なぜ日本の「ご飯」は美味しいのか (扶桑社新書)

  • 扶桑社
4.00
  • (3)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594078355

作品紹介・あらすじ

累計50万部突破! シリーズ初の「日本旅行記」、待望の新書化!
新書版のための新章「日本某所の住民になりました」を大幅加筆!

空港、電車、商店街、ホテル、サブカルチャー……日本と韓国の衝撃的な違い!

◎弁当を「縦」に入れる韓国のコンビニ
◎弁当を「平」に入れる日本のコンビニ

日本人が当たり前すぎて気づかなかった<日本のすばらしさ>!

【内容紹介】
《「自国の価値」を高める日本、下げる韓国》
・なぜ「日本の駅」は人とぶつからないのか
・中国人が「韓国には二度と来たくない」と言う理由
・「韓国鉄道公社」が悲鳴を上げた想像を超える「無賃乗車数」
・「中古品」が美しい日本、最悪詐欺だったりする韓国
・客の食べ残しを別の客にまた出す「残飯再利用」の実態
・「宿泊施設=売春施設」のイメージを持つ韓国人
・外国人を狙った「ボッタクリ」価格がない日本
・湯船のそばに悪臭を放つ「小便器」がある韓国の温泉……etc.

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 792

    シンシアリー
    1970年代、韓国生まれ、韓国育ちの生粋の韓国人。歯科医院を休業し、2017年春より日本へ移住。韓国が声高に叫ぶ「人類史上最悪の植民地支配」とはおよそかけ離れた日韓併合の真実を世に知らしめるために始めた、韓国の反日思想への皮肉を綴った日記「シンシアリーのブログ」は1日10万PVを超え、日本人に愛読されている


    日本が好きな外国人が求めていることは、日本が日本らしくありつづけることであります。  内側から出てくる光だからこそ、外側へ広がるものです。日本であることが、日本の一番の魅力なのです。それはいつまでも変わらないでしょう。

     自分自身の尊厳を高めようとしない人間に、社会の尊厳を高めることなどできません。「自国の尊厳」を、「自国の価値」を高めようとしない国は、世界の役に立つこともできないのです。

     いつだったか、ソウルで知り合いとの待ち合わせまで時間が余ってしまって約束した場所の周辺を歩きまわったことがありますが、あの時も書店はありませんでした。先の金浦空港国際線ビルにも、書店はありません。あるにはありますが、置いてあるのは芸能人の写真集だけです。

     日本の駅の書店で売っている、持ち歩きやすいサイズの本。いつも二~三冊買って、夜ホテルで読んでみます。買うときには「どうかな?」というくらいの気持ちで買うものの、読んでみるといつも意外な発見があり、やはり本っていいな~と感心しました。

     ネットでは、有益なものから無駄なものまで、さまざまな国家間の比較データを見つけることができます。韓国と日本の「読書率データ」を調べてみると、二〇一三年のOECDデータでは韓国(七十四・四%)が日本(六十七%)より上です。日本でも出版不況が続いていますし、「日本人は韓国人より本を読まないのか」と勘違いされている方もおられるかもしれません。  しかし、これもまた両方の現地の雰囲気を知っている私には、そのデータは何かカラクリがあるのではないかと、疑わしいものでした。

    ちょうどタイムリーに朝鮮日報が二〇一六年三月に韓国人の読書率が深刻に低いというテーマでシリーズ記事を書きましたが、その内容によると、韓国人が本を買う費用の六十%は参考書関連で、韓国の読書率調査には入試関連書籍などがすべて含まれるため、実際の書籍購入や読書率は公式データよりずっと低いだろうとのことです。

