- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592750062
作品紹介・あらすじ
長篇から短篇まで、多角的な構成で皆川時代小説の魅力をこの一冊に凝縮!作品リストも収録。幻の初期長篇と絵双紙「朱鱗の家」を完全収録、単行本3冊分の大ボリューム。
感想・レビュー・書評
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最初の方は江戸の舞台が多い怪談的なお話が多かった。
最後の海と十字架は隠れキリシタンのお話。この時代のこのテーマは辛すぎてあまり読まないケド、主人公がキリシタンじゃないからかまだ読みやすかった。でも過酷な時代だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浅野勝美女史の装丁画が、恐ろしくも美しい…。
絵双紙妖綺譚「朱鱗の家」を豪華収録。
でもどなたかも書いてたが、あの豪華絢爛な岡田嘉夫氏の挿絵が全面に出ている掲載の仕方じゃなくって、本当に挿絵程度の控えめさになって収録されているので、そういう意味では単行本を手に取るのがオススメかも。
あと「双笛」って"つれぶえ"って読みだったんだな…。す、すごい…。
「大和撫子怨み節」書き下ろし俗謡とのこと。
いやもう、趣味人好事家の遊戯としか。
短編傑作選は、短編集とコレクションで既読多数。
「海と十字架」もコレクションにて既読。
しかし「絵双紙花魍妖(はなもよう)」はさすがに凄すぎます、皆川先生。
たしかに「葬蘰(とむらいかづら)」の振り袖ネズミの挿絵ぢからはすごい…。 -
雰囲気本。
侘び、寂び、じゃない。俺が見たいのは粋。っていう人向け -
本当に博子先生の作品は、ジャンルに捉われない素晴らしい作品が多過ぎます。
『朱鱗の家』は単行本で購入した方がいいかもしれません。
あの本は素敵な装丁なので雰囲気があります。 -
読み終わるのにものっそい時間かかった・・・!!!でもよかったです。皆川さんの文章ってほんとに洗練されてるというか、言葉の一つ一つが選び抜かれてるなあと思いました。
一番よかったのはみちよちゃんのお話。どうか向こう側では安らかにあってほしい。大人のエゴに振り回されて自分が死んでしまったことにも気付けなかった小さな女の子。かわいそう過ぎる・・・。幼児のやわらかい語り口調も入り込みやすかったです。
この本は気分が乗れないときは読めませんでした。一話読み終わるのにすっごい体力使った。挿絵もすばらしかったです。
もっと歴史とか勉強しようと思いました。時代背景や当時の文化がわかったらもっと楽しめただろうな。