カレーライスを一から作る: 関野吉晴ゼミ (ポプラ社ノンフィクション 29)
- ポプラ社 (2017年11月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591155929
作品紹介・あらすじ
探検家・関野吉晴が行った、武蔵野美術大学のゼミを追った映画「カレーライスを一から作る」を書籍化。
お米、野菜、スパイスを育て、塩を採り、器とスプーンも作り、
最後にヒナから育てた鳥を絞め、肉にする。
はたして、おいしいカレーはできたのか?
学生たちにどんな変化がおきるのか?
チャレンジを追ったノンフィクションです。
<目次>
1章 野菜を一から育てる
2章 お肉を一から育てる
3章 畑のその後
4章 お米を一から育てる
5章 ヒナを一から育てる ふたたび
6章 器・スプーン・塩を一から作る
7章 カレーライスを一から作る
感想・レビュー・書評
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タイトルにビビッときた。
まさかお皿やスプーンまで作っちゃうとは。
完成したときの写真や味も含めて、
素敵な本だと思いました。
本物には敵わないけど、新しい視点をもらいました。 -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1451032 -
うちの実家は農家で、昔はニワトリも飼ってサバいてたから、殺す殺さない問題はナンセンス。逆にレア体験に恵まれてたと気づかされた。あと屠場職人、忌み嫌うなんてとんでもない。リスペクトです。
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グレートジャーニーの関野さんのムサビでのゼミ活動として、カレーライスを食材とか調味料まで一からつくる取り組みがあったと聞いて、興味を持って読んでみた1冊。昔一人暮らしを始めたころ、「お前カレーの作り方知ってるのかよ」と聞かれて「知ってるよ、あっためてかけるだけじゃん」と答えていた自分がお恥ずかしい。。1人でやることはできないけど、きっとやってみると学びはとても大きい、食べるということ、生きるということをとても考えさせられる授業で受けてみたかった、受けながら同じ学生の立場の人たちといろいろ意見を交換してみたかったと思った1冊でした。
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追体験できて良かった
けどまあこれは分かった気にはなるけど、体感しないとあまり意味はない気もした
体感したからって何か明確な変化はないかもけど、すぐに現れることはない価値があるとは思う -
☆二本足の動物なら屠殺場でなくて、殺してよい。
☆屠殺場の方 僕らの仕事は畜産農家のため、美味しいお肉にしないと申し訳ない。
☆人間だけでなく、生き物はみんなそれぞれの種の都合で動いている。全てに命がある。
午後1時に作り始めて、9時にいただきます。
☆動物には感情がないのに、連れて行かれる時、悲しそうな声を出す。動物は今を生きている。 -
4本足の家畜は自分では殺せない「賭場」じゃないと、2本足の鳥なら自分たちでしめて肉にすることができる。衝撃。
スパイスも自分たちで作れるのね・・・コリアンダー、ウコン、トウガラシなど。作物って最初の年はあまり穫れなくても年を追うごとにその土地に合った品種になっていくんだ。
作者たちがその道の専門家に話を聞きながらマジでやっている。知らないことがまだまたいっぱいだ。 -
図書館の児童書コーナーで見つけて借りたが、大人が読んでも面白い。
スーパーでいつでも購入できる食品はどこでどう作られているのか?一次産業の現実、大変さが淡々と伝えられる。昔畑をやった事がある為、化学肥料のチート感はすごくわかる…。
海水から塩作りは自分でもやってみたい。 -
約9か月の月日をかけて、野菜/米の種まき~栽培~収穫、鶏肉の屠殺、皿/食器づくりなどを経て、カレーライスを「一から」作った。
様々な体験から感じたのは「あたりまえ」のありがたみ。何事においても「人の都合」で動物も植物も生死が決まり、だからこそ「(命を)いただきます」の重みになるだと、改めて心に沁みた。