ワルガキとひとりぼっちの超能力者 (ミステリー&ホラー文学館 5 地獄堂霊界通信)
- ポプラ社 (1997年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591053928
感想・レビュー・書評
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おもしれ~~~!!!
感情の波がすごく丁寧に描写されてる……子ども時代触れていたかったな……児童書すごい……大人も楽しめる…… -
最終巻の決戦の前の、ひとつインターバルを置いた話。
初読の時は辛さを大きく感じたけど、何度か読んだ今は、爽やかさの方が強いです。
こうして大きな切っ掛けで転進したら、よい方向に向かっていくことと云うのは、きっと一杯あるんだけと思う。
思うけど、その切っ掛けになることは、やっぱり覚悟がないと駄目だよなぁ。
大きくはなくても、何らかのきっかけになれる自分になれればいいなぁ。
で、問題の、前嶋先生の描く竜也兄が黒髪になった本(笑)
いやー、最初に見た時は衝撃の余り息が止まるかと思いました。
誰この健康的な人は…!
竜也兄は男気溢れる人だけど、午前中は低血圧で半死人じゃないと竜也兄じゃないっ!と相方と息巻いていましたが、今回すごく久々に再読した結果「これはこれでいいんじゃね? というか、竜也兄らしいかも。少なくとも今回の話では」と思い直しました。
「死に部屋」の竜也兄はあの白髪の竜也兄じゃないとヤだけど、こっちの竜也兄は、上院の竜だよなぁと思いました。
さて、次はいよいよ決戦です。
見守りながらも辛さを押さえながらも、見守る竜也兄と同じ気持ちで、子供たちを見送らなくては…。 -
おじさんの家の3男は、兄と同級の繊細な子。
そしてクラスメイトを目の敵にしているが、されてる少女は
ただの引っ込み思案な普通の子。
なぜ見るといらいらしてくるかと言えば、同族嫌悪のため。
丁度こういう時期ありました。
人とは違う、そんなにはなれない、と。
結局自分は自分なんだと気が付くのに、結構時間がかかったり
そのまま何事もなく生きてきたり。
悩むより、好きなようにすごした方がいいのですが
そこまでの葛藤も、成長段階ですよね。
しかし今回は兄弟そろってすごかったです。
全校生徒お呼び出し(笑)
しかも最後のおじさん所の長男次男置手紙。
気が付いていないだけで、案外周囲に大切に思ってくれている人はいるもの。
それを探すのも、また幸せ、です。