もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 (MOE BOOKS)

  • 白泉社
3.98
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本棚登録 : 612
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592733140

作品紹介・あらすじ

ヨシタケシンスケが会いたかった人気作家11名と対談した著者初の対談集。
芸術書のコレクションを披露しあったり、リスペクトする絵本作家のアトリエを訪ねたり。
対談後の感想「お話しして思ったこと」などユニークなイラストも数多く収録した豪華な内容。
登場作家/糸井重里、かこさとし、岸本佐知子、クリハラタカシ、坂崎千春、柴田元幸、junaida、鈴木のりたけ、ブレイディみかこ、穂村弘、モリナガ・ヨウ
2023年7月刊

感想・レビュー・書評

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  • 目当ての対談者は、岸本佐知子さん、ブレイディみかこさん、junaida「アイダ ジュン」さん。
    岸本佐知子さんのイメージはできていましたが、ブレイディみかこさん、junaidaさんの人柄がわかりました。

    対談者の本はもちろん紹介されているのだけれど、対談者のお気に入りの本も数多く紹介されている。
    特に穂村弘さんとの対談は、企画が面白い本の紹介合戦になっていた。
    ホームレスの方々の持ち物の写真集とか、「その本欲しい!」ってなるやつが沢山あった。

    糸井重里さんと"チーバくん"の坂崎千春さんは話させ上手。ヨシタケシンスケばっかし喋っていた。

    かこさとしさんは名前はよく聞くが本は読んだことはない。漢字だと"加古里子"って書くんですね。

    岸本佐知子さん曰く、ヨシタケさんは理詰め、自分は現実からの離脱で、話が何処かに行ってしまう。
    「いい子になりましょう」じゃなく「いい子のフリをすればいい」っていうのが現実的だから好きって言うのがいい。

    junaidaさんは最初は女性だと思っていた。アイダジュンと言われても…?でした。まあどちらでもいいんですが。

    鈴木のりたけさんとの対談では、「絵本って子供の頃と大人になってからと2回出会うチャンスがある」に、そうだなと思った。

    ブレイディみかこさんとの対談からは、新鮮な視点をいくつも感じた。
    なんで日本が変わらないのかと言うと、リーダたちが「変えたくない」って思っているから。
    日本はトップダウンが強すぎるので、下はどんどん下がっていく感じがする。など。
    ブレイディみかこさんの本はまだ一冊も読んでいないので、何か読もうと思った。

    モリナガ・ヨウさんは、ゴチャゴチャした絵を描くのが好きな絵本作家さんでした。

  • 登場作家/かこさとし、岸本佐知子、クリハラタカシ、坂崎千春、柴田元幸、junaida、鈴木のりたけ、ブレイディみかこ、穂村弘、モリナガ・ヨウ

    『ヨシタケシンスケ展かもしれない』公式サイト
    https://yoshitake-ten.exhibit.jp/

    もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集|白泉社
    https://www.hakusensha.co.jp/booklist/67040/

    • d3f8zab6さん
      すごくよかったです
      すごくよかったです
      2023/07/04
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      d3f8zab6さん
      おー
      残念なコトに猫は未だ読めてないです、、、
      d3f8zab6さん
      おー
      残念なコトに猫は未だ読めてないです、、、
      2023/07/05
  • なんとなく、ヨシタケシンスケさんが司会で
    11人の皆さんがゲストのような感じ
    かと思っていたのですが、ほぼ対等、
    糸井重里さんに限っては
    むしろヨシタケシンスケさんがゲストみたいでした。

    全部で12人、やっぱり私とは違うなあと思いました。
    岸本佐知子さんブレイディみかこさん
    かこさとしさんの本は何冊か読みましたが
    他の皆さんの名前は初めて
    でも絵は見たことある。

    坂崎千春さんのお名前も初めてきいたのですが
    チーバくんSuicaペンギン
    ヤマトグループのクロネコ・シロネコ
    これらが彼の作品と知り、驚きました。

    各対談のあとがきみたいなのが
    とてもとても面白かったので
    返す前にもういちど読もうと思います。

  • 類は友を呼ぶのごとく、ヨシタケシンスケさんと同じようにこだわりのような方が次々と登場。
    お名前だけでもあげておくと、糸井重里、かこさとし、岸本佐知子、クリハラタカシ、坂崎千春、柴田元幸、junaida、鈴木のりたけ、ブレディみかこ、穂村弘、モリナガ・ヨウ、さんたち、一癖も二癖もある方が集まっておられるでしょう、その方との短談集。それも、遠慮しながらもお互いご自分の好きなものをお披露目、自慢集、なのでそこがおもしろい。

    たくさんの絵本、ひかえましたので、図書館で随時借りようとおもいますが、検索したら半数以上は無いモノばかり、特に写真集は皆無でしたね・・。

  • まずこれ、ジャンルなんにしたらいいの?と悩みました。
    しかしこの発想というか企画というか、始まりにオープニングテーマがあり最後もエンディングテーマがあり、タイトルが「タイダーン」って(笑)奥付に対談練習用ロボ「ザツダーン」って(笑)全てがおかしすぎてずっと笑いっぱなしでした。
    そして対談相手の方の面々のまた素晴らしいこと、気になること。どの人との対談も面白かった。そしてヨシタケさんの愛すべき変人振りが多かった。どの回も全開だった気がする。
    岸本さん、穂村さん、モリナガさんの回が好きでした。各人の独特のお人柄が味わい深かった。モリナガさんに対するヨシタケさんのリスペクトがすごく伝わりました。
    かこ先生との回は大変貴重だと思いました。科学を絵本の力で伝えるということの難しさ、何十年後も読むに耐える内容のものをという責任感を感じさせる先駆者としての思いを初めて知って大変感銘を受けました。各章の最後にある「対談して思ったこと」のまとめイラストがまた面白かった。
    ブレイディさんを原人の装いにしちゃったり(なにげに失礼)ホムホムにムラムラしたり本屋さんでのりたけさんに嫉妬して「のりたけさんめ…」とリスペクトなんだか毒づいているんだかわからないようなコマがあったりメインじゃないところまでしっかり面白くて「これは辛いことがあったときにまた手に取りたい本だなあ」と思いました。
    それにしてもヨシタケさんはやっぱり筋金入りの変な人だ。突き抜けた変人って素晴らしいなぁと改めて大好きだと思いました。
    私にも「ザツダーン」を貸してほしいです。

