晴れた日は図書館へいこう 夢のかたち (ポプラ文庫ピュアフル み 4-5)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591167083

作品紹介・あらすじ

本が大好きな少女・茅野しおりの楽しみは、憧れのいとこ・美弥子さんが司書を務める雲峰市立図書館へ通うこと。幻の司書をさがす男性、〈本と海〉に隠された宝の地図、本を残して家出した少年に切り裂かれた本の秘密……しおりと美弥子さんたちが図書館で起こる一風変わった事件の謎を追う、大好評ほのぼの図書館ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 陽山小学校五年一組の茅野しおりはもうすぐ六年生になります。
    「将来の夢」という作文の宿題があり、悩みに悩んでいるところで、会う人ごとにこの質問をするのが癖のようになっています。
    今回も雲峰市立図書館で働く司書で従姉の美弥子さん、第三話からは小説家で母と離婚したお父さんの関根要さんや友だちやお母さん、周りの人たちと、五つの事件を解決していきます。
    第五話では、お父さんとお母さんがなぜ離婚したのかの真相も明らかになります。

    最後の番外編でしおりは図書館の隣の<らんぷ亭>でマスターに「マスターは、どうして喫茶店をやろうと思ったんですか?」
    と聞きます。
    マスターは「本が好きでも書くのが好きな人もいれば、面白い本を紹介するのが好きな人もいるでしょう?わたしはらんぷは好きだけど、つくるよりも、たくさんの人に祖父や父の作品を見てもらいたかったんです」と答えます。

    その答えを読んで、私も子供の頃から将来はどんな職業に就くかよりも先にとにかく、好きなだけ本が読める生活がしたいと思っていたのを思い出しました。
    そして、職業として本には何も関わっていませんが、その夢はいつの間にか叶っていたことに気づき胸がジンとするラストでした。

  • 図書館を舞台にしたミステリ。
    日常の謎に、今迄にはなかった悪意が見られるのは、昨今の状況が写し出されいるからなのかもしれないですね。

    最後に安心できる所に着地するのは、流石です。

    本が大好きな私なので、この場所は安心、安全であってほしいと思うのはわがままかもしれないけど。

  • 児童文学ミステリーだけど、本と図書館が好きな人なら引き込まれる事は間違いないですね

  • 本のプロというより接客業のプロ

    本が好きでも、人に興味がない人は図書館司書にはなれません

    という2つの文章にすごく納得。

    胸が痛い事柄などたくさん出てくる。
    現実に近いのではないだろうか。

  •  ほのぼの図書館ミステリー第3弾。今回も図書館を舞台に一風変わった事件の数々が起きる。現実には、起こりそうだけれど、なかなか起きないところが面白い設定。本との出会いも人と同様、一期一会なのかもしれないなと感じる。
     このシリーズは、どちらかというと平易な文体で書かれており、普段難しい本を読んでいる人には箸休めといった感じの作品。「あー、そうなんだ」と発見する部分もあり、少し為になった。

  • ほのぼの図書館ミステリー第3弾。このシリーズ大好き。
    1巻目、2巻目、3巻目とおもしろさが増していると感じた。
    個人的に、「司書さんをさがせ」という話が気に入った。
    あとがきによると、4巻目も出るそうなので、楽しみ。
    図書館に行きたくなる。
    何度も読み返す、お気に入りの本になった。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1361002

  • 【感想】
    ・シンプルな謎と、いちいち真剣に驚き、悩み考えるしおりのキャラクタがうまくマッチして読んでて心地よい。
    ・後書きによるともう少し続編を書いてくれるつもりはあるようなので期待してます。

    【内容】
    ・長峰くんの読書手帳を見た、交際中の京子ちゃんが急に不機嫌になったのはなぜ?
    ・いじめられた子どもの頃司書さんが本を紹介してくれそのおかげで立ち直れた青年がその人を探しに来たが誰も知らない。
    ・自称「船長」という男が図書館の本の中に宝の地図があると子どもたちをたきつけている。
    ・美弥子さんの司書としての師匠がやっている私設図書館。
    ・「将来の夢」というテーマの作文に悩むしおり。その目の前で本がページを切り刻まれショックを受けるが棚に返したように見えたのにその本が見つからない。
    ・番外編は不思議な男が見せてくれた本がたいへんなことに。

