- Amazon.co.jp ・本 (669ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594020415
感想・レビュー・書評
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日本は国家方針を決定する体制、陸軍と海軍、政略と戦略の統合が構築されていなかった。南方仏印進駐は外交交渉を有利に展開していく一つの外交戦術として推進したもので、その結果国策選択の幅を狭め、袋小路に陥り、最後は「戦わざるを得ない」状況に追い込まれた。
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山崎豊子の小説「不毛地帯」のモデルになった著者の自伝。
波瀾万丈の人生は昭和の歴史と重なる。
「軍人としての時代」、「捕虜としての時代」、「企業人としての時代」、「国家に奉仕する時代(中曽根内閣の行政調査会委員)」の4つの時代に分けて淡々と語っている -
大本営参謀・伊藤忠の副会長であった瀬島龍三の回顧録
激動ともいえるの著者の人生もそうだが、瀬島氏の物事の考え方が非常に参考になる。
以下、参考になった点
・陸大時代の最大の収穫は、「考え方を考える」という事であった。
・まず目的(目標)を考える
・目的を達成する方針を考える
・方針を達成する方策を考える
・方策を遂行するための組織体制などを考える
というふうに物事の順序、筋道を考える。
そしてそのためには「大局を逸しないこと」「実行は着実であること」が必要。
・P.309-310の「スタッフ勤務の参考」は必読
・色々な箇所で要点を3点に纏めている。これは室伏稔氏の瀬島氏に関する回想(①報告書は必ず紙1枚にまとめる②結論を先に示す③要点は3点にまとめる)と一致する。
・関連メモ
井本 熊男、島村矩康 -
山崎豊子著「不毛地帯」のモデルにもなった瀬島龍三氏の自伝。
大東亜戦争の突入から終結、伊藤忠商事の総合商社への躍進、国鉄や電電公社等の民営化等の時局に、参謀としての政策立案をしてきた瀬島氏の歴史背景が見える。 -
かなり読み飛ばした。
回想録なので、面白さを期待したわけではなかったのだが・・・ -
210225
長編で飛ばし飛ばし読みました。史実の裏側が少しわかった気がする。 -
故郷の偉大な先輩である瀬島氏の壮絶な体験記。