もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 (MOE BOOKS)
- 白泉社 (2023年7月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592733140
作品紹介・あらすじ
ヨシタケシンスケが会いたかった人気作家11名と対談した著者初の対談集。
芸術書のコレクションを披露しあったり、リスペクトする絵本作家のアトリエを訪ねたり。
対談後の感想「お話しして思ったこと」などユニークなイラストも数多く収録した豪華な内容。
登場作家/糸井重里、かこさとし、岸本佐知子、クリハラタカシ、坂崎千春、柴田元幸、junaida、鈴木のりたけ、ブレイディみかこ、穂村弘、モリナガ・ヨウ
2023年7月刊
感想・レビュー・書評
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目当ての対談者は、岸本佐知子さん、ブレイディみかこさん、junaida「アイダ ジュン」さん。
岸本佐知子さんのイメージはできていましたが、ブレイディみかこさん、junaidaさんの人柄がわかりました。
対談者の本はもちろん紹介されているのだけれど、対談者のお気に入りの本も数多く紹介されている。
特に穂村弘さんとの対談は、企画が面白い本の紹介合戦になっていた。
ホームレスの方々の持ち物の写真集とか、「その本欲しい!」ってなるやつが沢山あった。
糸井重里さんと"チーバくん"の坂崎千春さんは話させ上手。ヨシタケシンスケばっかし喋っていた。
かこさとしさんは名前はよく聞くが本は読んだことはない。漢字だと"加古里子"って書くんですね。
岸本佐知子さん曰く、ヨシタケさんは理詰め、自分は現実からの離脱で、話が何処かに行ってしまう。
「いい子になりましょう」じゃなく「いい子のフリをすればいい」っていうのが現実的だから好きって言うのがいい。
junaidaさんは最初は女性だと思っていた。アイダジュンと言われても…?でした。まあどちらでもいいんですが。
鈴木のりたけさんとの対談では、「絵本って子供の頃と大人になってからと2回出会うチャンスがある」に、そうだなと思った。
ブレイディみかこさんとの対談からは、新鮮な視点をいくつも感じた。
なんで日本が変わらないのかと言うと、リーダたちが「変えたくない」って思っているから。
日本はトップダウンが強すぎるので、下はどんどん下がっていく感じがする。など。
ブレイディみかこさんの本はまだ一冊も読んでいないので、何か読もうと思った。
モリナガ・ヨウさんは、ゴチャゴチャした絵を描くのが好きな絵本作家さんでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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2023/07/04
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2023/07/05
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なんとなく、ヨシタケシンスケさんが司会で
11人の皆さんがゲストのような感じ
かと思っていたのですが、ほぼ対等、
糸井重里さんに限っては
むしろヨシタケシンスケさんがゲストみたいでした。
全部で12人、やっぱり私とは違うなあと思いました。
岸本佐知子さんブレイディみかこさん
かこさとしさんの本は何冊か読みましたが
他の皆さんの名前は初めて
でも絵は見たことある。
坂崎千春さんのお名前も初めてきいたのですが
チーバくんSuicaペンギン
ヤマトグループのクロネコ・シロネコ
これらが彼の作品と知り、驚きました。
各対談のあとがきみたいなのが
とてもとても面白かったので
返す前にもういちど読もうと思います。 -
類は友を呼ぶのごとく、ヨシタケシンスケさんと同じようにこだわりのような方が次々と登場。
お名前だけでもあげておくと、糸井重里、かこさとし、岸本佐知子、クリハラタカシ、坂崎千春、柴田元幸、junaida、鈴木のりたけ、ブレディみかこ、穂村弘、モリナガ・ヨウ、さんたち、一癖も二癖もある方が集まっておられるでしょう、その方との短談集。それも、遠慮しながらもお互いご自分の好きなものをお披露目、自慢集、なのでそこがおもしろい。
たくさんの絵本、ひかえましたので、図書館で随時借りようとおもいますが、検索したら半数以上は無いモノばかり、特に写真集は皆無でしたね・・。 -
