旅がなければ死んでいた

著者 :
  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584139219

作品紹介・あらすじ

失恋と過労で、心身ともに瀕死……命からがら出発した、アラサー・独身・彼氏なしの世界一周ひとり旅。行き詰まり・生きづらさを感じているすべての人を、打開と気づきの旅路へと連れていく奇跡の旅行記。
やりがいのある仕事、好きなものに囲まれた暮らし。不満はないのに不安になるのは、生きにくさを感じるのはなぜなのか。過労で吐血し、心を病み、恋人にフラれる。
どんなに努力しても幸せになれないことに疑問をもち、逃げるように日本を飛び出した。
「自分と違う価値観で生きるひと」に出会う世界一周の旅で、彼女が見つけた幸せに生きるための「気づき」とは。
モンゴルでは乗馬を習い、トナカイ遊牧民を探しに山を越え、谷を越え、尻が割れ。
ギリシャのヌーディスト・アイランドで、全裸のテント暮らし。
禁断の王国と呼ばれるムスタン王国で、本物の王子さまに謁見。
チベットの聖地カイラス山で、天空の曼荼羅に出会う。
ケニアのスラム街で、地元アーティスト集団と密造酒を飲みまくる日々。
ナミビアの先住民と交流するために、半裸でコスプレした結果、ゴミ袋に入れられて。
ブラジルのUFOが飛来するスピリチュアルな街でもハプニングに巻き込まれる。
ペルーのアマゾンで、強力な幻覚剤を飲んでシャーマンの儀式に挑む。
アメリカではおっぱい丸出しで自転車に乗り、数千人の全裸集団と街中をパレード。
そして世界一周の最後の街・ロサンゼルス。誰もが予期しなかった旅の結末が訪れる。

感想・レビュー・書評

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  • 出国直前に恋人にフラれた、アラサー独身彼氏ナシが傷心のまま旅に出て、いろいろな出会いを通して立ち直り、成長し、恋に落ちて結ばれる旅行記

    私はそこまで勇気はないからなかなかひとりで海外に、ましてや世界一周などにチャレンジしようとは思わないです…^^;

    けれども旅のエッセイなどを読んでいるとちょっと行ってみたいなという気持ちにもなる
    もっと若くて自由があったらなどと考えてみる…w

    この本だから?この人の性格?この人の作風?旅行記なので旅の話はもちろんありますが、下ネタが多い…
    そこまで下ネタ必要かな〜(・・;

    • 1Q84O1さん
      かなさん、こんばんは♪
      異国の地は不安でいっぱいなのでまずは練習を兼ねて国内からですかね…w
      国内だったら安心して楽しめるかもw
      かなさん、こんばんは♪
      異国の地は不安でいっぱいなのでまずは練習を兼ねて国内からですかね…w
      国内だったら安心して楽しめるかもw
      2023/10/03
    • kuma0504さん
      異国の地は、最初の旅以外はおそらく30回ほど、全部1人で旅していますが、年末年始もする予定ですが、いいですよ。気楽で。是非!
      異国の地は、最初の旅以外はおそらく30回ほど、全部1人で旅していますが、年末年始もする予定ですが、いいですよ。気楽で。是非!
      2023/10/09
    • 1Q84O1さん
      クマでは旅好きなんですね^_^
      しかも30回ほど!
      凄い!
      確かに一人旅の気楽さはいい感じですね
      年末年始もお気をつけて楽しんで来てください...
      クマでは旅好きなんですね^_^
      しかも30回ほど!
      凄い!
      確かに一人旅の気楽さはいい感じですね
      年末年始もお気をつけて楽しんで来てくださいね♪
      2023/10/09
  • 結婚式に意味を見出せなくて/坂田ミギーの水曜連載「ミレニなのでアル」第八回 | TABI LABO
    https://tabi-labo.com/293006/migi-sakata-8

    旅がなければ死んでいた | 株式会社 ベストセラーズ|KKベストセラーズ
    https://www.bestsellers.co.jp/books/monograph/5d104ac47765615070020000

  • バックパッカーのバイブルと呼ばれる本がある。正統派が沢木耕太郎さんの「深夜特急」や小林紀晴さんの「Asianjapanese」。きわもの系がクーロン黒澤さんやら石丸元章さんらの本、と言うのが私の認識。この本は後者にカテゴライズ。

    女性の旅本は読んだことないがどんなだろう?下ネタ満開の著者の世界一周の話は面白かった。文章もワードのチョイスも面白い。裸になり過ぎだけど。バーニングマンの映像をみたことあったので羨ましかった。