    ▼雲峰市立図書館についての簡単なメモ(1巻目から累積)

    【茜ちゃん】クラスメート。吉田茜。学校ではいつもロングスカート。笑うと雰囲気が美弥子さんに似ている。竹沢くんとは家が隣同士の幼馴染み。
    【秋間文庫】美弥子さんの師匠、秋間さんというお爺さんがやってる私設図書館。火、木、土曜にそれぞれ二時間ずつしか開いていない。
    【明日は晴れるかな】《あの日、ぼくは死ぬ場所を探していた》という書き出しの本。小学生だった神沢に司書さんが薦めてくれた。
    【天野】図書館員。いつも本の修理やクリーニングをしていていちばんエプロンが汚れている。京子ちゃんいわく「本のお医者さん」。
    【雨やどり】雨の日に手に取った絵本。いろんなキャラクタが雨やどりする。
    【伊東】神沢さんが探している謎の司書。
    【色と名前】茜ちゃんが借りた写真集。一枚一枚の写真が色を表している。
    【歌う図書館】歌が好きな女の子が誰もいない図書館で歌っていると本たちが話しかけてきて…というお話。
    【宇宙船地球号の軌跡】長峰くんの読書手帳にあった。
    【演じる者は救われる】秋間文庫で借りて行かれた本。
    【鉛筆書きの素描(デッサン)】関根要のデビュー作。
    【おうちキャンプ】雨でお出かけが中止になった少年が子ども部屋にテントを張ってキャンプを始めるお話。
    【お母さん】十年前に離婚した。出版社勤務。主人公を育てた。
    【小田正利/おだ・まさとし】雲峰小学校三年生。しおりを「お姉ちゃん」と呼んでくれる。
    【お父さん】十年前に離婚した。小説家らしいがくわしいことはわからない。いずれ登場するか?
    【鬼がくれの庭】秋間文庫で借りて行かれた本。
    【おほしさまキラキラ】ページを開くたびにさまざまなかたちの星が描かれ色や形を覚えることができる絵本。「おはなし会」で使われる。
    【思い出の正しい忘れかた】秋間文庫で借りて行かれた本。
    【泳げないのに異世界に転生したら海賊の親分になってしまいました】という本。
    【オレンジホール】県立科学文化会館。科学館、プラネタリウム、イベントホール、会議室、カフェなどがある。オレンジ色をしている。

    【架空図書館】存在しない本ばかり紹介した本。
    【傘】しおりが美弥子からもらった。ピエロが舌を出して笑っている。
    【かぜひきサンタ】風邪をひいてフラフラでプレゼントヲ、マチガエテ配ったりクリスマスツリーに突っ込んだりしたサンタの絵本。
    【カナちゃん】図書館で出会った三歳の女の子。まだ赤ちゃんほっぺを持っている。お母さんを探しに来たらしいが?
    【茅野しおり】→しおり
    【川端さん】若い女性の司書さん。非常勤で週三日くらいしか来ないが本の知識も豊かで優しくてしっかりしているが、あるとき困った客に困らされる。
    【神沢/かんざわ】十年前に雲峰市立図書館にいた司書さんを探している大学生。
    【北川京子/きたがわ・きょうこ】→京子ちゃん
    【キセキの缶詰】内容不明。
    【きつねの貸し出しカード】図書館の貸し出しカードを拾ったきつねの子どもがその使い方を森の住人たちに聞いて回るお話。
    【九十九回目の明日を、君と】「将来」がテーマの本の福袋に入っていた。タイムリープもの。
    【京子ちゃん】北川京子。しおりのクラスメート。図書館で借りた本を少し汚してしまった。
    【教室サバイバー】放課後までに裏切り者を見つけ出すお話。長峰くんの「読書手帳」にあった。
    【今日はいい天気】雨の日につい手にとってしまった本。
    【霧の図書館】霧が出ている間だけ存在する図書館で行方不明になったお母さんを探す少年の話。
    【雲の上のブックポスト】昔は空を飛べたペンギンがこ先祖さまの借りた本を返すため雲の上にある鳥たちのための図書館をめざすお話。
    【雲峰池】大きな溜め池。桜並木が取り囲む。
    【雲峰市立図書館】しおり御用達の図書館。三階建てで一階が小説と児童書(たぶんエッセイ何らかもここにあるだろう)、二階が小説以外(実用書)、三階が自習室や談話室。
    【雲峰山/くもみねさん】しおりの住むマンションとは陽山町を挟んだ反対側にある。
    【こちら糸でんわ株式会社】秋間文庫で借りて行かれた本。
    【コル・スコルピオ】吉崎孝弘くんが秋間文庫で借りた本。腕利きのスパイが仲間の裏切りでピンチニなるお話。
    【コロ】麻紀ちゃんちのパグ。

