文明化の過程・上 〈改装版〉: ヨーロッパ上流階層の風俗の変遷 (叢書・ウニベルシタス 75)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588099267

作品紹介・あらすじ

食事作法や礼儀・振舞の変遷を綿密にあとづけ、自己抑制の深化・拡大を社会構造との連関のうちに展望。文明化の長大な波動をとらえる。第1回アドルノ賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    <上>
    第1回アドルノ賞受賞。
    食事作法や礼儀・振舞の変遷を綿密にあとづけ、自己抑制の深化・拡大を社会構造との連関のうちに展望。
    文明化の長大な波動をとらえる。

    <下>
    第1回アドルノ賞受賞。
    食事作法や礼儀・振舞の変遷を綿密にあとづけ、自己抑制の深化・拡大を社会構造との連関のうちに展望。
    文明化の長大な波動をとらえる。

    [ 目次 ]
    <上>
    第1部 「文明化」と「文化」という概念の社会発生について(ドイツにおける「文化」と「文明化」の対立の社会発生について;フランスにおける「文明化」の概念の社会発生について)
    第2部 人間の風俗の独特の変化としての「文明化」について(「礼儀」という概念の歴史について;中世の社交形式について;ルネッサンスにおける人間の振舞いの変化の問題;食事における振舞いについて;生理的欲求に対する考え方の変遷;洟をかむことについて;つばを吐くことについて;寝室における作法について;男女関係についての考え方の変遷;攻撃欲の変遷について;騎士の生活)

    <下>
    第3部 ヨーロッパ文明の社会発生について(宮廷社会に関する概観;絶対主義の社会発生に関する簡単な前置き;中世における社会発展の仕組みについて)
    まとめ 文明化の理論のための見取図(自己抑制を迫る社会的圧力;長期的視野への強制と自己抑制の拡大;対照の幅の縮小、変種の増大;戦士の宮廷化;衝動の抑制・心理化と合理化;羞恥心と不快感;上流階級の団結強化・下流階級の上流への進出の激化;全体的な展望)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 私の原点は「キン肉マン」だと思っているけれど、成人してから読んだのに同じくらい影響を受けたと思う。もちろん、難解だし(私にとっては)、内容のすべてを理解しているわけじゃないけど、賛同していい主張だと分類してる。
    ものすごく個人的な表現をしていいなら、「愛がある」。
    中世史の先生の話では原文で読んだ方が分かりやすいとのことだったので、いつか読んでみたいな。ゼミ(教授の専門は中国史)の教材だったから出会ったけど(基本的にはウェーバーを読むゼミ)、すごく出会えてよかったと思ってる本の1冊。

    、、、ハーバード食わず嫌いが決定した瞬間かも 笑

  • 個人や集団は自らの感情・衝動・攻撃性をコントールする行動様式を歴史を通じて獲得していく。文明化。上層の社会(宮廷社会)で成立した。上層と下層を区別する手段にもなった。ノルベルト・エリアス『文明化の過程』1935

  • 佐伯啓思西欧近代を問い直すから

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著者プロフィール

(Norbert Elias)
1897年、ブレスラウ生まれのユダヤ系ドイツ人社会学者。地元のギムナジウムを経てブレスラウ大学に入学、医学や哲学を学ぶ。第一次世界大戦では通信兵として従軍したのち、ハイデルベルク大学でリッケルト、ヤスパースらに哲学を学び、アルフレート・ウェーバー、カール・マンハイムの下で社会学の研究に従事する。その後、フランクフルト大学に移り、マンハイムの助手として働くが、ナチスに追われフランスやイギリスに亡命。1954年、57歳でレスター大学社会学部の専任教員に任命される。レスター大学を退職した後にガーナ大学社会学部教授として招聘される。レスター大学では数多くの有能な若手社会学者を指導し、社会学、心理学、歴史学などの該博な知識に裏打ちされた独自の社会理論を構築する。日本語訳に『文明化の過程』『宮廷社会』『死にゆく者の孤独』『参加と距離化』『モーツァルト』『社会学とは何か』『スポーツと文明化』(共著)『時間について』『ドイツ人論』『諸個人の社会』『定着者と部外者』(共著)『シンボルの理論』(以上、小局刊)があり、その他にも英語とドイツ語で書かれた数多くの論文がある。1977年、第1回アドルノ賞を受賞。ドイツ、フランス、オランダの大学からも名誉博士号や勲章が授与されている。1990年、オランダで93年の生涯を終えた。

「2017年 『エリアス回想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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