なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594085384

作品紹介・あらすじ

わずか感染者442人、死者7人
(日本:感染者約17,000人、死者約900人)※2020/5/31現在
世界最速で「検疫」と「隔離」を徹底できた本当の理由

①“攻め”の水際対策――「感染症探偵」の活躍/大みそかの攻防
②ためらいなく対中遮断――政治・経済の脱中国化/マスクの自主確保
③“神対応”連発の防疫共同体――公衆衛生の専門家を重用/防疫医師制度

“民主主義”でコロナを撃退した「台湾モデル」の全記録!

【目次】
プロローグ 大晦日の24時間
第一章 世界最速の「水際対策」
第二章 マスク政治学
第三章 台湾の新型コロナウイルス対策を総ざらいする
第四章 「SARSの悪夢」から台湾が学んだもの
第五章 蔡英文政権の強力布陣と「脱中国化」路線
第六章 「疫病の島」から「防疫の島」へ
第七章 中国もWHOも信じなかった台湾
第八章 中国に支配されるWHO
第九章 政治への熱意が作った「防疫共同体」
第十章 台湾に学ぶ「アフターコロナ」

感想・レビュー・書評

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  • 2020年5月時点での新型コロナの台湾の対応について書かれてる。
    いかに日本が遅れてるか、日本の政治の作り方が理に適ってないか、なんだか日本に住んでていいのかなと思えてくる。政治の上での対応や新しいことに対しての動きの遅さに引く。
    その点台湾はすぐに考えてすぐに行動に移してて羨ましい。日本が緊急事態宣言出してる頃に台湾は新規感染者数ゼロだもん。

  • 尾身さんも登場。

  • 全てが全て、素晴らしいとは言い難いのだけど(里長制度とかあまり共感出来なかった)、個人的にも学ぶところが多い。
    適材適所は人の上に立つ上で大切な能力だと思ったし、決断と責任の所在を分ける重要性も分かった。
    政治への関心度が高く、トップがしっかり信頼されている組織は強いな。

  • 本書が上梓された頃とこの感想を書いているいま(2021.6)ではまた状況が異なるが、よくまとめられている本だと思う。
    国民が政府を信頼できるか、ここが大事なのだと痛感させられる。
    見習いたいところは多い。
    日本の政治の無謬性がはやくなくなってほしい。誰でも間違えるのだから。

  • 台湾全体としてのSARSからつながる初期のコロナ取り組みがよくわかる。この本の執筆は2020年5月で今から1年前、その時点でここまでしてたかvs1年も後の日本が未だに動けてなさ、が際立ってしまう。
    マスク担当のオードリータンがよく取り上げられるが、それだけではない。

  • 確かに台湾のコロナ対策はすごかった。日本では真似できんよ。いろんな意見はあったが。あらゆる意味で覚悟が違う。兎に角政権与党を批判すればいい的な特亜野党が存在する国では無理だ。

    で。

    本としてはWHOの批判もあるが、最後は日本の批判に持っていく。

    なんだよ、流石元朝日の記者かよ思った。

    だから、日本がこんな風になってんの、結構お前たちのせいなんだぞ。

  • なぜ台湾は新型コロナウィルスを防げたのか
    野嶋剛 2020/12/31

    1.コロナ対策 台湾の奇跡
     偶然でも、ラッキーでも無く、「必然」の用意周到
     それは2019年12月31日世界に先駆けて始められた。
    2.WHOテドロス事務局長 政治的 世界を各欄
     中立的 科学的 非政治的がWHOの価値を高める
    3.後藤新平 台湾開発の立役者
     日本人として誇らしい

    「朝日新聞のレベル」やはり出来が違う 圧倒的!

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    プロローグ 大晦日の24時間/第1章 世界最速の「水際対策」/第2章 マスク政治学/第3章 台湾の新型コロナウイルス対策を総ざらいする/第4章 「SARSの悪夢」から台湾が学んだもの/第5章 蔡英文政権の強力布陣と「脱中国化」路線/第6章 「疫病の島」から「防疫の島」へ/第7章 中国もWHOも信じなかった台湾/第8章 中国に支配されるWHO/第9章 政治への熱意が作った「防疫共同体」/第10章 台湾に学ぶ「アフターコロナ」

  • 感染症に強いシステムは民主主義か権威主義か?

    新型コロナウィルス対策の勝利は中国なのか台湾なのか?中国が国内の新型コロナウィルス拡大を押さえ込んだ事は事実なのか?
    台湾で感染者が極端に少なく抑え込まれたのはなぜか?

    第3波第4波の感染拡大に台湾は対応できるのだろうか?
    現在の中国、台湾の感染状況はどうなっているのか?
    完全に押さえ込んでいるのだろうか?
    日本の感染拡大はどこまで続くのだろうか?日本モデルは成功と言えるのだろうか?いろいろなことを思い起ながら読み進めた。これからの様子を注視していきたい。

  • なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか
    200923読了。
    今年74冊目今月6冊目。
    #読了
    #なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか
    #野嶋剛

    プロローグから3章までが白眉。
    本当に動ける台湾の大臣たちは、日本の政治屋さんと違いその道のプロ。

    また、日本では感染症の専門家ばかりがメディアに取り上げられているが、より上位の公衆衛生の専門家はほとんど出てこない。
    台湾で仕切っているのは公衆衛生の専門家。
    日本とは医療の比重が違うのだ。
    後藤新平がいかに素晴らしいものを残してくれたとしても、日本と台湾ではその使い方が違ったのだ。


    筆が乗ったのか途中感触と感想が事実のように述べられる。

    もっと台湾の事例は取り上げられて良いはず。今の日本ではもう無理だが。

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著者プロフィール

野嶋 剛(のじま・つよし):1968年生まれ。ジャーナリスト、大東文化大学教授。朝日新聞入社後、シンガポール支局長、政治部、台北支局長、国際編集部次長、アエラ編集部などを経て、2016年4月に独立。『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『認識・TAIWAN・電影――映画で知る台湾』(明石書店)、『蒋介石を救った帝国軍人――台湾軍事顧問団・白団の真相』(ちくま文庫)、『台湾とは何か』『香港とは何か』(ちくま新書)、『新中国論――台湾・香港と習近平体制』(平凡社新書)など著書多数。著書の多くが中国、台湾で翻訳刊行されている。

「2023年 『日本の台湾人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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