    【佐伯さん】吉村くんと同じマンションに住んでいる女子大生。わざわざ雨のなかで読書してた。
    【笹耳川/ささみみがわ】普通の川。川原がある護岸されていない川のようだ。散歩にいい。
    【さまようラブレター】司書さんを好きになった男の子が本にラブレターを挟んで返却するが気づかれないまま処理され数年後ある女の子がそれを見つけ差出人を探そうとするお話。
    【さよならナポレオン】秋間文庫で借りて行かれた本。
    【しおり】主人公。茅野(かやの)しおり。小学五年生。園芸委員。本好きだが読書感想文は苦手。母一人、子一人の暮らし。十年前母と離婚した父は作家らしい。
    【しおりの話】著者は本野栞。本にはさむしおりを主人公にしたミステリ。
    【死に体】お相撲さんのノンフィクション。ある本と組み合わせると不穏な言葉になる。
    【島津さん】「雲峰読み聞かせの会 てくてく」というボランティアサークルのメンバー。
    【シュート】サッカーもの。
    【少年探偵マサカ】「まさか」が口癖のちょっとお間抜けな少年探偵が活躍するお話。長峰くんの「読書手帳」にあった。
    【将来の夢】しおりを悩ませた作文のテーマ。
    【白石】らんぷ亭のお客さん。老婦人。探したい本がある。旧姓氷室さゆり。
    【鈴木】しおりの目の前で本のページを切り刻んだ雲峰中学校二年の女子中学生。
    【スノーウーマン】幼い子どもを残して死んでしまったお母さんが一週間だけ雪だるまとして生まれ変わることが許されて、という絵本。
    【スノーホワイト】卒業を前に中学生が冬の間だけバンドを組む青春音楽もの。
    【世界の果ての花屋さん】『世界の果ての本屋さん』に続く世界の果てシリーズ。世界の果てにある花屋には尋常ではないお客さんが来るというお話。
    【関根要】作家。図書館祭で講演した。十年前に短編集『鉛筆書きの素描(デッサン)』でデビュー。
    【船長】図書館の本に宝の地図が隠されているので探して欲しいと子どもたちに頼んだ男。
    【空から落ちてきた魔女】しおりオススメのファンタジー。シリーズに『魔女の忘れ物』『遅刻してきた魔女』などがある。
    【空飛ぶクリスマスツリー】双子の怪盗が活躍するお話。
    【空に消えた宝石箱】双子の怪盗シリーズ。大富豪が書斎の本をくりぬいて宝石を隠すトリックの出るお話。
    【ソラネコ】昔、リクネコから別れて空を飛ぶようになり雲の上に王国を築いている猫たち。
    【ソラネコの王国】しおりのお気に入りファンタジー。
    【宙のクジラ/そらのくじら】吉崎孝弘くんが秋間文庫で借りた本。

