“意識高い系"がハマる「ニセ医学」が危ない!

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594083052

作品紹介・あらすじ

◎岩盤浴でデトックス!
◎コラーゲンで肌プルプル!
◎合成添加物入り食品は食べちゃダメ!
◎がんは放置し、治療しない!
その方法ではよくなりません!
ネットやSNSに飛び交うウソ情報にダマされないコツを伝授!

【目次】
第1章 どうしてニセ医学にはまってしまうのか??
みんな「コラーゲンでお肌プルプル」にダマされてる!/ちまたに溢れる「ニセ医学」/合成添加物は本当に危険なの?

第2章 「酵素」「デトックス」と聞いたら要注意!
酵素栄養学もニセ医学だった/デトックスで本当に毒は出ているの?/母乳信仰が母親を壊す/「原発事故で甲状腺がんが増える」は本当か?/天変地異も治せるEM菌とは?

第3章 命にかかわる! 「反ワクチン」「反予防接種」
なぜステロイド剤は憎まれるのか/皮膚から毒は吸収されるか/ワクチンは効果とリスクで考えよ/どうして予防接種を受けないのか

第4章 ホメオパシーという信仰
毒にも薬にもならないホメオパシー/波動でみんなハッピーに?

第5章 ニセ医学にだまされないために
「水素水」と「冷えとり」ブーム/ニセ医学にダマされないための七箇条/最悪のニセ医学「がんが治る」

【著者プロフィール】
桑満おさむ(くわみつおさむ)
五本木クリニック院長。ニセ医学バスター。
1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に開院。“日本一の町医者”を目指し、地域密着型のクリニックを展開。またネットなどにはびこるニセ医学に危機感を抱き、エビデンスを用いて軽快かつ辛辣に論破していくブログで話題。NHK『チコちゃんに叱られる!』(2018年6月29日放送)にも登場するなど、活躍の場を広げている。

感想・レビュー・書評

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  • デトックス、コラーゲン、添加物、水素水…「身体に良さそう」と信じて実践する事に警鐘を鳴らす本です。育児、ダイエット、健康などへの不安に付け込み有りもしない効果をあたかも有るように語る恐ろしさを指摘。信じ込む人にこそ読んで欲しい本です。

  • p174-175に参考文献あり。ニセ医学に惑わされないために読むべき、読んで良かった本。食品添加物を徹底してなくそうとする人が周りに多いため、その人たちにもADIについて知ってほしいと思った。水素水、デトックス、反ワクチンなど日頃から違和感を持っていたため理解が深まり勉強になった。

  • 世界一受けたい授業で注目!
    ネットやSNSに飛び交うウソ情報にダマされないコツを伝授。

  • コラーゲン、グルコサミン、コンドロイチンは関節痛を改善できない。
    日本でトランス脂肪酸の規制がないのは、そもそも摂取量が少ないから。
    遺伝子組み換えは、農薬を減らすことができる。
    酵素を取り入れることは、意味がない。酵素は体内で作るもの。ローフードは意味はない。
    デトックスは怪しい。宿便はない。
    粉ミルクより母乳、三歳児神話は根拠がない。
    EM菌は効果はない。
    ステロイドが皮膚から吸収される量は少ない。注射と服用のほうが危険。
    合成したもの、科学物質=毒、はニセ医学の典型。
    予防接種はみんなで受けなければ効果減。
    前橋リポートでインフルエンザの予防接種が忌避された。
    インフルエンザの予防接種は、社会のマナー。
    水疱瘡は帯状疱疹ウイルスを保持することになる。感染したほうがいい病気はない。ワクチンを打つ。
    ホメオパシーは、毒にも薬にもならない。プラセボ効果があるだけ。
    好転反応は典型的なインチキワード。
    免疫チェックポイント阻害剤は、適用が決まっていてなんのがんでも効くわけではない。
    サイトカイン療法は胃がん、BCG療法は膀胱がん。

  • ブログも定期的に拝見している先生の初著書ということで興味持ち、購入。
    医療に片足を突っ込んでいる人間として興味深く、一気に読んでしまった。書いてある内容はおっしゃる通りで、医学以前にある程度理科が分かれば引っかからなそうなことにも引っかかってしまうという現状を見ると、ちゃんと話していくことは必要であると感じる。
    この本も話すキッカケに役立てたい。

  • 巷に溢れるニセ医学について、医者の立場から疑問を呈している。

    ニセ医学を勧める医者があげる根拠について、憶測で述べている部分があったり、予防接種は社会のマナーだと言い切る威圧感だったり、ニセ医学信者への決めつけなど、上から目線な部分が散見されるが、大いに参考になった。

    そもそも、ニセ医学にハマる人が出てくるのは、医者が、患者と向き合う姿勢がないからだと思うのだが・・・。

  • 【所蔵館】
    りんくう図書室

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000951763

  •  
    ── 桑満 おさむ《“意識高い系”がハマる「ニセ医学」が危ない! 20190927 扶桑社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4594083056
     