  • 初出「クロワッサン」のかこさとしさんとの回だけ未読だけど、あとはたぶんすべてMOE誌上(2016年〜2023年)でリアルタイムで読んでる対談11本をまとめた本…がこんなたのしいパッケージ(表紙からカバー、見返し、プロローグからエピローグまで凝りすぎなぐらい豪華な描き下ろし満載!)になっているのだからヨシタケシンスケはサービス精神旺盛ですてきだ。
    対談相手/糸井重里、かこさとし、岸本佐知子、クリハラタカシ、坂崎千春、柴田元幸、junaida、鈴木のりたけ、ブレイディみかこ、穂村弘、モリナガ・ヨウ
    話の中でとりあげられる絵本や本も興味深く、いろんな芋づるがでている一冊でもある。

    ***
    7月14日、刊行記念イベント(ヨシタケシンスケ✕岸本佐知子の対談)をオンラインで聞いた。対談の編集の舞台裏をいろいろぶっちゃけていておもしろかった。8:2で一方的になってしまったのって、やっぱりあのかたかしら、それともこちら? …とはいえ、対談相手からきらりとひかるお言葉を引き出している回は、なんだかんだいって大成功だと思っていいと思う。話し相手が同じ年代の絵本作家仲間のときにはリラックスしている感じで楽しい。それぞれの対談のサブタイトルから、それぞれの経験からヨシタケさんがなにを得たか端的にわかっておもしろい。

  • 絵本にエッセイ、スケッチブック集、展覧会といろんな活動をしていらっしゃるヨシタケさん。次は何をしてくれるだろうと楽しみにしていたところに、対談集!
    しかも相手は私の大好きな方たちばかり!
    これはもう読まなければ!!

    ワクワク100%で読み始めましたが、これを上回る充実っぷりでした…。
    特にかこさとしさんの生前の言葉を読めて、本当に嬉しい。子どもたちに向ける視線が優しく、「職人として、20年後でも通用する本を作る」という姿勢が素晴らしい。

  • ワクワクする対談相手!
    豪華。
    対談相手の好きな絵本など、情報量が多い。
    紹介されている本がとても気になる。
    小さく書く癖。だから
    「もうぬげない」拡大200%。
    「カラスのパンやさん」は、やっぱりそうだよね!って思った。
    ここでこんなこと言うのもなんだけどjunaidaさんがめっちゃ好き。
    junaidaさんとのタイダーン。
    junaidaさんは、人に言われたことをやるのが苦手。
    タイダーンというカッコいいロボットの設定が、ありそうでクスッとなった。
    奥付にあるザツダーンがめっちゃ可愛いのでみんなに見てほしい。

  • 今をときめく人気絵本作家・ヨシタケシンスケが、かこさとし(亡くなる前年!)、岸本佐知子、柴田元幸などの豪華メンバーと対談。

    驚いたのは、ヨシタケ本人が書いているとおり、よく喋って、特に自分のことをよく話すこと。「ヨシタケシンスケ対談集」なので、あれ?ヨシタケさんはホスト役では?ゲストの話引き出さなくていいの?と不思議になるほど。
    実際は必ずしもホスト役というわけでもなかったようだし、対談の場に来て喋らない方が困りものなのでよいのだが。喋る量と内容は、相手によっても違い、最初の糸井重里はインタビュアーのように上手にヨシタケから話を引き出し、最後のモリナガ・ヨウは、昔からモリナガファンだというヨシタケの方が話を引き出していた。
    お互いに素敵だな、と思っている同士で対談しているので、基本、褒め合いと共感です。

    対談の中でたくさんの絵本が紹介されていて、読んでみたい、読み聞かせしたい作品がたくさんあった。そういう点でも、質・量ともに高い情報が得られる本だった。

  • 世界の平和と雑誌の安定刊行を守るために立ち上がったタイダーンとポッと出の絵本作家…笑
    ヨシタケさん本当にこういう設定上手だなって思いました。

    作詞:ヨシタケシンスケ
    作曲:モエ博士
    のテーマソングまで

    かこさとしさんや穂村弘さんなど本好きなら知っている豪華ゲストとの対談が惜しげもなく書かれています。
    ヨシタケさんのイラストによる対談後記も大変良き。
    ヨシタケさんと、クリハラタカシさんのお互いお題を出して漫画を書くのは是非読んでほしいです。

    沢山の本も紹介されていますが

    『ねにもつタイプ』 岸本佐和子著
    『チーバくんができるまで』 さかざきちはる著
    『ぼく』 谷川俊太郎作

    が気になりました

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著者プロフィール

1973年神奈川県生まれ。絵本作家。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。スケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたる作品を発表。2013年に初の絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を出版し、第61回産経児童出版文化賞美術賞、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位を獲得。その後、『もう ぬげない』(ブロンズ新社)『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)『あつかったら ぬげばいい』(白泉社)『あんなに あんなに』(ポプラ社)で7度にわたりMOE絵本屋さん大賞第1位に輝く。

「2023年 『しかもフタが無い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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