    【大正書店】町の本屋。図書館員の信頼も厚い。
    【タイムマシンにお願い】歴史の苦手な中学生がタイムスリップした過去の世界で間違った知識によく騒動を巻き起こすお話。
    【高階健太/たかしな・けんた】陽山小学校三年。絵が好き。
    【竹沢/たけざわ】クラスメート。安川くんの友人。茜ちゃんからは「健(たけし)ちゃん」と呼ばれている。
    【多田】一歳の息子ゆうたくんのために「肩たたき」の絵本を探していた男性。奥さんは『ビジネスに使える時間管理術』を落とした女性だった。
    【立石/たていし】図書館長。ちょっと太りぎみでいつもニコニコしている。盗難防止機器の導入はしたくない。
    【玉木】図書館員。お母さんと同じくらいの年齢の女性。
    【館野良子/たちの・りょうこ】カナちゃんのお母さんらしい。本にくわしい図書館の常連だが最近姿を見かけない。
    【タント】『ソラネコの王国』に出てくるソラネコ。第四王子の幼なじみ。
    【ちょっとした奇跡】関根要の最新作。初めて子どもに読んでもらうことを意識して書いた。それはしおりと再会したからかもしれない。
    【月に還る猫】猫はもともと月の生き物で地上で亡くなったら月に還るという伝説をたしかめようと女の子が宇宙飛行士を目指すというお話。
    【遠い日の約束】夏目賢太郎著。ある人物が探している昔の本とそっくりな内容。子どもの龍を助けた父親の代わりに龍の招待を受けた兄妹の冒険。
    【読書手帳】お薬手帳を利用して図書館で借りた本のレシートを張り付け読書管理をする。
    【図書館行きのバスに乗ろう】大正書店に並んでいた本。しおりと同じくらいの年齢で麦わら帽子の女の子が青いキャリーバッグを持ってバスを待っている表紙。
    【図書館のあった街】記憶を失った青年がある街にかつてあったと言われる図書館のことを本にしようと昔のことを知る人たちに話を聞いていくというお話。なぞの男がらんぷ亭でトランクの中から出した。

    【長い散歩】世界一からだの長い犬と飼い主が世界中を散歩する絵本。
    【殴られ続けの日々】ボクシングもの。チャンピオンにはなれなかったけど殴られてもなかなか倒れないことで有名だったボクサーの話。ある本と組み合わせると不穏な言葉になる。
    【謎解きテーマパーク】謎に正解しないとアトラクションから出られないというお話。長峰くんの読書手帳にあった。
    【夏目賢太郎/なつめ・けんたろう】作家。『遠い日の約束』で新人賞を取る。祖母の旧姓は篠田みどり。
    【七番目の少女】吉崎孝弘くんが秋間文庫で借りた本のようだ。学校の七不思議のひとつで、幽霊の少女をめぐる事件のお話。
    【なんでもないよ】ヒロちゃんという女の子がいたずらしたり失敗しても「なんでもないよ」というけどお母さんはお見通しだったというお話。
    【猫たちの暖かな午後】水野遠子初のエッセイ集。カナちゃんがプレゼントしてくれた。

