新書791地球はもう温暖化していない (平凡社新書 791)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582857917

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/684980

  • IPCCは二酸化炭素排出量削減のための会議。
    エネルギー深海貯留節。
    第5次報告書で改訂版ホッケースティックを説明している。
    クライメートゲート事件
    データ加工になれているため、改ざんに無神経になったのではないか。
    サンゴは海水変化に対して適応力がある。島は沈まない。
    氷河は2種類ある。山岳氷河より大陸氷河が圧倒的に多い。
    減っているのは確か。氷河が陥落するのは普通のこと。温暖化とは関係ない。
    中世温暖期には、グリーンランドに定住していた。
    異常気象は第5次報告書では関連性は低いとされた。

    都市化によるヒートアイランド現象は疑いがない。
    海洋データを使うと、100年間で0.7度上昇している。

    黒点によって温暖化が決まる。
    二酸化炭素の増加は植物に良い影響がある。
    人口増による食糧難にはいい。

  • 令和4年のGWに部屋にある本を全て整理することにしました、この本は読みかけの本でした。読むことでためになるポイントはあるとは思いますが、部屋の整理を優先することにしました。いずれ読む時間が取れれば嬉しく思っています。

    評価は星一つとなっておりますが、内容に問題があるのではなく、時間が取れず読了できなかったためにこの評価になっています。

    2022年5月2日作成

  • 3つの主張にまとめられる。「気候変動の原因として太陽活動の影響もある」「今後寒冷化する可能性がある」「CO2の増加自体に悪い影響はない」 世に言われている、CO2の増加→地球温暖化につながるという主張と、本書の主張のどちらが正しいのか、素人の私にはまったく分からない。ただ、今回のコロナ禍の大阪の対応のように、予測を基にして、事前に判断ラインと、そのラインを超えたらこうするということを決めておくのは良いことだと思う(温暖化対策をやめると判断するライン)。また、その事前ルールも状況によっては変えられるようにしておくことも。本書が書かれて5年経っているけれど、世の中的にCO2温暖化論の方向性に変わりがないように見えるのはどう解釈したらよいのか。全体として、本書の語り口が、終始攻撃的な感じなのはどうにも気になった。

  • 地球温暖化の原因はco2ではなく太陽活動であり、いまや寒冷化に向かいつつある。考えてみれば至極当然の話だが。 co2が増えると一時的に気温があがるが継続はしない。また海水の温度が上がると海水からco2が排出されるという逆の流れという事実もある。

  • 衛星や気球のデータでは、最近100年の気温の変化は0.7°cである。海面上昇も100年で20cmである。いずれもほぼ安定していて、1998年からは温度上昇は頭打ちになり、太陽活動が弱まることによってこれからは気温が下がるかもしれない。そんなときに日本は毎年温暖化対策に4兆円も使っていて、CO2排出削減政策がGDPを年間1〜2%、金額にして5〜10兆円も押し下げているので、一世帯あたり20万円もの損失になるのだ。温暖化対策などしないで、寒冷化に向けてエネルギーと食糧の自給ができるようにすべきであるのに、日本は温暖化狂想曲に踊らされている。日本の気象学者はもう研究費目当ての温暖化ムラの住人しかいなくなってしまった。
    水蒸気の温室効果は非常に高く、正のフィードバックによって温暖化を加速させると思われていたが、衛星や気球によるデータで、正のフィードバックがほとんどないことがわかった。IPCCは雲も正のフィードバックがあると主張していたが、宇宙線の研究によりむしろ負のフィードバックがあるとわかった。
    よくある温暖化の被害にも間違いが多い。ツバルやモルディブはサンゴ礁の島である。サンゴは海面近くで増殖し、やがて死滅し、波や風に運ばれて白い砂となって堆積する。こうしてサンゴ礁は氷河期以来100mの海面上昇を追いかけてきたのだ。南太平洋のフナフチ諸島の調査によると、過去100年で7.3%増加していた。サンゴ礁は海水準変化に対しては大きな適応力を持っているのだ。
    キリマンジャロの万年雪が温暖化によって溶けたという説もあるが、明らかに誤りである。6000mの高地は常に氷点下なので雪氷は溶けようがなく、湿度が下がったため蒸発(昇華)したのだ。実際、残された氷の尖った形状は 氷が昇華して消えていったことを示している。
    日本では2008年以来、地球温暖化を中学・高校で教育するよう文科省の学習指導要領で定められた。義務教育で生徒全員にCO2の温暖化を教え込んでいるのは問題である。学問的に評価が定まってない事柄について一面的な見方を教え込むことは根本的な誤りである。
    気候変動枠組条約は温暖化対策を口実に世界の富の再配分を図る国連政策の一環であるという説もあり、多分その側面もあるだろうが、援助はあくまでも理にかなった形で行うべきもので、科学の仮面を被った政治、科学者の仮面を被った御用学者たちの手に委ねるべきことではない。