    とにかくめっちゃ簡単にまとめると失恋がスタートで結婚がゴール。男性の旅本にはない感じだと思った。この本、絶版ではないが品切れらしい。京都の図書館でリクエストしたのだが、遠く鳥取の図書館からやってきていた。それもなんか感慨深い。

    「学校や仕事を休んだり、辞めたりして、長旅に出ることも、今は世捨て人だ、人生の落伍者だと揶揄されるけど、そんなの超ナンセンスだし、こういう「当たり前」も、率先して時代錯誤としていきたい」

    同感!自分の価値観を大切に!そして人は変わる!

  • 旅先のセレクトが素敵
    チベット、ギリシャ ガウドス島、ポートランド

    失恋から始まり旅の最後には最愛の人との出会い

    同じような毎日を過ごしているので、ミギーさんの旅本からエネルギーをもらった。
    世界にはこんなに不可思議な場所で溢れているんだなあと思った。パッケージ化された海外旅行ではなくて奇なることやハプニングの中に自分を置いて、本当に自分がどのように感じるか変化していくかを楽しむ余裕があるように思う。
    リミッターを大きく外せる強さがあると思った。

    31歳というエネルギー、体力、気力もある年にこれほどまで濃くて深い体験をできたことはなんて大きな財産なんだろう。

    最後には、最初に大きく傷つけられた恋という感情をきちんと認めて向き合って、犬顔さんと関係を構築できているのが幸せでよかった。

    自分が何をしたいかわからないとき、ただ好奇心に従って身体をその場所に運んでいくというのはいいのかもしれない!

  • 旅に出たくなる最高の読書体験。コロナ禍で出国もままならないストレスを少し軽減させてくれる。そして、「私、やっぱり旅が好きだな」って思わせてくれる一冊。
    この本では、お手軽に作者の旅に同行できた気分になれる。もちろん、「やっぱり体験しなくちゃ分からないなー」ってところもあるんだけど、でも絶対自分じゃ行けないところも含まれているから、すごいオトク!
    旅のきっかけは『人生に行き詰った』こと。だから価値観をアップデートする旅にする、と決心して
    本当に、ちょっとした観光では訪れられないような場所に乗り込んでいく作者は本当に思い切りがよくてすごいなぁー、と尊敬。
    作中でしきりに「人見知りだから…」と語っているけど、本当か!?と疑いたくなるくらい勇猛果敢にコミュニケーションとっていて、かっこいいなぁーと思った。それから英語はきちんと勉強しようと決心。

    とくに最近は自分の人生に「行き止まり」感を感じてしまっていて、だからといってやりたいこともない…。旅に出る作者にはすごく共感できたなぁ。
    だからなのか、所々で感極まってしまったよ。
    本当に最高だった。

  • なんとなく、ほんとになんとなく生きづらい私の今の生活を抜け出すには旅は良いのかもしれない。本を読んでいるうちに彼女と一緒に世界を回ってる気分になった。自分がいかに狭くて型にはめられた考えしか持っていないかを思い知らされた感じ。世界は広いなぁ。大学生の時間がある今、海外に行きたいなぁ。

  • 人生は一度きり。
    なにもしないで後悔するより、
    やりたいことを思いっきりやって
    後悔する方がイイって思えるエッセイです。

    バックパッキングや
    ヒッチハイキングに憧れる人は多いと思います。
    しかしその中でも、実際に行動に移せる人と、
    そうでない人に二分されるんじゃないでしょうか。
    その差はどこから生まれるのでしょう?
    たぶん思い切りの良さや、
    楽天家かそうでないかによるのでしょうね。

    旅にロマンは感じるけれど、
    良いことばかりに巡りあうわけじゃなく、
    きっと嫌なこと、辛いことも
    たくさん起こるんだろうなぁ・・・
    なんて悲観的なことを少しでも思ったら、
    それは旅に向かない性格の人なのでしょう。

    著者は社畜化されて打ちひしがれていた心と、
    失恋によって打ちのめされた思いをバネに、
    エイヤッとばかりに世界一周の旅に飛び出します。
    そのバイタリティはうらやましいかぎりです。
    崇め奉りたいくらいです。

    自分はどちらかというと出不精なので、
    本書を読んで疑似体験させてもらいました。
    とくにアフリカバーンのお話が感慨深かったのですが、
    ほかにも気になる国や場所がたくさん紹介されていて
    できれば自ら訪れてみたいけど、でもやっぱり面倒だし。。。



