を見るだけだ。それと同時に永遠に続くものではない(中略)だから幸せはつかめる時につかまないといけない。自分にとって大切なものをしっかりつかみ、大切に育む必要がある。大切な相手に日々感謝する必要がある。」
    アルフィーの言葉に感動した。私も身近にいる大切な人や幸せを当たり前のものと思わず、感謝の心を日々忘れないようにしたい。

  • 大好きなシリーズの第3弾。
    今回が一番嬉しくなって感動して泣けた。

    今回はあのアルフィーがなんと「父」になる。
    仔猫のジョージが家族に加わり色々振り回されるアルフィー。
    何をしても可愛い、と親バカぶりを発揮しすっかりジョージの肉球の上で転がされる始末。
    正直あのアルフィーがこんにも仔猫にメロメロになるとは意外だった。

    また今回はジョナサンにも感動した。
    第1弾では常にマイペースで気儘な独身生活を謳歌していたジョナサンが、あんな立派な決断ができる人になるとは…。
    そしてアルフィー、穏やかな愛情に気付き大人の猫として成長したね…。

    この世は思い通りにならなくて溜め息をつくことが多いけれど、アルフィーのお陰で人も猫もみんなが幸せを掴んだ。
    世界を変えるのはやはり猫なのかもしれない!と強く感じた第3弾。
    早い内に第4弾でまたみんなに逢いたい。

  • 今回もおもしろかったし、素敵だったー!
    ますます猫が好きになる。
    ジョージが可愛すぎるし、仲間の猫たちも本当にいい子たちばかり。

    最後に養子を迎えるシーンは、とても感動してしまい、涙…
    本当に、血より大切な縁があるなぁとしみじみ思う。
    これからも、みんなが幸せに暮らせますように。

  • 猫が扱うには大きすぎるんじゃないかと思う事件もなんとかしてしまうスーパーキャット、アルフィー。
    今回は、時々集まる猫仲間がなんだか可愛かった。近くの人間には猫集会に見えたことだろうな。
    こんな猫の多い町で暮らしたい。

    猫以外では、ジョナサンが気の毒に感じた。
    嫌がってるんだから、やめてあげればいいのに。結果オーライだったみたいだけど、駄目だったら家庭が壊れてたよ、ほんとに。

  • 通い猫アルフィー・第三弾。

    今回は、突然の別れに落ち込むアルフィーのもとに、仔猫のジョージがやってきます。
    思いがけず、“子育て”に奮闘するアルフィーの姿が微笑ましいです。
    そして、人間達にも新たな問題が次々と発生し、不穏な“街灯に貼られた猫達”の件も含めて、何とか解決したいと頑張るアルフィー・・・。猫仲間たちも一致団結して、頼もしいかぎり。
    愛がいっぱいのラストには、思わずウルっときました。読んだ後に幸せな気持ちにさせてくれる、とても素敵なシリーズです。

  • 通い猫アルフィー第3弾。
    飼い主クレアとジョナサンの娘サマーも産まれて、順風満帆だったアルフィーだったが、突然彼女のスノーボールが飼い主の事情で引っ越してしまった。
    落ち込むアルフィーのために仔猫を新たに家族に加えることに。思いがけずパパになったアルフィーの育児奮闘記と愛情について。

    幸せはいつも長続きしない。
    クレアとジョナサンはこれ以上子供が望めない事を知り、サマーのために養子を取る取らないでギクシャク。
    仕事人間だったマットの会社が倒産し、ポリーが働きに出ることで家事育児の分担で険悪に。
    フランチェスカはトーマスが仕事ばかりで家族と過ごそうとしないと、子供たちを連れて祖国ポーランドに行ってしまう。
    ターシャは猫アレルギーの夫デイヴが、浮気の末、子供のエリクを残して出ていってしまった。

    スノーボールを失った悲しみも癒えないうちに次々と友人達の家庭に危機が訪れる。
    しかも初めての育児(?)で四苦八苦。
    世の中の母親の苦労にうっかり共感しちゃうくらいのイクメンになっちゃって。(笑)

    アルフィーの飼い主達の問題は世の中の夫婦喧嘩の理由を総なめしていて、読んでいてハラハラする。

    そんな飼い主の事情を知らない仔猫ジョージは、子供らしい好奇心や明るさで、彼らに笑顔をもたらす。
    ジョージを巻き込んだ猫失踪事件で、いつものとおり上手くいくけど、最後にアルフィーが、独白する、台詞に感動した。

    愛情にルールはない、お互いに相手の面倒を見るだけだ。それと同時に、永遠につづくものはないことにも気づいた。だから幸せはつかめるときにつかまないといけない。
    自分にとって大切なものをしっかりつかみ、大切に育む必要がある。大切な相手に感謝する必要がある。と。

    猫物語だけど、家族や言葉にすることについてすっごく考えさせられた。

  • アルフィーシリーズ第3弾!
    1作目から大好き。

    今回は初恋が突然終わり、その悲しみと向き合いながらジョージという可愛い仔猫の父親代わりになるアルフィー。
    どんな人間も猫も魅了してしまうジョージの存在が、この作品の鍵になってる。
    相当可愛いんだろうな…♡
    人間の悩みや街の問題を放っておけないアルフィーは、相変わらず解決に忙しそうにしていて、またアルフィーを取り巻く家族や仲間たちの団結力にも脱帽。
    ごみばこ頼れるなー。

    アルフィーシリーズはいつも心に響く文章があって、アルフィーから色々教えてもらったり、改めて考えさせられる事が多い。

    次作も楽しみに待ってます!

  • 今回もアルフィーを中心とした猫と人間のお話
    恋人と別れ別れになってしまったのは悲しかったけどその後の新しい家族のおかげで元気になっていったアルフィー
    人間の世界にも色々問題は起こるけどそれも無事解決
    よかったよかったでした。
    それにしても、欧米?の小説では離婚、養子、再婚っていうことは当たり前なんだろうか。

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