緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」
- 扶桑社 (2018年8月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594080631
感想・レビュー・書評
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twitterでの絶賛コメントを見て、これは読んどかんと、と思って早速購入。実際的な対応の不誠実さからして、誰が出鱈目を言ってるかは考えるまでもないんだけど、たとえここに挙げられたいくつかが事実とは違っているとしても、ほんのひとつが当て嵌まるだけで不信任に十分値う。それにしても、これだけのことをされて、何とも思わない政治家諸氏って、どうなってるんだろう?嘘と言い逃れで塗り固められた安倍のことを、過半数が依然支持しているという国会に、恐怖すら覚えるのが普通の感覚じゃないのか?自分が入手した本書が既に第三版で、興味を示している人が少なからずいるという事実はひとつの救い。でも結局、もともと安倍に危機感を抱いている人が本書を紐解き、頑迷な頭には届かないんだろうなっていう、半ば諦めの気持ちも少なからず。本書の内容が、一人でも多くの心に届くことを願う。
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この本の内容は議事録から追える内容ではある。しかし注釈が付されており、読みやすい内容となっている。
もちろん野党の「あがき」であろう。しかし単なるフィリバスターに留まらず、今の与党の欠点を指摘し、かつ野党も提案を同時に行なっている。詭弁めいたところもあるが、痛快に「そうかもな」と思えるような内容になっている。
彼は「私は保守」という。奈良時代に賭博禁止令が出されたことを引き合いに、「明治からしか考えない政治家」に疑問を呈する。考えてみれば、女性の天皇、武士は頻繁に改姓していたなど、今からすれば時代背景は異なれど、「日本の伝統」はそこにも見いだせる。
また枝野代表の教養の高さ、論旨の明確さには驚かされる。いたずらに世論の味方ぶるのではなく、彼の矜持とうまく使い分けながら彼の政治観を語る。まさに反軍演説を行った、斎藤隆夫を思わせる。
でもフィリバスターだ!という意見はもちろんあろうが、こんなフィリバスターなら、大歓迎だ。 -
平成が終わるように安倍政権の悪の時代もそろそろ終盤。悪魔は滅びる。
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これはすべての国民が読むべきだろう。
民主主義とは、近代国家とは、立憲主義とは、何か。
近代以降のいまに生きる人すべてにとって重要な基本原則が語られている。
裏返せば、いかに現政権が、前近代的な手法で政権運営を行っているか、という話である。
支持者たちは、それをどう考えるのか?
この演説で指摘されている事項に、どう答えるのか? -
議会制民主主義とは何か、法治国家とは何かという、国のあり方があまりにも軽んじられている状況にあって、まさに読むべき一冊。立憲は左だからイヤ、だけど安倍政治もなんかヘンだと思ってる人には、ぜひ読んで欲しい。別に立憲支持者とか関係なく、教科書的な意味で、モヤモヤ感がなくなると思う。ちなみに、枝野幸男こそ、まさにパークが言う保守ではないかしら。
変な誤字があったので、星一つ減らしたけど、内容的には星五つ。 -
ほんの少しの草稿だけでこの演説をしたことに敬意を評します。近年とみに演説ができない自称政治家が目立つ中でこの演説は出色。
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単なる演説にとどまらず、議会制民主主義の基本を学ぶ、副読本として末永く読まれるべし。
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不信任案の趣旨説明にとどまらない内容盛りだくさん。与党審査とか野党の役割のあたり、多数決やシビリアンコントロールについての解説など、特に勉強になった。
中継の音声も聞いたけれど、解説つきの文字起こしを読むことでようやくわかった部分は多い。