ステイ・スモール 会社は「小さい」ほどうまくいく

  • ポプラ社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591167588

作品紹介・あらすじ

恐竜のように亡びるか、「新しい現実」に適応するか? オンライン時代に強みを発揮する「小さな会社」の戦略を明示し、早くも世界15か国で翻訳が決まっている話題のビジネス書。

10年前、テクノロジー企業で活躍していた著者が会社を辞め、「何があれば自分の人生は十分なのか」という発想から生み出したのが「カンパニー・オブ・ワン」というモデルだった。外部の資本に頼ることなく、アイデアの最小単位でビジネスを素早く始める意味、市場で軌道修正を繰り返す重要性、1対多数のオンラインコミュニケーションを効果的にする秘訣など、核となる考え方とともに実践的なヒントが書かれている。人に自慢するための「成功」ではなく、自分らしく満足のいく仕事を継続し、「十分な収入」を得たいと願うすべての人と会社のための、画期的なビジネス書。

【内容】
小さいままでいることが最終目標/目標に上限を設ける意味/「成功」も「失敗」も隠さない/アイデアの最小バージョンではじめる/ビジネスの核を丸裸にし、強みに集中する/「個性」を隠さず顧客と結びつく/「中立」でいると高くつく/顧客は完璧を求めてはいない――まちがいへの対処/小さいままで多くの人に届ける仕組み/アイデアは隠すより共有して実現するほうがいい/顧客教育という新しいマーケティング/信頼のための戦略/見込みではなく実際の利益で動く/シンプルなものは売れる/すぐに市場に出し、何度も軌道修正する/カンパニー・オブ・ワンをはじめる――わたしの体験/(以上、目次の見出しよりピックアップ)

感想・レビュー・書評

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  • 企業価値を改めて考える時代が来てる!
    「企業はいつになったら学ぶのか」この
    言葉に誘発された、より一層学ぶ気持ち
    が湧いて来た!

  • 資本主義において、規模拡大のみを目指す兆候に警鐘を鳴らす本。
    小さくはじめて堅実に。目の前の顧客を大切に。
    当たり前のようで、組織が肥大化すると見えなくなる本質を突いてくる。
    組織間の隔たりが無くなり、自由にコラボレーションできるようになってきたこの時代、こういった小さいが価値ある仕事をする企業が増えてくるだろう。
    中抜き業社が居なくなって、そうした実質的な価値を提供する人たちが報われる社会になると良いと思う。

    中盤〜後半はやや冗長だったので星4。

  • 敢えて小さな規模を維持することで、仕事とライフスタイルのバランスを保ち、長期的に継続させ、過度なストレスや無駄な労働を排除した働き方を実現する方法としてのステイ・スモールを提唱している
    非常に魅力的でこれからの社会に求められる働き方であろう

  • ○比企起業塾2期生 まなびしごとLAB 風間さんに薦められた本。やっぱり良著!

    ・会社を大きくするのではなく、小さく、かしこく、効率的に、弾力をもって成長させることを目指す。

    ・小さいままにしておくことそれ自体が目的であり、賢明な長期戦略。

    ・規模の拡大に疑問をなげかけるビジネス、それが、カンパニー・オブ・ワン。

    ・4つの特徴:
     1)弾力性 柔軟な回復力
     2)自由 仕事をコントロールする
     3)スピード 軌道修正の速さ
     4)シンプルさ コストをかけず、すぐやれること

    ・仕事は、一つの職場としてではなく、プロジェクトとしてイメージされるようになる。

    ・繰り返し料金を倍増していって、自分が使える時間よりもほんの少しだけ需要が大きくなったところで、値上げをやめた。

    ・目的を定義するのは、あなた個人の価値観や倫理観だ。

    ・情熱は後からついてくる。

    ・コミュニケーションを断ち、他の人に時間を割かないことで、集中して深く仕事に取り組むことができて効率があがる。

    ・個性は、競争における強みになる。
    ・自分の考えを旗のように高く掲げていれば、人をそれを見つけて集まってくる。
    ・偏りは、販売サイクルを短くする。

    ・今いる顧客を維持し、喜ばせ、手助けするのに集中すべき。

    ・誤りを認めることには強力な効果がある。共感、問題を認める姿勢、改善への意欲を示す。

    ・コンテンツを通じた教育が、売上に必要な信頼を築く。
    ・知っていることはすべて教え、恐れることなく最もいいアイデアを提供すればいい。

    ・信頼には3つの側面がある:信用、能力、善意

    ・商品をつくるのではなく、まずはアイデアをサービスとして提供すれば、すぐに出発することができる。

    ・「もっとよく」への向かっていくために、顧客と長期的な関係を築く必要がある。

    ・日々のつらい仕事をこなせるかどうかが、単なる経営者志望とそれを実現する人を隔てる壁だ。

    ・弾力性がある素晴らしいものを、長い時間をかけて築く。
    ・小さすぎてつぶれない存在になる。

    ・ライフスタイルビジネス
    ・全てのビジネスは、仕事以外で、どのように暮らしたいかについての選択にほかならない。

  • 不用意に顧客を増やすと管理のために自分が負債を抱えることになる。
    売上に上限を持たせ、最高のサービスを提供できる規模を維持する。

  • 自分の生活を中心に仕事を組み立てる
    仕事は心の健康を保てるペースでするもの

    ↑そうでありたいとは思いつつも、今の日本企業ではなかなか声高に言いづらいけれど。それも可能なんだということを示してくれている。

    規模拡大が必ずしも正しいことではなく、
    目標に上限を定め、自分によって何が十分かを把握すれば、ほんとうの自由が得られる。
    ほんとうに役に立ちたいと思う相手を顧客にできる。

    ↑言うは易し行うは難しだけれど、まずは自分にとって何が十分なのかを把握することが大切だなと思った。

  • 良い。

    小さいビジネスが結局はいいんじゃないかという提案。著者自らも、またそういう事例を集めてどうかという話。

    成長する経済!があれば戯言になるのかもしれないが、仮に成長経済でも大きくすることの意義は、ビジネスをより良くするということと同意ではない。あくまでより良くは顧客のために、価値を提供することだからだ。

    カンパニー・オブ・ワンという視点はもっと色々広まっていくし、それを踏ん張って形にした人は豊かであるし、豊かになっているとも感じた。

    自分に仕事を合わせるとかでもいいし、「Learn Better」にあるようなjob crafting的な、つまり自分で仕事を面白くしたり、仕事を自分で楽しくする、合った形にするということが、より求められたり、それがさらにコントローラブルであると一人企業や一人会社、一人ビジネスというところ(一人でやるのでなく主体は一人で最低限のスタッフやパートナーがいるという構図)になっていく気がする。

    今後もだが、人生やキャリアを考える意味でも、仕事をより良くするということで非常にヒントになった。

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