「リベンジする」とあいつは言った (ノベルズ・エクスプレス)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 103
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591126028

感想・レビュー・書評

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  • イライラしていてつい意地悪してしまう事ってある、調子に乗って、ひっこみがつかなくなってしまう事ってある。それを認めて挽回しようともがく主人公。それは分かる。
    が、いじめられる側の少年に今ひとつ感情移入できなかったなあ。

  • 最初のメガネをほうりあうシーンは気持ちがざわついたけど、すぐに切り替わり、読み進めることができた。

    初めはびくびくで江本のいうことを聞いていたけど、だんだん彼のことを理解するようになり、友情と気づかないまま、心が近づいていくのがいい。

    江本の父さんもよかったあた。

  • バニラがかわいいなと思った。

  • 「ぼくたちは転校生の江本のメガネを悪ふざけで割った。そのせいで江本はケガをして入院した。きっかけを作ったぼくは病院に行ってあやまった。すると江本が「沢田君、ぼくがこのまま泣き寝入りすると思う?必ずリベンジするよ」といった。それから江本との奇妙な関係が始まった。」

    一緒に過ごすうちにわかる、相手のこと。
    主人公は小6

  • 全体的にさわやかにまとめられていて、物語としては読みやすいかと思います。ただ、実際にいじめ行為がこのように大円団でまとまるのかと考えると、少し現実的ではない印象を受けました。

  • 復讐せずに友達になったところがほっこりした。

  • アレルギーの湿疹にイライラしていたぼくは、転校生の江本くんのめがねを友達と投げ合い壊してしまい、そのせいで江本くんは骨折してしまう。ひとり病院に行ったぼくに江本くんは「リベンジする」と宣言するのだった。

    衝撃的なタイトルに主人公はいじめる側だと知り、重い話なのではないかと少し尻込みしました。しかしいざ読んでみると、軽やかな文体に誘われるように読み進めていったのです。
    もちろん内容的には重いものを含んでいます。その時はちょっといらついてたから、ちょっとしたからかいのつもりだったこと。それが相手をけがする原因を作ってしまったこと。クラス全体がそのことを隠そうとしたこと。自責の念から江本くんの元に行こうとするも、誰も同行しようとしなかったこと。それらはぼくの心に重くのしかかります。
    しかしそれに対する江本くんは、実に軽やかにぼくに対して「リベンジ」を宣言してあれこれと用事を言いつけるのです。そこで始まるふたりの奇妙な関係。
    結果として江本くんとぼくのふたりは、時間を共有することが増えます。そのためぼくは学校では見られなかった江本くんの様々な姿を見ることになります。そして時間を共有することは体験を共有すること。ペットのバニラの誤飲事件、トイレに閉じ込められる事件などを通じてふたりの関係性が変わっていく様が書かれます。
    そして垣間見える江本くんの家庭の事情。
    それらを通じてぼくにとっての江本くんの存在意味は変わっていき、江本くんの気持ちも変わっていきます。そして江本くんの「リベンジ」の行く末は?
    重い話にも目を背けず、それでいながら小学生男子の奇妙な関係性を軽やかに描き切った読み応えのある一冊です。

  • 沢田は山下と橋口一緒に江本の眼鏡を奪って、キャッチボール?みたいな事をしていた。途中で沢田は江本の眼鏡を落としてしまった。そこに、林さんが走ってきて、その眼鏡を割ってしまい、そのせいで江本は帰りに、段差で転んで、骨折してしまった。
    沢田は江本の病院に見舞いに行った。
    (えらい!)
    それからは、沢田は江本の病院によく見舞いにいくようになった。
    そして、解決へと向かっていく…………。
    (イジメはやっぱりいけないよな~。これからは、イジメられている人がいたら、助けてあげよう!)

  • 誰でもイジメの加害者になるけど可能性がある。彼をイジメてしまった僕は、とても後悔して、罪悪感も感じるとても心優しい子でした。そのココロがあれば皆イジメをやめられると実感しました。

  • 子供の本を何気なく手に取って読み始め、気になって最後まで。
    いじめがテーマの子供向けの内容だけど、最後は明るくいい形の終わり方。いじめのきっかけって確かにこういう感じなんだろうと思うけど、なかなかこの本のようにいい方向に向けるのが難しい。
    罪悪感でもやもやした時に行動する勇気とか、いじめに直接関わってなくても注意や報告する勇気とか、こういう本が助けになればいいなと。

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著者プロフィール

児童文学作家

「2018年 『もう逃げない!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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