    【バーチャルリアリティ・リポート】長峰くんの読書手帳にあった。
    【はくちょう座の秘密】正義の宇宙海賊が消えた宇宙船の謎を追うお話。
    【葉月】酒井葉月。溝口さんの姪。母親が若い頃小説家を目指していた。その母親の考えで読書感想文コンクールに始終応募している。
    【花の名前】けっこう高額で出版社が倒産して入手しにくくなっているが水入り本になってしまった。
    【ビジネスに使える時間管理術】子育てをしながら働いた女性が子育て中の時間の使い方がビジネスにも応用できるという視点で書いた本。
    【秘密のドーナッツ工場】大人気ドーナッツ店のパン屋の息子が探ろうとするお話。課題図書になっていた。
    【百億年の迷い家】「将来」テーマの本の福袋に入っていた。宇宙民俗学者が「迷い家」と呼ばれる伝説の星を探す話。
    【百年に一度の雪】孤高の宇宙民俗学者のシリーズ最新作で百年に一度しか冬が訪れない星が舞台のSF小説。
    【福袋】雲峰市立図書館が始めた企画。袋の中に三冊の本が入っていて記されているテーマを頼りに中身がわからないまま借りる。
    【船の歴史】分厚い図鑑。
    【冬の狩人】吉崎孝弘くんが秋間文庫で借りた本。
    【冬の夜がたり】冬の星座にまつわる神話を漫画形式で紹介した本。
    【ブレイクショット!】廃部寸前のビリヤード部に入った中学一年生が大活躍するお話。課題図書になっていた。中学のビリヤード部って・・・。
    【文化祭】五、六年生が中心になって行う。今年は安川くんと北川京子ちゃんが実行委員に選ばれた。
    【不幸な探偵】風邪をひいて熱を出すと推理力がアップする少年探偵が毎回いろんな手段で風邪をひかされてしまうというお話。
    【ヘッポコ探偵の事件簿】小学生の主人公がカメラマンの叔父さんと事件を追うが叔父さんは毎度的はずれな推理をし少年が解決するというお話。
    【望遠鏡のしくみ】「物のしくみ」シリーズの一冊。
    【僕たちの遥かな旅路】水野遠子著。子どもたちだけが乗った宇宙船が漂流してというお話。
    【星の欠片をさがしにいこう】有名人が書いた星にまつわるエッセイを集めた本。
    【星の旅人】長峰くんの読書手帳にあった。
    【星々のお茶会】世界にひとつだけのプラネタリウムをつくろうと世界中の星を見る旅を続けるお話。
    【蛍火】吉崎孝弘くんが秋間文庫で借りた本。日本神話をモチーフにした恋愛もの。
    【本のある風景】大きな木の下に男が立っていて木の枝には本が果物のようになっている表紙の本だが中身の文字がどこかに行ってしまった。

    【麻紀ちゃん】クラスメート。校内恋愛事情にやたらくわしい。手芸部。
    【前田さん】市になる前の雲峰町にいた偉い人。その人の蔵書を町の人に貸し出していたのが雲峰市立図書館の始まり。百年以上前のことらしい。
    【魔女たちの静かな夜】カナちゃんが「自分の本」だと言う本。水野遠子著。
    【またね】幼稚園を卒園するとき「またね」と言って別れた男の子と女の子は何度も再会しその都度「またね」と別れ、最後は病室で亡くなるお爺さんにお婆さんが「またね」という絵本。
    【魔法使いの通信簿】魔法使いシリーズの最新作。
    【真夜中の王国】一見真っ黒だけどよく見ると黒い城が描かれている表紙。
    【見上げてごらん】日本各地の星空を集めた写真集。
    【溝口】姪の葉月ちゃん(六年生)のお見舞いとして課題図書を探しに来ていた女性。法律事務所の事務員。頼りになる人。
    【三つのお願い】三匹の子豚がお願いをしては去って行くという内容の絵本。
    【美弥子/みやこ】図書館員。早野美弥子。あれ? なんとなく葉山美弥子だと思ってた。しおりのいとこ。母の姉の娘。美人で優しくしおりの憧れ。本の師匠でもある。元美術部で絵が上手。
    【宮田環/みやた・たまき】イラストレーター。児童書の挿し絵などを多く手がけている。作風や名前から女性と思われることが多いがじつはクマのような男性らしい。
    【もういくつねると……】新年の神様と大晦日の神様が交代の儀式を行わないと年が明けないのだがその年は新年の神様が病気になって儀式が行えずいつまでたっても年が明けないのだが新年の神さまの病気は恋わずらいでという絵本。作者はイギリスの絵本作家。
    【もぐらのハリー】ハリモグラにあこがれているもぐらのハリーがハリモグラの王国をめざす絵本。
    【森の図書館】年老いたうさぎが図書館長をしている森の動物のための図書館に人間の子どもがやってくるという本。