    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 坂田ミギーさん。

    広大な大地の中で、全裸の後ろ姿がインパクト大!な旅本。

    私と同年代の女性が、失恋や仕事への行き詰まりから旅に出て、そこで見えた世界を伝えてくれている。

    旅先のチョイスが興味深く、オーカス島のパーマカルチャーやポートランドの「シティ・リベア・プロジェクト」など、面白い取り組みをしているところにも足を運んでいて、さすが広告の仕事をされていた、バリバリにできる女性なんだろうなと思いつつ。

    全体的に裸が多くて(笑)親しみやすい人柄も持ち合わせているのが、さらに素敵な女性だな〜と思った。

    チベット「コルラ」やギリシャの裸島、「アフリカバーン」は私も行きたい!って心震えた。純粋に、こういう情報は一体どこで手に入れるんだろう?

    そして最後に怒涛の恋話(笑)でも、鉄のパンツを履いて長旅をして、最後に運命の人に出会えたというのは、人生なにがあるかわからないの最高事例だと思う。

    旅をすると、自分の帰る場所にも向き合う機会になる。いろいろなものを自分の目で見て、触れて、聞いて、感じて、思考する。

    そこで染み渡った自分の価値観や人生の糧は、場所を選ばず、どこにいようが自分のその後の生き方を支えてくれる。

    旅に出たいな〜。

    順調に?恋愛結婚をして、早くに妊娠・出産をして。2児の母になり、生活はこども中心。「結婚」とか「夫婦関係」に昭和や平成をひきづって生きてきてしまったけれど、第二子出産後にバラバラと崩れていった。

    しんどくて、自分というものが無価値のように思えて。

    そんな価値観を自分で選ばなくていいんだ、と殻を破けてよかった。この本にも書いて合ったけれど、自分の小さな世界の当たり前は、いつでもいつからでも変えていける。

    次に旅に出たら、私は何を想うんだろう。

    日常と、非日常は交互に続いていく。旅には終わりがあって、いつか日常になって行くのだろうけれど。日常をさらにアップデートできるワクワク感が常に旅にはある。

    10年前のバックパックはまだ使えるよ!?

    あー、旅に出たい。まだ見ぬ人が、景色が、きっと私を待っているよー!!!!

  • 旅旅行記でベスト。下ネタ全開のくせに品があるのは日本語が美しいから。

  •  著者があとがきでまとめている。「出国直前に恋人にフラれた、アラサー独身彼氏ナシが、傷心のまま旅に出て、いろんな出会いを通して立ち直り、成長し、旅の最後の街で、恋に落ちて結ばれた話」。
     トナカイ遊牧民ツァータン、ガヴドス島、ムスタン王国、カオコランド、アフリカバーン・・・・・。世界はまだまだ不思議に満ちていて、そして僕の知らない幸せな、楽しい時間を過ごしているたくさんの人がいる。えっ、そんなところがあるの? なに、そのイベント? というのがこれでもかと。そして著者は脱ぐ。ギリシャで、ナミビアで、南アフリカで、アメリカで。すぐ全裸になるのである。世界中、こんなにも全裸で過ごせる場所やイベントがあるのにもびっくり。世界は広いし、僕の常識なんて僕の周り半径1000Kmくらいでしか通用しないんだ、きっと、と思わせてくれる。いろんな人がいて、それがいいって思わせてくれる。この星はとっても豊かだ。

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著者プロフィール

旅人経営者、クリエイティブディレクター、エッセイスト。年間旅行日数100日以上の旅マニア。福岡県出身。広告制作会社、博報堂ケトルを経て、株式会社こたつを設立。学生時代にうつ病を患うが、回復期にインドを旅した衝撃で寛解。31歳で「人生このまま走っていっても幸せじゃないぞ」と自分の価値観の限界に気づき、世界一周の旅へ出発。旅の途上で出会った、アフリカの孤児・貧困児童と女性へのサポートを目的としたアパレルブランド「SHIFT80」ファウンダー。現在はキャンピングカーをモバイルオフィス&家として、日本各地を旅しながら働くスタイルを実践中。著書に、世界一周の旅を機に立ち上げたブログ「世界を旅するラブレター」をまとめた『旅がなければ死んでいた』(KKベストセラーズ)、『恋が逝き旅がはじまり愛が来る』(こたつブックス)がある。

「2022年 『かわいい我には旅をさせよ ソロ旅のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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