黄金の丘で君と転げまわりたいのだ

  • ポプラ社
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感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591126912

作品紹介・あらすじ

作家・三浦しをんが、ワインのスペシャリストに入門。「情報を捨てよ、楽しくワインを飲もう」のススメ。

感想・レビュー・書評

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  • 三浦しをんのワイン入門。

    お酒は好きだけどワインの事は知らない出版社の編集さんも含めた丁稚と称する面々が、17回にわたって、ワインの指南を受けます。
    その様子を面白おかしく描いた部分と、先生の整理して書いた豆知識とで成り立っています。
    主な産地や葡萄の種類の名前などは、覚えても損はないでしょう。

    しをんさん、お酒なら何でも好きなんだそうで~
    試飲のときは口に含んだワインを吐き出すものなんだけど、それがもったいなくて飲んじゃう。これは丁稚のみなさん、同じ。
    しをんさんは名前を覚えられないというけど~表現力もさすがだし、テイスティングで上手く当てると、こっちまで何となく嬉しくなったりして。

    毎回、楽しそうに飲んでるけど~最後までろくにワインの名前を覚えられない丁稚たちの有様で、敷居が低くなるのはいいかもね。
    すごくたくさん実例が出ているので、飲める人ならいくつか買って飲みながらだと、いっそう楽しめるかも!
    リーズナブルな割りに美味しいタイプや、好きなタイプを見つける方法、プレゼントにどんなワインを持っていくかの決め方なども載ってます。

    私は高いワインを一度だけ飲んだことがありますが、これが複雑な味わいで、よくいう「革のような香り」とか「草原を渡る風がナンたら」とか、ああいうのが思い浮かんで、「本当だったんだー!」と感激したことがあります。

    アルコール分解酵素が少ないらしくてお酒は弱すぎるんで、ちょっとね‥うちにあるの、2年前のボージョレヌーボーだけで、これが飲んでみたら美味しくないので料理酒決定。
    いっそ赤玉ポートワインみたいなのが良いのかも?とスーパーで探し、小瓶のテーブルワインを買ってきましたよ。これがけっこう美味しかったです~この程度のから色々、楽しんでいくのも良いかもね♪

    • vilureefさん
      こんにちは!

      「2年前のボージョレヌーボー」
      笑ってしまいました。
      我が家もまったく同じです(^^;)
      料理酒には使えるのですね、いいこと...
      こんにちは!

      「2年前のボージョレヌーボー」
      笑ってしまいました。
      我が家もまったく同じです(^^;)
      料理酒には使えるのですね、いいこと聞きました。
      すっかりお酢になってしまっているかと・・・。

      ワインは好きですがほかに飲む人がいないので、なかなかボトルを開ける勇気がないのです・・・。
      2013/05/26
    • sanaさん
      vilureefさん、
      コメントありがとうございます~!
      レスが遅れてごめんなさい。
      「2年前のボージョレヌーボー」あはは、まったく同じ?
      ...
      vilureefさん、
      コメントありがとうございます~!
      レスが遅れてごめんなさい。
      「2年前のボージョレヌーボー」あはは、まったく同じ?
      どこがヌーボーなんだって話ですよね(^^;)
      置いたから熟成するということもなく‥
      でも酸っぱくはなってませんでしたよ。
      お料理に入れればそこはとなくコクが増したような~^^
      置いた場所によってもし酸っぱくなっていたらワインビネガーとして使えると思います♪

      ワインの味は私も好きなんです。
      飲める人がいるときにはグラスに半分ぐらい、食事しながら~ゆっくり飲むんですよ♪
      2013/06/12
  • 作家・三浦しをんが、ワインのスペシャリストに入門。「情報を捨てよ、楽しくワインを飲もう」のススメ。
    「BOOKデータベース」より

    岡元さんの解説がなかったらほんとーにぐだぐだのワイン本となったことであろう.
    しっかりとした解説があってこそのおふざけワイン道.ワインに変な名前つけたり、わけのわからない競争したり、バカにしてんのか!?と思う気持ちもありつつも、まぁ、これが世の現実だよなぁと思う.
    独特な表現に、憎めないなぁと思う三浦しをんの感性.

  • ・・・見事に、題名でやられた。
    「黄金の丘で君と転げまわりたいのだ」って、てっきり小説と思い、そして、しをんさんだし♪と思い、図書館で予約をぽちっとしたら・・・。


    まさかのワイン話…。
    おいー!!
    ワインーお洒落です・・・♪


    それでも、(未成年のため)ワインはまだ飲めないが飲めない人なりにも分かりやすく、そして楽しく書いてあったのでよかった(●^o^●)
    さすが、しをんさんです~♪

  • 面白かったー!
    全17回、三浦しをん先生がワインのスペシャリスト岡元麻理恵先生に教わって、楽しくワインを飲むエッセイ本。

    三浦しをん先生の他に、3名のポプラ社の社員さんが授業に参加する。

    この3名のキャラが立っていて面白い。
    どのセリフを誰が仰っているのか書かれていない場面も多いが、「これはKさんだな」「これは三浦先生だな」とわかってしまうキャラの濃さ。
    教室の混沌とした感じを整然と面白く描かれている。
    私はKさんの幻視が好き。

