コンビニたそがれ堂 猫たちの星座 (ポプラ文庫ピュアフル む 1-18)
- ポプラ社 (2019年2月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591162354
作品紹介・あらすじ
本当にほしいものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。人生の終幕に差し掛かった周太郎さんが、街の人たちに幸せを贈る「サンタクロースの昇天」、取り壊しの決まった雑居ビルで占い師をしている女性が来し方をふりかえる「勇者のメロディ」など、他者の幸福を願って生きた人たちの顛末を描く。各話に「猫」が登場、機知にとんだユーモアで包みながら、生きることの意味を温かく伝える大人気シリーズ第8弾!
感想・レビュー・書評
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さりげなくおすすめコーナーに並べておくと、
小学生にも人気のシリーズ。
装丁が可愛くて、語り口が優しいので安心しておすすめできます。もとは児童書だったとのことなのですが、ぜひ児童書版でも出して欲しいなあ…。
「探しているものが何でも見つかる」コンビニをめぐる、短編集です。ああ、人って、やさしいなあ。と思わせるお話を書いてくれます。
猫をメインにしたシリーズ8作目。
作者さん、猫推しですね?と思ったらあとがきで納得。
クリスマスシーズンの本だったので、
季節外れのタイミングで読んでしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020年100冊目!
作者さんの言葉を借りると、末広がりのシリーズ8作目。
疲れた時には癒される、このシリーズも残り2冊。
今作は猫を中心とした比較的長めのお話が2編。前後に麦わら猫のエピソード付き。
いつも作者さんには、ほっこりさせられ、時には涙し、読み終わった後には心が温まるような感じにさせられるシリーズだが、作者さん自身もあとがきに書いているように、今回の2作はどちらも少し悲しいお話。
疲れた心には少し重く、今回は星少な目で… -
猫たちがやさしい。猫たちと共に暮らす人たちもやさしい。そして ねここさん ありがとう
子供のころ飼っていた猫が年老いてふといなくなり、兄弟で探し回ってよく遊んでいた空き地で見つけたけれど、その後息をしなくなったことを思い出した。
長女が先生からもらって来た猫がちょっと大きくなって、外に出したまま仕事から帰って「にゃーこ!」と呼んだら庭の木からザザーッと降りてきて飛び付いてきたこともあったなぁ
石塚夢見さんの猫の漫画「またね!」もいいですよ (^^♪ -
シリーズ第8弾。
「いらっしゃいませ、お客さま
さあ なにを お探しですか?」
今回は、まるっと猫さんのお話です。
化け猫になりたい子猫に、ねここが聞かせた猫語り。
・しっぽの短い麦わら猫は その1
・サンタクロースの昇天
・勇者のメロディ
・しっぽの短い麦わら猫は その2
今回は、泣けます。
優しさと温もりで胸がいっぱいになって泣けます。
今作を一言でまとめるのなら
「世界には、優しい奇跡が満ちているんだねぇ」
でしょうか・・・(〃▽〃)ポッ -
このシリーズ、クリスマスが多いな。シリーズ当初はお別れの場面が多い印象だったけど、最近その要素はちょっと減ったかなと思っていた。が、今回も危うい人しかり、師匠の下へ行く人しかり。まるっと猫が登場するのは村山さんらしい視点。自分で猫と一緒に暮らすことは考えられないけれど、こういうお話で読むだけでもほっこりする。
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【収録作品】しっぽの短い麦わら猫は その1/サンタクロースの昇天/勇者のメロディ/しっぽの短い麦わら猫は その2
周太郎さんのまねごとがしたくなる。ささやかな生活を送るための希望と勇気をもらえる小説。