(図書館版)コンビニたそがれ堂 空の童話 (teenに贈る文学 5-4 風早の街の物語シリーズ 図書館版 4)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591148969

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな『コンビニたそがれ堂』シリーズ第四弾。

    #『追いつけない』
    どれほど願っても、とり戻すことのできないこと。
    あの瞬間に戻ってもう一度やりなおせたら…
    そう思うこと…あります。
    自分のためにはできなくても、大切なひとのためには頑張れることってあるなぁ。
    良かった…本当に。
    キャラメルのおまけがとても懐かしかった。
    おもちゃのタンスとか、いろいろ集めてたっけ。

    #『おやゆび姫』
    ドールハウス好きなので、わくわくが止まりません。
    栽培セットから生まれて来たおやゆび姫に、織子さんが作ってあげたものが可愛くて♪
    小花模様の布にレースのワンピース、エプロン、ネグリジェ、ナイトキャップ。
    白い木綿のカボチャパンツと靴下、フェルトのくつ。
    籐のカゴのベッドに、ミニチュアのティーカップ、
    パンケーキをおもちゃのお皿にのせ、小さなフォークを添えて…あぁ、たまりません。
    実家に置きっぱなしにしているリカちゃんセットをお引越しさせたくなりました。

    #『空の童話』
    ちょっとのんびりやで不器用な子供が、ある日世界を守るための戦いに巻き込まれる。
    その親友が言葉を話せる猫ちゃんで…
    すごく良かったです。
    古い書店を営む「在心堂」の斉藤さん、秘密結社の一員・小鳥遊さん、
    地球を見守る遠い星からやってきたスミスさん。
    まるでウルトラマン。
    世界平和を守るための秘密兵器は、なんとペンギンさん。
    ちっちゃな街で繰り広げられる地球規模の壮大なファンタジー。
    気付かないだけで、本当は私たちのそばにもいるのかな、なんて。

    #『花明かりの夜に』セレクション既読

    「子どもの本はね、ひとの人生を作るよ」
    食べた物がひとのからだの細胞になっていくように、優れた物語は子どもの心を作る──
    本当にそう思います。
    たくさんの本を読んできて、今も読み続けている。
    でも子どものころに読んだ本は、数十年たってもよく覚えているものが多い気がします。
    なんでも吸収できて、新しい力にすることができる子ども時代に、
    もっとたくさんの本を読んでほしいと思います。

    • けいたんさん
      こんにちは(^-^)/

      コンビニたそがれ堂シリーズ、1冊目を読んでそのままだなぁ。
      とても面白いのに。いつか読みたい!そればっかり...
      こんにちは(^-^)/

      コンビニたそがれ堂シリーズ、1冊目を読んでそのままだなぁ。
      とても面白いのに。いつか読みたい!そればっかり(笑)
      今作もいいね、キャラメルのおもちゃにドールハウス、今もあるのだろうけど、なんだか昭和の匂いがしてきて、心がざわつく。

      にゃんにゃんにゃんソロジーもいいね〜♪
      猫ちゃんって本当に可愛い。
      あの可愛い目で見つめられたらなんでも許せるよね(*≧艸≦)

      そして、お初の作家さんまで手を伸ばして凄いわ。
      私は次は伊坂さんを読もうと思ってるよ!
      本屋大賞にノミネートされてる本。
      本屋大賞の作品もっと読みたいな。

      それでは、またね〜♪
      2018/02/02
    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんにちは~^^

      昨日、同じ時間帯にいられたような…違ったかな?
      顔を見られたわけじゃなくても、会えたような気がして、妙...
      けいちゃん、こんにちは~^^

      昨日、同じ時間帯にいられたような…違ったかな?
      顔を見られたわけじゃなくても、会えたような気がして、妙にうれしかったりするよね♪

      この本ね、今までの『コンビニたそがれ堂』シリーズの中で、一番好き!
      すごく良かったの~だから感想もいつになく力が入っちゃった(^^♪

      ネコちゃんね、もうこの季節はあのぬくもりが恋しくてね…
      ネコちゃんモノばかり探し求めてしまうのよ~。
      あぁ、ぎゅっと抱きしめたい!

      「本屋大賞」発表になってたんだね。知らなかった~。どうもこういう情報にうとくて…
      今見て来たよ。教えてくれてありがとう!
      伊坂さんのあのシリーズだね。これは少し前に読んだよ。もうね、すっごく良かった!
      後は辻村さんのも好き!
      他のノミネート作品も気になるね。読みたいわ。
      私は直木賞とかより本屋大賞の方が共感できる作品が多い気がする。
      早く感想も書かなくちゃいけないのに、読みたい本ばかりで、あぁ忙しい(笑)

      では、またね(^^)/
      2018/02/03
  • 長かった。とにかく長かった。
    スミスさんと小鳥遊さんのくだり必要やったんか…。
    どことなく【約束のネバーランド】を思い浮かべた。

  • 完璧な兄を追いかける弟。おやゆび姫の編集者。街の書店員と常連客。小児科のお医者さん。
    優しい気持ちになれるお話ばかりでした。

  • 本当にほしいものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。
    今回はその昔、小さな出版社から刊行された幻の児童書『空の童話』をめぐって、
    優秀な兄に追いつこうと頑張ってきた若い漫画家の物語、
    なぜかおやゆび姫を育てることになった編集者の物語、
    閉店が決まった老舗の書店の書店員と謎めいたお客様たちの物語、
    そして老いた医師が語る遠い日の夜桜の物語の四作を収録。
    感動の声が寄せられる大人気シリーズ第4弾。

    書店員の物語の中で、クリスマスに多忙な斎藤さんが、自分の息子に語るサンタのお話が良かった。

    「お父さんはサンタクロースのお友だちで、クリスマスのプレゼントを配るお手伝いをしているんだよ。だからクリスマスは一緒に過ごせない。お父さんの他にもサンタさんのお手伝いをしている人は沢山いて、その人たちもクリスマスは忙しいけれど、喜んでくれる子どもたちのために頑張っているんだよ」というようなこと。

    誰かが、自分の知らないうちにしてくれていることが、今の生活を成り立たせてくれているんだなと思わされた。
    時に嫌になること、憂鬱になることもあるけれど、この世界に生まれてこれたこと、生きていられることに感謝しようと思えるお話だった。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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