     朝鮮日報はこの問題で「本も読まないくせにノーベル文学賞を望む韓国人の矛盾」と厳しい指摘をしながら、「日本社会も韓国のように『国民が本を読まない』と心配している。日本の十五歳以上の読書率は六十七・〇%で、韓国よりも低い。しかし、私たちの読書率は、高校生が入試関連本を読むことまですべて含まれている数値であるため、読書の質は、日本のほうが 優れているとの評価が出ている……二〇一四年の日本出版者協議会の調査によると、一億二千万の日本人が一年間に書店で六億四千万冊を買い、図書館で七億冊を借りた」と書いています。

     とはいえ、日本もアメリカ、イギリス(同八十%)にはまだまだ及びません。ベストセラー作家でもあるメアリアン・ウルフ(アメリカタフツ大学教授)は、朝鮮日報とのインタビュー(二〇一六年三月四日)で、読書は自分を表現する力、他人を理解する力、さらには社会を診断する力を高め、個人の成功から国家のGDPなど経済にまで強い影響を及ぼし、社会をより豊かにしてくれると話しています。  もっともっと本を読みましょう。

    「強弱」しか知らない社会は、強者もまた強弱に、弱者もまた彼らなりの強弱に分かれ、「支配」と「被支配」が明確になります。日本では同じ境遇だから助け合うという言葉もあるようですが、韓国では、苦しい境遇でも上下をハッキリさせることから始まりです。

     日本の鉄道インフラは、もう奇跡のレベルです。  日本の皆さんには普通かもしれませんが、外から見ると十分奇跡です。ただ、ここで私が「日本の駅は気持ちがいい」と感じる何よりの理由は、物的インフラではなく、それを利用する人々のことです。

    たしか、この話を最初に言い出したのは姪でした。何年か前、一緒に日本旅行に来ていたのですが、「人とぶつからないから不思議だ」というのです。東京駅はあの日もすごい人出でしたが、あまり人とぶつからないから、嬉しいというのです。

     世界中で、日本のイメージは「秩序整然」です。たしかに、東京駅だけでなく、どこでも、日本社会は「秩序」という名の、驚くに 値する安定さを見せてくれます。もちろん、それが「ぶつからない」の大きな理由でありましょう。

    「やはり、日本に行ってきた(韓国の)人たちが例外なく同意するのは、コンビニで売っている食品の味と質である。日本のことが好きでもない私だが、率直に言ってコンビニの各種丼類やおにぎり、パンなどは、本当に美味しい。日本に四十八時間いて九回の食事をしたが、そのうちの四回をコンビニで買って食べたほどだ。なぜこんなに美味しいのだろうか。韓国にもあるコンビニチェーンなのに、味でここまで差がある理由は何だろうか。一行のひとりが、もっともらしい答えを出す。『我が国の商品は、何か材料が足りないんじゃないか? だから同じパンでも味が違う』。物的証拠はないが、心証ではそれで間違いないと、皆がうなずく。韓国の現実を示しているようだが、確認したわけではない。

     多くの国々がそうですが、韓国も国家インフラのすべてにおいて日本をモデルにした国です。さすがに今は修正されていますが、昔の法律などは、書かれた文法が韓国語より日本語(の直訳)に近かったとまで言われています。

     実際、ネット検索してみても、「日本の米より韓国の米がおいしい」「韓国の米は世界一だ」「日本のコシヒカリに韓国産の米が勝った」という記事ばかりヒットします。産地偽装をしたり流通で良からぬことをした人が逮捕されたという「事件」の記事は無数にヒットするものの、もっと総合的に韓国の米に関する問題点を扱った記事はなかなか手に入りません。

     ただ、それはそれですごいことです。そういう努力も、社会の「普通」の維持に役立ちます。外から見ると、それは素晴らしいことです。長く続く普通は「ノウハウ」とも言えます。その中に向上心はかならず存在しています。そういう社会には、いずれ飛躍のチャンスも来るでしょう。自分自身でそれを否定しないかぎりです。