初出「クロワッサン」のかこさとしさんとの回だけ未読だけど、あとはたぶんすべてMOE誌上(2016年〜2023年)でリアルタイムで読んでる対談11本をまとめた本…がこんなたのしいパッケージ(表紙からカバー、見返し、プロローグからエピローグまで凝りすぎなぐらい豪華な描き下ろし満載!)になっているのだからヨシタケシンスケはサービス精神旺盛ですてきだ。
対談相手/糸井重里、かこさとし、岸本佐知子、クリハラタカシ、坂崎千春、柴田元幸、junaida、鈴木のりたけ、ブレイディみかこ、穂村弘、モリナガ・ヨウ
話の中でとりあげられる絵本や本も興味深く、いろんな芋づるがでている一冊でもある。
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7月14日、刊行記念イベント(ヨシタケシンスケ✕岸本佐知子の対談)をオンラインで聞いた。対談の編集の舞台裏をいろいろぶっちゃけていておもしろかった。8:2で一方的になってしまったのって、やっぱりあのかたかしら、それともこちら? …とはいえ、対談相手からきらりとひかるお言葉を引き出している回は、なんだかんだいって大成功だと思っていいと思う。話し相手が同じ年代の絵本作家仲間のときにはリラックスしている感じで楽しい。それぞれの対談のサブタイトルから、それぞれの経験からヨシタケさんがなにを得たか端的にわかっておもしろい。 -
絵本にエッセイ、スケッチブック集、展覧会といろんな活動をしていらっしゃるヨシタケさん。次は何をしてくれるだろうと楽しみにしていたところに、対談集!
しかも相手は私の大好きな方たちばかり!
これはもう読まなければ!!
ワクワク100%で読み始めましたが、これを上回る充実っぷりでした…。
特にかこさとしさんの生前の言葉を読めて、本当に嬉しい。子どもたちに向ける視線が優しく、「職人として、20年後でも通用する本を作る」という姿勢が素晴らしい。
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ワクワクする対談相手!
豪華。
対談相手の好きな絵本など、情報量が多い。
紹介されている本がとても気になる。
小さく書く癖。だから
「もうぬげない」拡大200%。
「カラスのパンやさん」は、やっぱりそうだよね!って思った。
ここでこんなこと言うのもなんだけどjunaidaさんがめっちゃ好き。
junaidaさんとのタイダーン。
junaidaさんは、人に言われたことをやるのが苦手。
タイダーンというカッコいいロボットの設定が、ありそうでクスッとなった。
奥付にあるザツダーンがめっちゃ可愛いのでみんなに見てほしい。
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今をときめく人気絵本作家・ヨシタケシンスケが、かこさとし(亡くなる前年!)、岸本佐知子、柴田元幸などの豪華メンバーと対談。
驚いたのは、ヨシタケ本人が書いているとおり、よく喋って、特に自分のことをよく話すこと。「ヨシタケシンスケ対談集」なので、あれ?ヨシタケさんはホスト役では?ゲストの話引き出さなくていいの?と不思議になるほど。
実際は必ずしもホスト役というわけでもなかったようだし、対談の場に来て喋らない方が困りものなのでよいのだが。喋る量と内容は、相手によっても違い、最初の糸井重里はインタビュアーのように上手にヨシタケから話を引き出し、最後のモリナガ・ヨウは、昔からモリナガファンだというヨシタケの方が話を引き出していた。
お互いに素敵だな、と思っている同士で対談しているので、基本、褒め合いと共感です。
対談の中でたくさんの絵本が紹介されていて、読んでみたい、読み聞かせしたい作品がたくさんあった。そういう点でも、質・量ともに高い情報が得られる本だった。 -
世界の平和と雑誌の安定刊行を守るために立ち上がったタイダーンとポッと出の絵本作家…笑
ヨシタケさん本当にこういう設定上手だなって思いました。
作詞:ヨシタケシンスケ
作曲:モエ博士
のテーマソングまで
かこさとしさんや穂村弘さんなど本好きなら知っている豪華ゲストとの対談が惜しげもなく書かれています。
ヨシタケさんのイラストによる対談後記も大変良き。
ヨシタケさんと、クリハラタカシさんのお互いお題を出して漫画を書くのは是非読んでほしいです。
沢山の本も紹介されていますが
『ねにもつタイプ』 岸本佐和子著
『チーバくんができるまで』 さかざきちはる著
『ぼく』 谷川俊太郎作
が気になりました