  •  
    ── 深井 有《地球はもう温暖化していない: 科学と政治の大転換へ
    20151017 平凡社新書》20151115 初刷1刷
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4582857914
     
     Fukai, Makoto 金属物理学 1937‥‥ ‥‥ /中央大学名誉教授
     
    (20170726)
     

  • 1. 地球温暖化にCO2が影響しないと言っているのではなく、太陽の活動量が減少するから、これから寒くなる。しかしCO2の温暖化効果による相殺もあるから、それほど気温は変わらない。事実、既に温暖化は止まっている。
    2. 大都市圏ではヒートアイランド現象を体感するのでCO2による温暖化を信じやすい。
    3. CO2有害なものではなく、その増加自体を問題視する必要はない。
    4. 「CO2増加による温暖化」防止は政治的に歪められた主張であり科学的でない。これに無駄金を費やすべきでない。
    5. 英語が苦手な日本人は真の情報に接し難い。

  • IPCCのメールスキャンダルは既知だが、欧米各国の意欲低下は本邦で余り報じられておらず、意外な感がある。

    一方でCOP21/パリ協定は発効し、CO2削減は義務となった。

    著者を始めとする科学者が主張する太陽活動原因説は、太陽の圧倒的なエネルギーを考えれば説得力があるし、過去のデータでも確認できる点で、CO2原因説より納得できる。

    一方でCO2の温室効果も無視はできないが、そもそも地表温度の測定方法すら合意されておらず、温暖化した場合の功罪も不明な中で規制だけ先行するのはやはりおかしい。

  • 反温暖化本と紹介されて読んだ。めんどくさくて途中でイヤになったが 挫折しないでよかった。
    長期的に見て地球の気温の変化は太陽の活動の影響によるもの

    温暖化とヒートアイランドの話を混同して議論しすぎ

    日本がCO2による温暖化にコンシャスなのは どちらかというと ヒートアイランドの影響を感じやすいから。日本人のうち都市に住んでいる人の比率は高い。

    欧州も米国もCO2による温暖化への関心は低い。

    学説が政治に利用されている例。

    京都議定書から 排出権も含め日本に削減義務が押し付けられてる。それをメディアが後押ししてCO2による温暖化もガラバゴス化した意識。

    欧州は2009年からCO2温暖化に懐疑的に転換。
    クライメイト事件。

    CO2排出権で なぜ金儲けができるのか。排出権取引で?規制による新技術の開発は どこかの国が儲かるのか?

    でもでは 排出規制はなぜ欧州のほうが厳しいんだろう?

    真鍋淑郎

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著者プロフィール

1934年千葉県生まれ。東京大学理学部物理学科(地球物理学専攻)卒。同大学院数物系研究科博士課程修了。理学博士。専攻は金属物理学、とくに金属-水素系の物性と材料科学。現在、中央大学名誉教授、物質構造科学研究所・東京大学生産技術研究所客員研究員。著書に『拡散現象の物理』(朝倉書店)、The Metal-Hydrogen System(Springer)、『気候変動とエネルギー問題』(中公新書)、『水素と金属』(共著、内田老鶴圃)、『物理学大百科』(共監訳、朝倉書店)などがある。

「2015年 『地球はもう温暖化していない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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