     個人的に、「私はこの趣味が好きだ。でもこの趣味を嫌う人もいる」という配慮し合う心得さえしっかりしているなら、世の中にはいろんな趣味があるべきで、また尊重されるべきだと思っています。この街に来ると、とくにそう思います。

    「私たちは過去三十六年間日本人たちの下駄の音に主権と国土を全て奪われ、私たちの国花であるムグンファがなくなって愛国志士はもちろん全国民が悲しんだ。日本総督府はムグンファの山を破壊し、彼らの国花である桜を植えるようにした。光復のあとには、桜は日本の国花という理由で官公署の桜を全て切り捨てるようにしたこともある。それから、為政者たちは、桜は我が国で自生したもので日本の桜とは違うと言いながらまた桜を植えるようになり、観光名所には街路樹も花壇も桜になって屈辱的な過去を思いもしないでいる。種類が違うといえども桜には違いないし桜は日本の花です。

     相手が持っているものを私が持ってないのは、他人が買えるものを私が買えないのは、私に当然あるべき何かを奪われたからだ。だから私には奪う権利がある。それはやがて人の精神を大きく歪ませ、まるで自分が絶対的な被害者であるという 悔しさを作り出します。  それを「恨」(ハン)と言います。

     こうしたコンプレックスから自由になれる方法は、韓国が韓国というブランドになるしかありません。韓国ならではの姿を目指し、本当の自分の文化を大事にすることです。ただ、今の韓国には、それができないでいます。

     日本のタクシー関連でもっとも素晴らしいのは、日本は外国人を 狙った「ボッタクリ価格」などがないことです。どこの店にも安心して入ることができ、タクシーにも安心して乗れます。これこそ日本の最大最強の長所でありましょう。

     とくにタクシーの親切さも、本当に安心そのものです。いままで日本でタクシーに乗って、不快な思いをしたことは一度もありません。 富士宮 でも、神戸でも、熱海でも、伊豆高原でも、京都でも、タクシーのおかげで旅が一層楽しくなりました。どれも、良い思い出ばかりです。

     一般的な韓国人は、日本の「寺」と「神社」を区別できません。見た目だけでなく、神社にも仏像や 位牌 があると思っていたりします。「あれが神社(浅草神社)で、こちらは寺(浅草寺)だよ」と言ったら、姉は「 喧嘩 にならない?」と笑いました。

     私もブロガーですから、ニュースは結構チェックしています。韓国人の行政書士が、大勢の韓国人から日本での在留資格を頼まれ、書類などを 捏造 して入管に申告、何十人もの韓国人に在留資格を取得してやったというニュースも記憶に残っています。ですから、Ⅰさんの言葉に大いに納得できました。  でも、運が良かったのか、結果から申しますと、申込みから約一カ月後、私は「芸術」(著述家)としての在留資格の取得に成功しました。私が描いた第二の人生は、日本国から公式に「許可」を得ることができたのです。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

シンシアリー(SincereLEE)
1970年代、韓国生まれ、韓国育ちの生粋の韓国人。歯科医院を休業し、2017年春より日本 へ移住。母から日韓併合時代に学んだ日本語を教えられ、子供のころから日本の雑誌やアニメで日本語に親しんできた。また、日本の地上波放送のテレビを録画したビデオなどから日本の姿を知り、日本の雑誌や書籍からも、韓国で敵視している日本はどこにも存在しないことを知る。アメリカの行政学者アレイン・アイルランドが1926年に発表した「The New Korea」に書かれた、韓国が声高に叫ぶ「人類史上最悪の 植民地支配」とはおよそかけ離れた日韓併合の真実を世に知らしめるために始めた、韓国の反日思想への皮肉を綴った日記「シンシアリーのブログ」は1日10万PVを超え、日本人に愛読されている。初めての著書『韓国人による恥韓論』以降、精力的に執筆をつづけ、著書累計は70万部を突破する。

「2023年 『韓国の借金経済』 で使われていた紹介文から引用しています。」

シンシアリーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×