小説で読む憲法改正: 僕と三上さんと柳田先生の放課後

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  • 法学書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784587037871

作品紹介・あらすじ

17才の主人公が、クラスメイトの女子高校生に触発され、憲法を学ぶ成長物語。話題の憲法改正が、ライトな恋愛小説で学べる本。

感想・レビュー・書評

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  • 小説としては好き好きありますが、憲法とは何かという入口としてはとても良い本だと思います。

  • 登場人物のキャラが、あまりに変で、どうしても小説としては読めなかったけど、くだけた調子の憲法解説本としては面白い。
    私はとことん護憲派なんだけど、護憲派が何を怖がってるのかも、とっても解り易く解説してあった。

  • この本を読んで自分がいかに憲法について分かってないか分かった。
    日本国憲法は厳密にいえば、日本人ではなくアメリカ人が作ったものらしい。もちろん、少しは日本人が加筆・修正した部分もあるようなのだけれども、根本的にはアメリカ人が作ったものだとのこと。だから、現在の日本の憲法はアメリカから押し付けられたものだから無効だという人もいるらしい。これは結構驚愕だった。てっきり、日本人が戦争の行いを反省して作ったものだったのかと・・・。
    後、自衛隊は九条に違反している可能性があるということも初めて知った。長沼事件という自衛隊が九条に反しないか争われた裁判があったようなのだけれども、棚上げされたらしい。解釈でOKということになってるようなのだけれども、そこまでいくとなんでもかんでも解釈でOKにできそうな気がするなぁ。実際、集団的自衛権も解釈でOKにしようとしているようだし。
    後、諸外国の軍の人数にも驚いた。北朝鮮でも110万人いるんだとか。アメリカは157万人で中国は229万人、ロシアは96万人で韓国は64万人とのこと。たいして、日本は22万人だそうだ。こりゃ責められたら負けるな。アメリカが作った憲法のせいで多くの軍が持てないのだから代わりに守ってくれというしかない。
    それにしても、近いうちに憲法改正の国民投票が行われるのだろうか。その時が来る前にもうちょっと憲法の勉強をしておいたほうがいいのかもしれない。
    なお、小説のほうはかなり稚拙に感じた。"がーーーーん。がびがびーーーん。"なんて表現がでてきたときは思わず本を投げそうになった。キャラクターの性格もいろいろ破綻している。サトラレか! と思わず突っ込みたくなる箇所が多々あった。それと、現実にある話なのに別の名前を使っていて混乱した。安部総理の立場の人を原総理としているのはともかく、自民党を民自党とまではする必要なかったんじゃないかなぁ。調べてみたら民自党って過去に実際に存在していた党みたいだから余計に。

  • ○弁護士で法律関係の著書の多い木山氏の著作。
    ○「憲法改正」をテーマに、日本国憲法についての解説を中心として、憲法改正、解釈改憲等の検討について、わかりやすく解説したモノ。
    ○小説としては三流だが、法律論の解説としては分かりやすい。
    ○憲法を分かりやすく理解するという観点では、オススメ。(ただ、法律論を下手に登場人物の会話に盛り込まなくても良いのかなと思った。)

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著者プロフィール

青山学院大学法学部教授、鳥飼総合法律事務所 客員弁護士

「2023年 『新・税務訴訟入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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