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- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594078317
感想・レビュー・書評
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西郷隆盛が残した、あるいは彼が範とした言葉・詩を紹介。武人・政治家である前に、思想家・詩人たる存在だった西郷どんに迫れます。
個人的には、薩摩の言葉で語れられたものが、あたたかみが伝わってきてよかったです。ので一つ紹介させていただくと、
「門番どん、あんたは職務に忠実な正直者。見上げたものでごわす。」
明治となった世で、政治の中枢にいた西郷。しかし、会議のあと履物を見失い、はだしで外に出たところ門番から怪しまれ留め置かれた。しばらくして大久保利通が馬車で通りがかり西郷に声をかけ、ここで門番は初めて不審に思った人物が西郷だとわかり、彼に平謝りした。それに対しての西郷の言葉がこれだった。
履物をなくしてそのままはだしで出歩く西郷もまた彼らしいと言えるのでしょうが、その発した言葉によって人は自らを作り出していく、なんてことも感じました。いい意味で勉強になった1冊でした。
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