五龍世界 WOOLONG WORLD: I霧廟に臥す龍 (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 273
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591132159

作品紹介・あらすじ

五頭の神龍の屍の上につくられたといわれる五龍大陸。とある山に廟をかまえる高名だが悪人面の道士のもとに預けられた少女ユギは、兄弟弟子の左慈とともに修行に励む日々を送る。ある日、追われている幼い少女をかくまったことから、ユギの日常は変わり始める。少女に嵌められた呪入りの枷の謎、追う金髪の青年牧師の目的は…?ときめきや興奮、感動の要素を多分に秘めた極上エンタテインメントシリーズ。書き下ろし掌編を収録して待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 五頭の神龍の屍の上につくられたといわれる五龍大陸を舞台にした、壁井 ユカコの中華系ファンタジー作品。

    『十二国記』や『守り人』シリーズに比べると、ちょっとライトで中高生向けの作品かなぁと感じます❗主人公のユギを余り好きになれなくて、読むのに最初は手こずりましたが、後半は結構盛り返してきて、予想以上に楽しむことが出来ました♫

    個人的には本編よりも、おまけの書き下ろし掌編の方が印象的でした❗今後成長したユギがどのように活躍するのか?ちょっと気になるので、このままシリーズを追いかけます❗

  • 中国風のファンタジー。
    コミカルで楽しかった。
    朴念仁の師匠、クールな兄弟子、そしてユギ。
    ぽんぽんとテンポのいい、3人のやりとりが楽しかった。
    おもしろいだけでなく、切ない現実があったり、心あたたまる愛情があったり。
    特に、後半の左慈には、きゅんとする。
    さんざん引っかきまわした龍人・珞尹のことなど、続きも気になるところ。
    続編があるようなので、そちらも読んでみたい。

  • 中華風な世界観で少女が成長していく物語。
    主人公が無垢であるがゆえに物事を深く考えず、周りが見えずに突っ走って迷惑をかけまくるという設定で、読んでいて多少イライラしましたが、今後の成長に期待します。

  • 中華ファンタジーなお話でした。
    多分、壁井さんの久々となるファンタジーものだと思われます。
    五龍大陸という大陸のとある山に廟を構えた道士(師匠)のもとにユギが預けられまして。
    そのユギが15才のとき町で西域の牧師、イルラックに追われた龍人の幼子、珞尹を廟に引き取るのです。
    しかし、この、珞尹が厄介なことに、いろいろなことを引き起こします。
    けれども、ユギが一生懸命になって事を収めようと必死になります。
    そのユギを、左慈や碧耀が支えます。
    未熟だが、“信念を曲げるな”という師匠の言葉を信じて、誇りを持って向き合うユギの姿がカッコよかったですよ。
    しかしながら。珞尹が謎のままである。

    2014.1.15(1回目)

  • 安心したいときの壁井さん。愛情を持つことなく進んでしまったが、読み進めるうちに人間味が溢れて最終的にはかわいいを爆発させる辺り、うまいなぁと。
    ところどころ冷静に想像するとグロテスクなシーンが多々あるが、主人公の真っ直ぐさはそれらを超えるためにあるではないかとも思える。
    続刊もののため疑問は多々残ったままだが、 キャラクター小説として読んでみたら、最後にはおもしろいものが見つかるかもしれないと期待している。

  • 近代中国をベースにした中華風ファンタジー。お転婆少女道士と彼女を取り巻く男性陣(イケメン)、と良くも悪くもお約束。
    わっと驚くしかけはないが、安定感のある面白さがありました。とにかくイルラックさんが不憫でならない……。
    まだ話は始まったばかりなので、人物紹介の面が強い気がします。続きを楽しみにしてます。
    とりあえず幼女返せええええ!

  • 少し前の中国が舞台のファンタジー。
    作品世界はしっかりしていて、最後まできちんと見通して書いたんだろうな、と思われる。細かな設定もみっちりと組み立てられてるなと思う。とても好きな世界。
    だけど、なかなか作品には入り込めなかった。
    師匠も左慈も、他のキャラクターも好きなんだけど、どうしても主人公のユギがダメだった。
    最後の方でいろいろ自覚してからはまだよかったんだけど、そこに至るまでの周りの見えてなさと聞く耳をまったく持ってないところが。
    正直読んでてユギのそこかしこにイラッとしたんだけど、二巻はその辺変わってるのかなぁ…。

  • 十二分に面白い
    捨て子のユギが困難に立ち向かうという、切って取ればよくあるサクセスストーリーと言うか、王道なのだが、会話を中心とした心情の描き出しが豊かで、ついついユギを応援してしまう。
    逞しさと、力強さを感じれます。

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著者プロフィール

第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。その他の著書に、『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち』(電撃文庫)、『エンドロールまであと、』(小学館)など多数。

「2009年 『NO CALL NO LIFE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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