とってもふしぎなクリスマス

  • ほるぷ出版
4.19
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本棚登録 : 79
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593503186

感想・レビュー・書評

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  • 不条理な世の中。格差がどんどん増す今日この頃。誠実できちんと日々つましく頑張っている家族が報われるお話に、心から良かった…と思えた。

    ファンタジーではあるけれど、その地域にある民話から起こるものであり、特にその地域の子どもには、本当にあったお話のような感覚にもちょっとだけなりそうな、不思議な力に満ちていた。

    とても素敵な一冊でした。

  • クリスマス絵本の中で、一番好きな作品。チロルの昔話の再話。バーバラ・クーニーの地味な絵がお話に合っていて、読後、じんわりと幸せを感じる。
    お父さんの留守中にとんでもない人を家に入れちゃったなーと最初は心配したけど、男は意地悪な変人ではなかった。寒かったら、とんぼがえりをうて!とか無茶苦茶言う(´・ω・`)。と思ったら次のページの絵が見事!(´▽`)
    ゴブリンのローリン王は真面目なお父さんの仕事を見ていたのかな。
    戦争は貧しい人々を苦しめるが、靴屋のお父さんは、兵隊の靴を直す事で対価を得て帰ってくる。
    そんな皮肉な庶民の暮らしの現実もさりげなく描いている。
    作者のルース・ソーヤーはストーリーテラーで、楽しいことばあそびも出てくる。声に出して読みたい一冊。絶版で買えないのが残念。

  • もぅすぐクリスマス!
    気が早い気もしますが、、もう私の中はすでにクリスマスモード。笑
    クリスマスキャロルをまた読もうかなと思ったのですが、今年は絵本を沢山読みたいと思い借りました。


    この物語は、
    アルプスの小さな村にある、貧しい靴屋の一家(父、三人兄弟)におとずれたちょっと不思議なクリスマスのお話し。


    ゴブリンの王さまがこの一家にもたらした、一見いじわるなようで、ゴブリンらしいユニークなクリスマスの祝いかたとは、、。


    お話しの世界に絵がとても合っていて、クリスマスの雰囲気を味わえる一冊だと思います。
    最初はむむ!このゴブリンいじわるい~と思うのですが、読み終えたときにはゴブリンを好きになっていました。

  • いじわるに見えて、実はこころ優しい王様。
    こわさとわくわくとうれしさと、三兄弟がいろんな気持ちを感じる不思議なクリスマスのお話。
    *****
    クーニーさんの情景豊かな絵がとても好きです。

  • ゴブリンのローリン王がクリスマスに貧しい家にやってきて、いじわるをするふりをしながら幸せを分けてくれる。
    靴直しのお父さんが仕事に出掛けた家に子供たちだけ3人。
    寒いし食べるものもない。
    そこへ、醜い男がやってきた。
    食べ物を全部食べてしまい、自分にはくれないと非難し、ベッドを占領する。
    温まりたかったら逆立ちしながら暖炉の周りをまわれと言う。
    言われたとおりにすると、ポケットからオレンジ、お菓子、金貨…。
    気が付くと男はいなくなっていた。
    3人の子供は戻ってきたお父さんとクリスマスのお祝いをするのだった。

    チロル民話。
    ローリン王とラーキン王の名前が出てきて、どっちがどっちなのか…。

  • 家族だとか 信じることとか 暮らすとか 食べることとか。この三兄弟はどうなるんだろう?と緊張感いっぱいで読みすすんで 最後は心があったかになる絵本。何度も読みたい絵本です。

  • ルース・ソーヤー再話のチロル民話。
    バーバラ・クーニーの繊細な絵が、クリスマスに起こったふしぎなお話を静かに美しく描き出しています。

  • 2016.12 クリスマス会(高学年)

  • 貧しく、いい人には、クリスマスプレゼントが来るんだね~

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著者プロフィール

ルース・ソーヤー 1880年、アメリカのボストンに生まれる。アメリカを代表するストーリーテラー。また、20冊以上の子どもの本を書いた。主な作品に、ニューベリー賞を受賞した『ローラースケート』(講談社)、『ジョニーのかたやきパン』(岩波書店)、『とってもすてきなクリスマス』(ほるぷ出版)、『クリスマスのりんご』(福音館書店)などがある。また、『ストーリーテラーへの道』(日本図書館協会)は、お話を語る人にとっての必読書となっている。1970年没。

「2020年 『クリスマスの小屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ルース・ソーヤーの作品

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