     武田教授の傾向と対策
     
    …… 私は武田教授は工学が専門なんだから医学分野に対して口出しす
    るな!なんて考えは一切持ち合わせていません。医師であってもデータ
    を読み込めない人もいますし、統計学が苦手な人もいます。
     
     科学は先人たちの努力の蓄積によって成り立っています。科学は多く
    の人々が目にすることによって検証が行われています。現時点でもアイ
    ンシュタインの相対性理論が正しいのかを検証している、まっとうな科
    学者もいます(「まっとう」と書いたのは、「アインシュタイン破れた
    りー!!」とぶちかますまっとうではないトンデモ科学者もいますので)。
     
     素粒子ニュートリノが光より速く飛んだとする名古屋大などの実験結
    果を検証していた欧州合同原子核研究所(CERN)は16日、検証実験の一
    つでニュートリノは光速を超えなかったと発表した。
     
    https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1603X_W2A310C1000000/
     武田教授の傾向としては旬な話題に対する逆張りです。ご自分がなん
    らかの確かなデータを見つけてきて、「これは変だぞ?」と考えて一般
    の解釈に反論をすることは議論であり全く問題のない行動です。
     
     しかし、どっかで見つけてきた一次ソースも不明ないい加減なデータ
    を提示して、これまた大間違いの独自の解釈をするのでは議論さえ成り
    立ちません。BuzzFeedのように正面からファクトチェックする価値を私
    は全く見出すことができません。たんなる悪性のフェイク芸人認定。
     
     トンデモ武田 邦彦 ~ この医療記事を執筆した医師からご挨拶 ~
     
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     最後までお読みいただきありがとうございます。この記事がお役に立
    ちましたら、身の回りの方に内容をお伝えてください。SNSでも共有し
    ていただければ幸いです。桑満 おさむ(@kuwamitsuosamu)
    https://www.gohongi-clinic.com/k_blog/192/
     
     anti 武田 邦彦 →
    https://www.gohongi-clinic.com/k_blog/9080/
     
     武田 邦彦     資源工学 19430603 東京 愛知 /東京大学卒/1966-1993 旭化成
     桑満 おさむ クリニック院長 19‥‥‥ ‥‥ /Osamu Kuwamitsu
     韮澤 潤一郎  超常現象研究 19450109 新潟 /たま出版社長・編集長
    /自称UFO、量子力学、意識の問題研究/Nirasawa, Jun'ichirou
     
    (20210716)
     

  • 内容は正しいだろうし、読みやすいのですが、こういう本で参考文献が明記されていないのは致命的だと思います。「意識高い系」など若干強めの言葉が多いので、その辺りをきちんとしないと批判対象であるニセ医学と同レベルに見えてしまいそうです。

  • コラーゲンでお肌プルプルとか母乳信仰とか酵素栄養学とかデトックスとか本当に意味無いし、ワクチンは必要。リテラシーを学ぶのは一朝一夕にはいかないけれど、今のニセ医学の良し悪しを簡単に学ぶことはできるオススメの本。

    ほんと、ニセ医学にハマったら危険ですよ。実際に命にかかわります。この辺り、科学的根拠も含めて、最低限の医学の知識って大事だな?って思うのです。

    P23 「意識が高い」人と「意識が高い系」の人との違い

    ・「意識が高い」人は、常に向上心や責任感を持ち
      努力をする人

    ・「意識が高い系」の人は他人と違う、
      他人よりもデキる自分が好きで
      自分を過大評価し、周囲にも認めてもらいたがる人

    「意識高い系」の人たちは、
    自分はメディアリテラシーが高く、
    能動的に正しい情報を手に入れることができると考えているので、テレビなどのマスメディアの情報や一般的に認められている知識を信じている人を、情報弱者と見下す傾向がある。

    P101 チメロサール

    ・チメロサール添加のきっかけ
     1928年に注射薬に病原体が混入して汚染され、
     子供が大勢なくなった
    ・微量で高い殺菌作用を発揮し、安価。
    ・★水俣病の原因となる水銀はメチル水銀化合物。
      チメロサールはエチル水銀で、メチル水銀の
      6~10倍速く体外へ排出される。
    ・ただ、環境保護局の指針によって、
     チメロサールは市場から排除する方向。
    ・チメロサールと自閉症との関連は認められなかった

    P149 水素水

    最も軽い水素であるので、地上周辺にとどまることはできず、ペットボトルなどの蓋を開けた瞬間に大気中に拡散してしまう。

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著者プロフィール

五本木クリニック院長、ニセ医学バスター
1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に開院。ネットなどにはびこるニセ医学に危機感を抱き、エビデンスを用いて軽快かつ辛辣に論破していくブログで話題。著書に『〝意識高い系〟がハマるニセ医学が危ない!』(扶桑社)がある。

「2021年 『新型コロナとワクチンの「本当のこと」がわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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