トミーが三歳になった日: ユダヤ人収容所の壁にかくされたベジュリフ・フリッタのスケッチブックから
- ほるぷ出版 (1982年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593501748
感想・レビュー・書評
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ナチス占領下で3歳を迎えた息子の為にお父さんが描き残したスケッチをもとに作成されたもの。戦争はあってはならないと改めて感じさせられる。平和な世界でこどもをそだてられることを幸せに思う。
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危険な状況下で、幼いトミーのために絵を残した父の愛情と信念に感動した。
大人になったトミーの語りが最後に再び現実を突きつけてくる。 -
ナチスの強制収容所に家族ぐるみで収容された画家の作品を、絵本として構成したもの。
イラストにこもった強い愛の力が、幼い頃の自分に強い印象を与えてくれたので、自分も子供に読ませたくて購入した。嘆かわしいことに絶版なので中古で購入した。
ドラッグストアとスーパーで大量の消耗品を買い込んで育児をしている身としては、強制収容所での幼児の子育てというのは想像を絶するもので、その中でなお、このようなイラストを描くことができた作者を強く尊敬する。 -
どの本読んでも、ユダヤ人収容所のひどさ、人はこうなるんだと・・・
その中で、描いたこれらの絵のかわいさ! -
一番最後のページ、涙がとまりません。
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トミーが3歳になった日、お父さんはケーキの絵を描いてくれました。
当時テレジンのユダヤ人収容所には絵に描いたケーキしかありませんでした。
戦争が終わり、
お父さんのスケッチブックが発見されて
創られた絵本です。 -
トミーはテレジン収容所で3歳の誕生日を迎えました。お祝いのパーティーやプレゼントはありません。絵描きだった父ベジュリフはナチスの目をぬすみトミーのために収容所の中で見たことやトミーへの思いを描き、スケッチブックに残しました。秘密の場所にかくしてあった絵は戦後、オランダ人作家の手により文章がつけ加えられ、一冊の絵本になりました。
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画材などない収容所の中、薄いスープなど、ありあわせの物で描かれたスケッチブック。息子を見守るやさしい視線。悲劇。