ソルフェ-ジュ (白泉社文庫 よ 4-2)

  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592882275

感想・レビュー・書評

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  • 小学校の音楽教師と、その教え子の数年に渡る物語。
    「音」を素材にし、よしながふみは、性別問わず「愛」の様々な形を見せてくれる。
    この作品は、BLとカテゴライズされるものだし、設定も特異な形だけれども、身に起きうること、そして感情のやり取りは、男女問わず変わらないと思う。心をこめて歌うこと、相手を想うこと。作中で何度も使われる“巣立ちの歌”は、私自身何回も歌っただけに、歌詞の深さと、登場人物の思いが、よしながふみの描く画でくっきりと浮かび上がってくる様に、涙してしまった。遠くても、お互いを想っていれば繋がることが出来る。とは、某映画のセリフではないが、1つの歌によって結ばれる愛は、素敵だ。

  • オペラの曲目に乗せて描かれるボーイズラブの世界。教え子に手を出してしまった教師の運命は…。よしなが氏の描くハッピーエンドは、心温まる感じで好き。

  • バリバリのBLだった。

    津守さんがいい。

  • 津守ちゃんのキャラがいい!
    彼女にとっても久我山は初恋の人だったんじゃないかな。
    ゲイの男が初恋の相手とは(笑)でもイイ女に育ったよね。

  • 「ソルフェージュ」。教師と生徒っていいなぁと。そして単純に田中くんが好きです。田中くん可愛いくて、何回泣いた?って思うくらいすぐ泣いちゃうからキュンってなります。立場上、先生は余裕ぶってるけど実は余裕ない感じとか。常に後悔が付きまとっている感じとか。表情一つで切なさが伝わってくるのがすごいです。ラストからもこれから2人の関係はどうなるのか、続きがとても気になります。短編も良い作品ばかりでした。

  • 2人の天才の話。性描写ありますが男性にも是非読んでほしい一冊。

  • 読んだのは、花音コミックスだけど登録できなかったのでこちらで登録。

    よしながさんの本はまだ8割位しか読めてないけど、一番好きな作品になりそう。
    ストーリー展開はベタだけど、少なめの台詞の中でいくつかの言葉がすごく良かった。
    じんわりと胸の底が熱くなるような台詞だった。

  • いろいろな短編が集まった一冊。
    最後のほうの話はハッピーエンドとはいえないが、二人の人生のリアルなところが素敵でした。これからいったいどうなっていくんだろうか。そういうことを考えてしまう作品です。

  • すごい泣けた。安っぽい感情だけじゃなく、勝手に涙が溢れたのは久しぶりだった。巣立ちのうたが自分にも身近な歌だったからかな。借り物だったけど、手元に置いておきたい作品だ

  • 作者買いをした作品の一つ。
    音楽の先生と生徒のお話。
    ゲイで奔放な性格にも関わらず、しっかり教え子たちに愛されている先生。
    幼かった生徒との関係が恋愛だったのか、はっきりと描かれてはいないが人間味のあるラストで幕は下ろされている。

    実は、よしながふみ作品の中で1位2位を争うくらい好きな作品の一つ。
    後日談をつい期待してしまいそうになるが、正直読みたいような…?読みたくないような…?そんな気持ちにさせられる男二人の話。

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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