学者の暴走 (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594088064

作品紹介・あらすじ

学者は本当に信用できるのか?
「イデオロギー」「金銭(利権)」「同調圧力」によってウソをつく学者たち。そして新型コロナウイルスでは学者の罪が疑われている。倫理感なく突き進む学者の実態に警鐘を鳴らし、学術界の悪の正体を暴く!

第1章 新型コロナウイルスと悪魔の科学
情報隠蔽がもたらしたパンデミック/武漢で行われていた危険な研究/陰謀論とのレッテルと戦う/あまりに危険な科学者たち
第2章 科学とは何か
そもそも科学とは何なのか/科学の限界/学者のウソのパターン
第3章 日本の科学の弱点
科学に向かない日本文化の側面/日本文化と左翼イデオロギーの奇妙な共鳴/学者の村社会
第4章 世界の学問の危機
反西洋文明思想の到来/ジェンダー学の危険/環境科学のイデオロギー性/ポスト・モダン思想の影響/繰り返される知の欺瞞
第5章 学問の再建に向けて
危険な科学をどう制御するか/知識人にどう責任をとらせるか

感想・レビュー・書評

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  • ポリコレの恐ろしさがよくわかった
    左右ともに科学を政治利用してはいけない
    左翼とグローバリストは根底に繋がっている

  • ●新型コロナウィルスに類似した過去のサーズやマーズでは、流行開始から4ヶ月もしくは9ヶ月のうちに感染を仲介した動物が見つかっている。新型コロナは8万以上の動物の検体を調べてもまだ見つかっていない。
    ●類似したウィルスの宿主である蝙蝠の生息地が、武漢から1500キロメートルの距離がある洞窟であり、なぜ最初に遠く離れた武漢だけで大流行したのかを説明する理屈は見つかっていない。
    ●新型コロナの人工説を否定する主な根拠① ACE通受容体結合部位が最適化されていない。②バックボーンになるウィルスがない。
    ●機能獲得研究の倫理問題。
    ●今までも研究室からの流出はあった。1979年にソ連で起きた炭疽菌漏出事故。2014年のアトランタで。アジアでは2003年からシンガポール台湾中国で。
    ●中国がいかに野蛮な国であっても、新型コロナウィルスの起源が天然であると言う事はあり得る。しかし、それを正しく客観的に判断するためには、中国がデータを公開して、公正な査察を受け入れる必要がある。客観的判断をすることこそが科学者の役割のはずだが、それをさせない中国を批判できない科学者は、科学者としての自覚に欠けると批判されても仕方がないだろう。
    ●武漢ウィルス研究所がデータベースを閉鎖したのは2019年6月。パンデミックを契機としたハッカーからの攻撃から守るためと言う中国の言い分はおかしい。
    ●全職員の免疫(T細胞を含む)を調べることが可能。感染履歴がわかれば、流出ルートが特定できる可能性がある。この証拠は職員を殺さない限り隠滅できない。
    ●自然科学の方法論は、実験や観察を繰り返して行うこと、その結果を統一的に記述する理論を導き出すことの2つからなる。前者は同一条件下では同じ現象が再現されること、後者は現象の元となる法則に数理的連続性があることを仮定している。
    ●アメリカは政策に関する実証研究が進んでいる数少ない例である。州単位で政策の「実験」がされているため、より科学性の高い社会科学が可能となっている。
    ●高齢出産のリスクに関する客観的事実を語ったとき、「高齢女性に対する差別だ」と言われたことが何度かある。しかし、客観的に正しい情報を伝えることが差別なのだろうか。福島の放射線のリスクに比べたら、高齢出産のリスクの方が圧倒的に高い。
    ●東京大学のロバート・ゲラー教授は、地震予知ができないとわかっていながら、長年多額の予算を獲得してきた。

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著者プロフィール

掛谷英紀(かけや・ひでき)

筑波大学システム情報系准教授。昭和45年、大阪府生まれ。東大大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了。通信総合研究所(現情報通信研究機構)研究員を経て現職。専門はメディア工学。
著書に『学問とは何か』(大学教育出版)、『学者のウソ』(ソフトバンククリエイティブ)。近著に『「先見力」の授業』(かんき出版)。

「2021年 『人類の敵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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