「つながり」と健康格差: なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか (ポプラ新書 む 1-1)
- ポプラ社 (2018年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591158951
作品紹介・あらすじ
運動やダイエットの3倍の効果!
人とのつながりが健康への近道。
イギリスでは「孤独担当大臣」が創設され、喫煙、飲みすぎ、肥満よりも、人とのつながりが私たちの健康に影響を与えることが明らかになりました。「つながり」が体、脳、心にどういう影響を与えるのか。また、家族、職場、地域など、毎日の生活でなにを意識していたら、健康で長生きできるのか。最先端の研究を交え、わかりやすく解説します。
〇 50代の人間関係で、老後に健康かどうかが決まる
〇 妻の幸福度は、夫の定年退職で低下する
〇 ほどほどの付き合いが、健康寿命を延ばす
〇 職場の人間関係に打たれ弱いのは、ホワイトカラーの男性
〇 配偶者との関係が悪いと、心疾患のリスクが39%アップ
感想・レビュー・書評
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多くの研究や論文から、つながりがもつ健康効果について述べている。
ソーシャルキャピタルと地域活性化の概念が書かれた本は多いが、健康について書かれた本を見れたことが良かった。
また、概念的な言葉ではなく、調査結果など科学的根拠となる数値をあげて説明してくれるのでとても理解しやすい。
ソーシャルキャピタルと社会参加がもつ健康効果についてもとても興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
政治家の皆様、すこぶる元気ですね。(安倍前総理は大変お疲れさまでした。有難うございました。)政治家の元気は人を喰ってるからもあるでしょうけど(失礼しました)、一番はコミュニケーション(つながり)の毎日だからと思います。著者は「つながり」と「健康」の関連性を説いてます。私は「つながり」は「コミュニケーション」という言葉に変えてもいいのかなと思います。退職後のつながりを何に見出すか。著者は「地域」を例示してます。私も65歳から公民館や体育館で高齢者のための教育(文化講座・運動講座)を受けてます。楽しいですw。
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一冊全部つながりと健康について書かれた本。
最近、自治医大の先輩方からお話を伺うと、つながりと健康についての話題が多かったので読んでみました。
つながりという部分では女性よりも男性の方が、うまくつながりを作りにくいので確かにリスクが高いですよね。 -
長生きするためのライフスタイルへの最大の寄与は社会とのつながり。弱いつながり、ソーシャルキャピタル、家族、職場、退職後の人間関係について、統計や研究成果を示す。
大きくは、つながりは多いほど良い、なんだけど、細かく見ていくと、こんなのはダメ、これも良くないっていうのが出てくる。つながりの質が問われるってこと。