テレビの金持ち目線―「生活保護」を叩いて得をするのは誰か (ベスト新書 384)

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584123843

感想・レビュー・書評

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  • 事実を伝えず、貧困層同士を争わせようとするマスコミ、財界からの票田を見込む政治家、国民の「口減らし」を狙う官僚。それ以外にも、テレビのキー局が東京にあり、「東京目線」であることや、アルコール、パチンコ依存症を生み出すCMを大量に放送しているなど、テレビの問題点も挙げられていて興味深かったです。収入が最低生活費に満たない人は、申請すれば差額が支給されるというのも、本来ならもっと知らしめるべきだと思いました。

  • 生活保護関連については一般的な情報が書かれているのみ。それをもとにいいがかり的にテレビ局の社員やコメンテーターにけちをつけるだけの本。結局、生活保護を叩いて喜ぶ人と同じようなタイプの人向けの本と言える。

  • 金持ちは「愛国」を言う割には「日本に税金を納めようとしない」「外国のブランドを買いがち」という指摘はまさにその通り。言いにくいことをよくぞ言われました。

  • 最近厳しい目を向けられている生活保護だが、今の世の中誰がいつ受給する立場になってもおかしくはない。誤解や偏見を受けている生活保護の実状やメリットについて、正しい認識を持つために多くの人に読んでもらいたいと思った。特に政治家の人たちには、本書を読んでもう一度違った角度から生活保護を捉え直してほしい。治安維持や疾病予防、国際的なイメージの向上など、政治的なメリットは多くあるはずだ。

  • 和田秀樹『テレビの金持ち目線-「生活保護」を叩いて得をするのは誰か』ベスト新書、読了。著者はバッシングにNOだ。叩くことは、暮らしづらい世の中を必然させるだけで、貧困層を締め付けて喜ぶのは裕福層。本書は生活保護の実態を多面的に紹介すると共にバッシングに潜む病理を明らかにする。

    著者のブログによる内容紹介。

    http://ameblo.jp/wadahideki/entry-11351743577.html

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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