    授業では、自分の味覚や舌触りを言葉で表現する練習やクイズ形式での産地当てなど、読んでいて楽しい内容ばかり。

    さらに、さすが三浦先生といったところか、それぞれのワインの香りや味のイメージがしやすい。(ワインなんか片手で数えられる程度しか飲んだことがないのに!)
    あまりワインに詳しくない私でもイメージが膨らむ。
    その表現力は元からなのか、はたまた17回の授業で培われた「自分の味覚マップ」の賜物なのか……。

    どのブドウがどんな香りなのか、
    どこの国のワインから入るのがおすすめなのか、
    こういう場面では何を飲むべき?、
    料理とワインの合わせ方は?など、
    身近なワインの疑問も総解決。

    私のように「ワイン飲んでみたいけど詳しいことはわからなーい、ワイン選びのコツと有名どころの説明が欲しーい、飲んでもどこに注目したらいいのかわからなーい」な丁稚にぴったり。

  • ワイン初心者用読本として良し。
    読み進めるうち、とっても飲みたくなる。
    読み比べしたい〜!

    舌触り
    くろうしらずのぼん(ブルゴーニュ)vs
    島耕作課長時代(ボルドー)
    シャンボール・ミュジニー vs シャトーポンテカネ1999ポイヤック


    憂知らずの若妻 vs おしゃれなターザン
    シャトー・シャス・スプリーン2003
    ムーリ・アン・メドック クリュ・プルジョア・エクセプショネル vs
    モンテス・アルファ カベルネ・ソーヴィニヨン2006

  • ウンチクっぽくなく、単なるお酒好きの視点でワインについて知ることができる一冊。とっつきにくいなーとかよく分からない…と思ってるものだから余計にこういうわかりやすい目線で語ってくれてると嬉しい。
    しかし世の中には高いワインがあるなぁ…(;´Д`A一生飲むことないだろうけどいったいどんな味がするもんなんだろ。

  • 読みながらメモを取ったりはしていないので、今後使えるワインの知識を身につけたということは特にないんですが。香りはすべて比喩であること、いろんなものの香りや手触りに日頃から触れること、がワインを表現するのには大事なんだなって思って、ワインの国の人(フランスかな…)がワインを楽しむのってそういう風に日々の生活を愛おしんで生きることなのかなぁと思って興味深かったです。
    わたしも1本数万するようなワインの香りや舌触りを1度ぐらい体験してみたい。そう思って道に咲いている花の名前と香りを気にするようになりました。

  • お酒大好き!・・・な、しをんちゃんとポプラ社のキャラの濃い編集さんたちが、岡元先生のワイン講座で修行に励んだ記録です。
    私はもっぱら梅酒か焼酎なのです。
    ・・・が、ワインも飲めるようになりたいので、ワイン初心者の丁稚たちと一緒に講座を受けている気分でふむふむ読みました。

    ワインというとなんだか身構えてしまって、迂闊に近寄れないイメージでした。
    知識がないと手を出しちゃいけないような・・・。
    ですが、しをんちゃんのおかげで、いい意味で敷居が低くなりました。
    気心の知れた仲間と楽しくわいわい語らいながらワインを楽しめばいいんだ!

    しをんちゃんがテイスティングしたワインにつけたあだ名がおもしろいのです。
    例えば「和風老舗旅館の楚々とした若い女性」とか「苦労知らずの坊」とか「オダジョー」とかw
    なんとなくワインの持つカラーがイメージできるし、何より親しみが持てるのです。
    岡元先生の解説編も「ワインを楽しむときにこんなことを知ってるともっとおいしく飲めるよ」という感じで書かれています。
    気軽にワインにトライするきっかけになる1冊でした。

    ・・・それにしても、取材のたびに数本のワインを空にする、丁稚たちの胃袋に驚かされます。
    しをんちゃん&ポプラ社編集部おそるべし!!

  • 若いころにちょっと非行に走った人が、大人になって酸いも甘いも噛みわけた人格者になるよなもんだな、ワインって、なんだか人間みたいである。

    「ヨーロッパ人は成功すると、絶体にと言っていいほど、ワイナリーとブドウ畑を欲しがるんですよ」

    シャンパンと名乗れるのは、シャンバーニュ地方でAOC(原産地呼称管理)の厳しい規定をクリアした発泡酒ワインだけ。シャンバーニュ地方以外で作られるのはスパークリン・グワイン。

  • 直木賞作家三浦しをんが「ワインのスペシャリストに入門。「情報を捨てよ、楽しくワインを飲もう」のススメ。」
     
    ワインについて知りたいけど教科書は読みたくない人に軽くて面白いエッセイがぴったりだと思います。 ワインをいちいちキャラ設定していくところとか親しみやすくて覚えやすくなるな、と。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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