    【安川くん】クラスメート。ボーイフレンドに昇格できるかも?
    【矢鳴/やなり】クラスメート。安川くんの友人。
    【雪の海を泳ぐ鳥】孤島の洋館を舞台に雪原の真ん中で突然途切れてしまっている足跡の謎を中学生の男の子と彼に取り憑いている背後霊がさぐる本格ミステリ。
    【雪の女王】雪と氷に閉ざされた架空の王国を舞台にした歴史ファンタジー。
    【雪やんま】秋間文庫で借りて行かれた本。
    【妖怪電車、西へ】大正書店に並んでいた本。暗い電車の中で座敷童子の車掌がにやりと笑っている表紙。
    【ようこそ村へようこそ】誰が来ても「ようこそ」と歓迎する村に逃亡中の銀行強盗がやってくるという絵本。
    【陽山小学校】しおりの通う小学校。
    【陽山神社】しおりと美弥子が初詣に行った。
    【陽山町/ようやまちょう】しおりの暮らす町。
    【陽山祭り】しおりの通う陽山小学校の文化祭。毎年十月に行われる。
    【横紙やぶりの左平太】秋間さんが(強引に)貸してくれた本。困っている町の人を助けるために偉い人の作った決まりを破る男のお話。シリーズもの。しおりは充分楽しめた。特に三巻目で出てきた不思議なクロネコガ気に入ったようだ。
    【吉川】しおりのクラスの担任。
    【吉崎孝弘】小学五年生。秋間文庫で『七番目の少女』という本を借りていた。家出をしたのかもと看護師をしている母親が探しに来た。
    【吉田茜】→茜ちゃん
    【吉村真一】地元のサッカークラブに入っていて五年生なのにエースストライカー。

    【ラスト・シーン】幼い頃に両親が離婚した高校二年生の女の子が主人公で亡くなったと知らせで会いに行った父の顔は記憶の中の父とは別人で謎の男を探す旅に出るというお話。「将来」テーマの本の福袋に入っていた。
    【らんぷ亭】図書館の隣にある喫茶店。マスターのお父さんがランプ職人でもともとはその店舗だったらしい。
    【理子ちゃん】吉村くんと同じマンションに住んでいる小学一年生。病弱。
    【瑠衣/るい】麻紀ちゃんの妹。
    【レファレンス】いちおう司書資格は持っていてレファレンスの訓練も受けたことがあり重要な仕事だというイメージは抱いているが常連さんは意外に利用していないような気がする。むしろ困ったお客さんが利用するような? 直接答えを教えるのではなく利用者が自分で答えにたどり着くための道案内のようなもので常連さんはわりとそのノウハウを持っているからかも? クイズの答えを教えてはいけないとか医療知識を教えてはいけないとかいろいろ制限がある。
    【ロシアの民話】吉崎孝弘くんが秋間文庫で借りた本。

    【私の課題図書】米国の少女が読書感想文コンクールに出した感想文がなぜか妹の名前で入選してしまい騒動を巻き起こすお話。

  • とても読み心地の良い作品。
    3作目ですが、どんどん良くなってる感じ。
    4作目もありそうなので、気長に、楽しみに待っております。

    ところで本書に出てくる架空の本がまた面白そう。
    ぜひとも実際に創作してもらいたいなーと願わずにはいられません。

  • 本が大好き少女、栞を中心に図書館という舞台で起こるミステリーです。面白いし、温かい気持ちになれます。
    この本で3作目で、栞が5年生最後の二ヶ月を過ごす所から始まります。読んでて、「これは、真似しよう!」と思ったのが、『読書手帳』のお話です。本物の読書通帳も気になっていたんですが、機械自体が私の地元に一台もないのでずっと設置してあるところが羨ましいと思っていました。お話の読書通帳なら自分でオリジナルで作れるし、そこまでめんどくさくない!と気づいて、作ってみてるところです!自分オリジナルのものがあると、かりる時もテンションあがりますw

    本当に「手元に置きたい!」、「誰かにすすめたい!」「プレゼントにしたい」と思える本だったので、購入を考えています!

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著者プロフィール

緑川聖司(みどりかわ・せいじ)
大阪府出身。2003年『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店)で第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作となりデビュー。主な作品に「本の怪談」シリーズ、「怪談収集家 山岸良介」シリーズ(ともにポプラ社)、「七不思議神社」シリーズ(あかね書房)などがある。『世にも奇妙な物語』(集英社みらい文庫)、『炎炎ノ消防隊』(講談社青い鳥文庫)など、ドラマや漫画のノベライズも手がけている。

「2023年 『意味がわかるとゾッとする  怖い博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

緑川聖司の作品

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