ぼくがバイオリンを弾く理由 (ノベルズ・エクスプレス 2)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 203
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591105337

作品紹介・あらすじ

バイオリンをやめようと決意した夏、1枚の楽譜と出会ったことから、少年の運命は大きくうごきだした。-夢を追い求めるあなたに贈る物語。第1回ポプラズッコケ文学賞入選作。

感想・レビュー・書評

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  • 音楽が聞こえてきそうな本やったなぁ♪
    イラストも素敵でバイオリンを弾くイラストはすごく気持ちよさそうやった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「すごく気持ちよさそうやった」
      目で見て音を感じるコトが出来るって素敵ですね!
      「すごく気持ちよさそうやった」
      目で見て音を感じるコトが出来るって素敵ですね!
      2012/09/19
  • 何気なく手に取って読み始めたら、一気に最後まで読み切ってしまいました。
    ひと夏の少年の成長物語。
    従姉のおねえさんのちゃきちゃきしたところがすてきでした。
    読後、清々しい気持ちになれる1冊です。

    スカイエマさんの挿絵が、また素敵です。
    登場人物たちのいきいきとした表情を、より一層引き立てているように感じました。

  • 「ぼくがうそをついた」の姉妹編だそうです。といってもこちらは15年前の作品になります。「ぼくがうそをついた」の中で、戦争で息子を亡くしたタヅさんと本編の主人公であるカイトくんとの交流が描かれており、あ~こういうことだったのねと思わずにやり。バイオリンのコンクールで落選し本選出場ならなかったカイトの音楽に対する真摯な取り組みや考え方、多分に天才的な才能を持っているカイトの多感な時期に訪れるジレンマと周りの大人たちの寄り添うような対応に感動。「ぼくがうそをついた」と合わせて読むのが良いかと思います。

  • 「バイオリンをやめようと決意した夏、1枚の楽譜と出会ったことから、少年の運命は大きくうごきだした。-夢を追い求めるあなたに贈る物語。第1回ポプラズッコケ文学賞入選作。」

  • 2020年10月24日
    再読。
    こんな腕前に私もなりたい。
    音楽家はアスリートに匹敵する体力がいると、先生から聞いたばかり。
    体力や、テクニックや、集中力や、自信の無さやいろいろなことが挫折を招いてしまう。
    それらに打ち克つ気持ちの強さ、立ち直る強さが大切なのだろう。
    そうして美しい音が頭の中に響いてくる。

  • 読むのは2回目。
    暖かい物語。
    疲れた時とか読みたくなる。

  • 最近、BLで音楽家の出てくるものを読んだため、図書館でタイトルに目が留まり、借りた次第。ポプラ社主催の賞の受賞者らしいです。広島から神戸へ転校してでもバイオリンを弾いていた主人公が、コンクールで審査員受けする演奏が出来ず、審査員受けした演奏をした同門の子が決勝に残った事で、すっかりバイオリンが弾けなくなってしまう。その後の、広島の原爆に対する市民の気持ち、残された被爆者遺族の感情と、主人公の気持ち、上手く書けていた。けれど、このクオリティのサイト小説は結構ある。だから、サイト巡りは止められないのだ。

  • 自信があったコンクールの本選に進めなかった事で挫折を味わい、そこから立ち直る少年の成長物語。出てくる人が皆いい子いい人。主人公の少年がまだ小学生なのに、冷静に物事を考えられる力があるのが凄い。素直だし。周囲の対応に恵まれたこともあるけど、元々が心映えのいい子だったから挫折から立ち直るのも早かったのではないかな。

  • バイオリニストの少年。コンクールの選にもれたことでバイオリンから離れていく…。
    淡々と描かれる少年のスランプに寄り添う周囲の人々が温かい。ナギネエ、カンナ、タヅさん、ヒロム、浦島さん…どれも少年カムイの成長に大切な存在。
    描かれる音やメロディのような表現が音楽がモチーフの物語として心地よく、活字だとぎこちなさを感じるような関西弁や広島弁が、旋律をともなってイキイキと聴こえてくるよう。
    好きだなぁ、この文体の流れ。

    あ、もうひとつ。スカイエマさんの挿絵は、ど真ん中ストライク。この世界観をさらに彩ってくれています。こちらも好きだなぁ。

  • スカイエマさんの挿絵に3割アップされてるかもしれませんが(笑)

    バイオリンを続けるかどうか逡巡する少年の気持ちが
    細やかに描かれていて、
    なおかつ読みやすく、
    小学生〜中学生向けの良い音楽小説になっていると思います。
    いろいろと細かく悩む様子も年頃の子どもの共感を得るかも。

    まあ、ちと出来過ぎくんではあるけれど、
    それも気持ちよい範囲で、アリだろうと思います。

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