(001)○に近い△を生きる (ポプラ新書)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136300

作品紹介・あらすじ

生き方をちょっと変えれば、人生はうんと変わる。
○か×かで生きるのはもうやめよう!

今の日本に必要なのは「別解力」。
たった一つの「正解」に縛られるのではなく幾つもある「別解」の中から○に近い△を見つけていきましょう。
会社の中でも、家庭の中でも、地球の中でも、みんながより幸福にあたたかく回転していくために。
ベストセラー医師が意を決して新たな生き方を提案!

感想・レビュー・書評

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  • 鎌田先生と言えば健康番組の常連ですが、長野県を日本一の長寿県にした偉人です。
    その鎌田先生が人生で学んだ、正解と不正解の間にある中間の解をもっとみんな考えようという本です。
    別解という言い方が頻繁に出てきますが、誰もが100か0で色々判断してしまう事を、折衷して50点や60点で有っても前に進もうよという意味に解釈しました。
    確かに色々な事を決める時に多数決だと結局はどちらかに全部従うという事であって、片方は0満足という事になりかねませんし、そもそも多数決が出来ない物の場合そこで足踏みして前に進めないという事が考えられます。
    色々と少しずつ試してやってみて、第三第四の道を探すというのは重要な事だなとこの歳になって特に分かります。一つの正解しかないという考え方はとても窮屈で、どんどん追い込まれていくような気持になりますから。
    僕も△を数多くこなせる人生を送れるように心がけよう。

  • ○に近い△とはある意味絶妙なタイトルだと思った、決して○と✖の中間ではなく、あくまでも○に近いというところが。でも○に近い△が常に正解ではなく、時には✖に近い△であったり、またある時は□や☆でもいいんじゃないでしょうか。

  • いろいろと、疲れた。
    人と絡むのが辛いのです…

    これからは、ゆる〜くなろ。
    まじでしんどい。

  • 正解や不正解ではない「別解」を見つけていく。
    印象的だった引用が以下。

    ぼくはウガンダで売春をやっている女の子に、「エイズ危なくないの、怖くないの?」って聞いたんです。そうしたらその子は、「エイズにならないためにやっている」っていうんです。聞けば、「私はスラムの一番危ないところで生まれ育って、そこにいたら何度でもレイプされるし、周りもHIV患者だけだし、コンドームもつけてもらえない。売春婦になればコンドームをつけてもらえるし、5年がんばってお金がたまったらスラムを抜け出せる。だから、売春婦になったほうがエイズにならない確率が高いんだ」なんて言い方をするんですね。
    〈中略〉それを知らずに日本にいて、売春反対、エイズ薬を送ろう、と叫ぶだけではなくて、彼女達を救うためにもっと別のやり方があるのではないかと。

  • 48歳のころ、パニック障害になった著者。
    地域医療の先駆け、諏訪中央病院の医師であり、「がんばらない」「いいかげんがいい」ベストセラー作家。
    高齢な方であれば、昨今、認知症予防やスクワット推奨者でもあり、知らない人はいないかも。
    そんな彼の2013年の書き下ろし新書です。

    正しいと思うこと、人が変だと思うことでも、良かれと思うことに取組み、行動してきた彼だからこその哲学ともいえる気がします。なかなか人は、出る杭にもなれないし(勇気がない)わが身を惜しんで弱っている人に手を伸ばし続けることもできない。
    それを実行してきた著者の言葉には、力があります。

    誰よりも自分に正直に(それは、とても大変なこと、頑張らないとできないこと)生きてきた著者だからだと思われました。著者が書き記したように日本は、元気になる・・のかな。コロナ禍後の著書を読んでみたくなりました。

  • 人生について熟考し過ぎていたが、少し考え方が変わり、頭の中に凝り固まった価値観がキャンセルされた
    ような気分になりました。

  • 知らず知らずのうちに○ばかり追い求める人生になっていたかも。○に近い△、別解力、いい言葉だなあ。さて、俺の人生の別解は何だろう?

  • イケオジの鎌田先生。著書は初めて読んだけど、読み易くて、分かり易くて、ファンになってしまった。
    石井光太さんと対談していて、石井さんの著者を複数購入。読むのが楽しみ。

    仕事とはプロレスのようなもの。
    周りの人がどれだけ気持ちよく仕事できるか。
    最後は戦いだから自分の大技を出す。プロフェッショナルな意識を持って、自分の大技をどこで炸裂させたら良いかつねに考えておく。
    出る杭になること。必ず打たれるが、負けないこと。打たれ強い出る杭になると、周りが納得しだす。仕事がしやすくなるときが必ずやってくる。
    がんばらない、けど、あきらめない。
    仕事は自分を成長させてくれる大切なもの。

    結婚とは、人生のベースキャンプのようなもの。
    ベースキャンプの居心地がいいと、人生の戦いに出やすい。

    あったかな心で丁寧に、⚪︎に近い△を探す。
    別解力がついてくる。
    △を生きだすと、トラブルを平然と受け止めることができる。

    勉強で子供達をハラハラウキウキさせられるか、これが大事。

    みんなが自分や家族のために99%働きながら、1%は誰かのために、そんな国ができたら。

    だらしのないベジタリアンでいい!

    絶対的な正解を目指すのではなく、まぁまぁの別解が大事なのだ。



  • 『13坪の本屋の奇跡』で載っていた鎌田實さんの話が面白くて、本人の本も気になって読んだ。
    面白いし、すごい人だなと感じるけど、自分に当てはめて考えようとするとどうすればいいかわからなかった。
    ポプラ新書発刊にあたっての社長の文章が身に沁みる。

  • 人生の正解は、難しいですね。本当に
    あるんですかね?
    でも、正解を求めないで△で良いという考え方こそ、正解なのではないでしょうか!?

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著者プロフィール

諏訪中央病院(長野県)名誉院長。「住民とともにつくる医療」を一貫して提案、実践。チェルノブイリの救護活動、イラクの小児病院への医療支援なども行う。

「2006年 『どうして勉強するの?お母さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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